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調香師マンガ〜グラースへの道〜第二部

存在しない調香師漫画のあらすじ、まだまだ続きます。

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第二部は対決編(@パリ)

世界最大の香水メゾンであるラーゲンが専属調香師を探しているという話を聞きつけパリにやってきた主人公の薫は、何とか選抜をくぐり抜け、最終選考に臨みます。

ライバルは、調香師一族のサラブレッド、スラムから成り上がった男、名門一族の御曹司である激イケメン、など個性派揃い。
もちろんフィクションですよ!

「最終選考の調香テーマは『水』だ」
「なんだ、簡単じゃん」
「そうでもないさ」
「え?」
「水をテーマにした世界で初めての香水は、1992に発売されたイッセイミヤケのロードゥ イッセイと言われている(〜中略〜)要は水をイメージした香水は市場に出尽くしているということさ」

こんな感じで、香水の歴史について自然と学べます。

主人公は持ち前の天才的な嗅覚と、特訓の成果で調香の基礎は持ち合わせているのですが、オリジナルのクリエイションがなかなかできず、苦戦します。

そんな中、母はグラースにある研究所を併設したラーゲンの屋敷で、小間使いとして働いていたらしいという情報を掴みます。何とかラーゲンに食い込みたいと決意を新たにする主人公。

何とか、ミルラとフランキンセンスを用いて「母の羊水」をテーマにした攻めた一本で審査員からは高評価を得ますが、とても売れないと結局落ちてしまいます。うん、攻めすぎ。
なお優勝したのは「水」と「炎」の異なる質感を香水で表現した2本セットの提案でした。「水」はマリンノートとすずらん、「炎」はスパイスとウッドで表現。
審査員の偉いおじさん達はお約束、「こ、これは!?まるで本当に火に焼かれているようだ!」と大仰に驚いて話を盛り上げてくれます。

ライバルの中には、もともと小さなエステサロンを営んでいたけれど一部の顧客にだけ売っていた香水がひょんなことからバズって人気香水店となりベストセラーを連発。それに目を付けた巨大企業に権利を売り払って大金を手にしたものの人生の目的を失ったイギリス人の女性調香師もいます。最終選考には落ちましたが、「やっぱり私、香水のことが好きみたい。決めた。今度は私、自分の好きな香水を作るわ!」と爽やかに去っていきます。
もちろんフィクションだよ!!
あ、全く関係ないけど、「ジョーマローン」はジョーマローン女史が立ち上げたけど今は関わってなくて、「ジョーラブズ」はジョーマロン女史がジョーマローンの権利を売却した後に立ち上げたブランドです。ZARAとコラボしてるのは「ジョーラブズ」の方。関係ないけどね!!

失意の薫はパリを後にしようとしますが、そこに「グラースに来ないか」という手紙が。
それは、ラーゲン社の会長であり、活動期間は短いながら伝説の調香師でもある「帝王」と呼ばれる男からの直々の要請でした。

そんなこんなで、第三部、究極の香水編(@グラース)に続きます。第三部は長いです。

次はこちら
https://note.com/sujata/n/n16db955da6ee


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