リーダーシップ往復書簡 007

私が伝えたいリーダーシップは、単なる「知識」ではなく生きた「知恵」であり、「やり方」ではなく「あり方」です。

リーダーシップに関する話をすると、本で学んだリーダーシップにかかる「知識」であったり、テクニカルな「やり方」であったりをコメントバックされる方が一定数いらっしゃいます。

なぜ強弁して、リーダーシップについて”知っている感”や”やっている感”を出すかというと、当人は本当に向き合うべき問題点を理解しているからではないかと私は感じています。

自分の弱さを認められて問題を直視できるということは、成長や成功への近道ですが、このこと自体が既に一つの大きなハードルのように思います。

私としても、この分かっていても・感じていても、すぐには助け出せないこの問題をどうにかしたいと日々思っています。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

画像1

【Q.7】
リーダーシップは儲かりますか?


<コメント>

急に俗っぽい質問をいただきましたが、皆さんが興味あることだと思います(笑)。

結論から言うと、リーダーシップは儲かると思います。

リーダーシップを正しく発揮すれば、より多くの人を動かすことができるようになります。

決して利己的ではなく、世のため人のために、夢や共感の力で多くの人を動かす。トップリーダーが行っていることです。

この「人を動かす」を、損益計算書を使って説明しましょう。

損益計算書において、一人でも多くのお客様が共感してくれれば売上高が増えます。次に、取引先が協力をしてくれれば原価は下がり、社員も例えばサービス残業をしてくれれば、人件費も本来かかるであろう金額よりも下がります。その結果、営業利益が増えるでしょう。

企業活動は多くの人の協力のもとで行われていますので、経済合理性の”枠外”で「人を動かす」ことができれば、リーダーシップは儲かるのです。

資金調達だって、多くの投資家・株主の共感が得られれば、巨額の資金調達も可能になりますし、金融機関からも協力が得られれば巨額の融資も可能になるでしょう。

私は、常日頃から、リーダーシップと資本主義は極めて親和性が高いと言っています。

リーダーシップ・スキルを身につけることで、「人を動かす」ことができ、売上拡大、経費削減、営業利益拡大のグッドサイクルを生み出すことができるようになり、さらには資金調達も自在にできるようになり資本主義システムを縦横無尽に使いこなすことができるようになると思います。

逆に、マネジメント・スキル優位な方は、リーダーシップ・スキル優位な方と違って、売上拡大や資金調達はあまり得意ではないかもしれません。そのため、合理化の余地のある大きい組織に入って、合理的に経費コントロールとオペレーション改善を行い、営業利益を増やすことが優秀な経営者と評価される近道だと思います。

リーダーシップに優れた人が企業の拡大フェーズでは不可欠であり、逆に、企業の緊縮フェーズではマネジメントに優れた人に活躍の出番があります。

資本主義の醍醐味は、売上拡大、営業利益拡大と新株発行による資金調達です。そのため、ぜひともリーダーシップ・スキルを身に着け、正しくリーダーシップを発揮して、大いに儲けたいものです。



※この記事は、2019年9月8日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?