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一人で自己分析なんてやめろ ~正しい自己分析の方法~

始めに

お忙しい中、本稿を読んで頂きありがとうございます。

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一人での自己分析は、最悪 

では、本題に入りたいと思います。
本稿のテーマは、「一人で自己分析なんてやめろ」です。
「自己分析」というと「自己分析セミナーや自己分析用の本を買って、自分のやりたいことを明文化するために自問自答を繰り返す」というイメージをもたれている方も多いと思いますし、自分もそうでした。
(謎のワークシートを見つめながら何時間も悩んだり、深夜の土手を自問自答しながら何度歩いたこと、、、笑)

 このような自問自答を繰り返すような自己分析をやられている方は、すぐにやめてください
 理由としては、自分に問かけるだけで自分のやりたいことを見つけられるレベルならば、既に貴方は、やりたいことをやっているはずだからです。
 「自分が認知できないことを認知する」という行為は、とても難易度が高く、偉大な哲学者が挑んだことと同じことをしようとしているのです。

 今やりたいことが思いつかないのであれば、考えても出てきません。
これに関して後述しますが、やりたいことがないことは、別に悪いことでもありません。

 また特に就活生に気を付けて頂きたいことは、仮に「これが私のやりたいことだ!!」と思いつき「就活の軸」に据えたとしても、その軸が社会一般で通用しない可能性も考えられます。

そして、自問自答を繰り返すことで、精神的にも追い込まれていきます。
つまり、自問自答による自己分析というのは、「効率性」、「正確性」、「健康」といった3つの点において悪手だといえます。


2つの前提

 では、どうやって自己分析をするのか良いのでしょうか。
具体的な方法論をお話する前に、まず2つの前提をお話します。
前提1:「憧れの会社や業種」というだけで入社するな
前提2:「やりたいことなんてないのが普通」です。
それぞれについて、具体的にお話したいと思います。


前提1:「憧れの会社や業種」というだけで入社するな

 皆さんには、「なんとなく憧れるような業種や業界」があるのではないでしょうか。例えば、「スポーツ好きな人は、スポーツチームの球団職員」、「お菓子好きは、お菓子メーカー」、「電車好きは、鉄道会社」など。
確かに幼い頃から馴染みのある製品やサービスに携われるなんて素敵なことですよね。

 しかし、考えて頂きたいことがあります。あなたが考えている「憧れている会社の社会人像」というのは、数千人~数万人社員がいる中のほんの一部です。
例えば、お菓子メーカーを考えてみましょう。恐らくお菓子メーカーと聞くと「新しいお菓子の商品開発に携われる」といったイメージを持つ人も多いと思います。

しかし、実際には「スーパーなど小売店への営業」・「お菓子の生産計画や原材料調達」・「総務人事経理などの管理部門」といった部門にも沢山の社員がいます。
 あなたが憧れた製品なんて「Excelの在庫管理表で名前だけ見るくらい」なんてこともざらです。「俺は、こんなことをするためにこの会社に入ったわけじゃない」と思う社会人も大勢いらっしゃいます。

 特に日系企業ではジョブローテーションとして、会社が職務を決定するため、自分の希望の職種につける可能性は極めて低いと考えるべきでしょう。
 そんな中でも社会人は、モチベーション高く、仕事に挑み結果を出す必要があります。好きな仕事ができないストレスは、憧れの会社に入ったがために逆に大きくなるでしょう。
「憧れの製品を作っている会社」というだけで入社するのは、リスクが高いと言わざる負えません。


前提2:「やりたいことなんてないのが普通」

 ぶっちゃけこれが皆さんの本音なんじゃないでしょうか?
昨今の学校教育やメディアでは、「夢を持つことの大切さ」を説くことが多いです。しかし冷静に考えてみましょう。社会には何万という会社や仕事があります。社会にまだ出ておらず、メディアなどで取り扱われる限られた仕事の知識しかない人間に「社会でやりたいこと」なんて見つけられるのでしょうか?私は、難しいと思います。

 また、やりたいこととは、「なんとなくその行動を続け、時間をかけているうちに、その行動に愛着が出てくること」がほとんどです。例えば夢の大切さを語るスポーツ選手でも、「そのスポーツを始めたきっかけは?」と聞かれて、「兄がやっていたので。」という回答をする方も多いですよね。

普及の名作である「星の王子様」にもこんな一節があります。

"バラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、時間を無駄にしたからだよ"

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著
星の王子様

 ストーリー上、この”バラの花”=友人を指しますが、「恋人」、「家族」「趣味」、「仕事」などに置き換えることもできます。
「自分が大切だと思うこと」=「かけた時間や手間」という人間の本質を端的に表現した素晴らしい一文だと思います。

 確かに「自分のやりたいことであり、一生愛すことができるような天職」を一発で見つけることができたら、かっこいいかもしれません。
 しかし、そんなもの無くていいのです。それが普通です。


自己分析は、2段階で行え

長くなりましたが、上記2つの前提の下で、どうやって自己分析をするのか良いのか具体的に説明します。

 結論から申し上げますと、正しい自己分析には2つの段階があります。
第1段階:「自分が最高のパフォーマンスを発揮できたときの自分の作業スタイル他者との関わり方」を"一度だけ考え"、得意を見つける。

第2段階:「自分が憧れる人や尊敬する社会人と就活や仕事、人生について定期的に話す機会を設けること
それぞれについて、具体的にお話したいと思います。


第1段階:「自分が最高のパフォーマンスを発揮できたときの自分の作業スタイルと他者との関わり方」を"一度だけ考え"、得意を見つける。

 人間の行う活動は、「自分一人の作業」「他者と行う作業」に大別することができます。
学生生活で考えてみましょう。「自分一人の作業」とは、「宿題をする」「個人競技のスポーツをする」など。「他者と行う作業」とは、「合唱などを行う」「団体競技のスポーツをする」などになります。
 これは、仕事でも同じになります。個人で行う業務が多い会社もあれば、チームで行う業務が多い会社もあります。

 大事なことは、「自分の得意な環境に身を置くこと」です。
前提2のようにどんな仕事でも、やっていればやりがいを見つけることができます。加えて得意なことであれば結果も出ますから、仕事がどんどん楽しくなってくるでしょう。

 逆に前提1のように「憧れの会社や業種」であっても、配属された職種が苦手なことであれば、どんなに努力をしても結果なんて出ません。毎日のように上司に怒られ、同僚との間に溝も生まれ、どんどん仕事が嫌いになっていくでしょう。
仕事において大事なことは、「憧れ」よりも「自分が得意なこと」です。

 そして、もう一つ大事なことがあります。
"一度だけ考え"、自問自答をしないことです。最初に述べたように自問自答による自己分析というのは、「効率性」、「正確性」、「健康」といった3つの点において悪手です。一旦それらしい答えができあがったら、第2段階に移りましょう。完璧に仕上げる必要なんてないのです。


第2段階:「自分が尊敬する複数の社会人と就活や仕事、人生について定期的に話す機会を設けること」

 自分の就活について親やサークルの先輩以外の「社会人」に相談しているという方は、いらっしゃるでしょうか?
 恐らくほとんどいないんじゃないかと思います。
しかし、この方法が最高だと私は考えています。この方法について説明したくてこの記事を書きました。

では、なぜ社会人に話すことがいいのか。
それは、貴方と社会を「効率的」かつ「正確」に結び付けてくれるからです。

 社会人であれば、貴方が第1段階で考えた内容を話していく内に貴方の能力が会社のどのような場所や職種で活きそうか分かりますし、その内容も正確です。

 また、貴方が会社や業界に対して誤解を持っていれば、訂正もしてくれるでしょう。
 そして、複数の社会人と定期的に話すことで、あなたが社会に持つイメージが”立体的に”浮かびあげると思います。

 以上から「貴方の得意」を見つけるような自己分析において社会人と話すことは最良の方法だと私は考えています。

 そして、社会人と話して見つけた「貴方の得意」をアピールするようにESを作成することができれば、面接官の頭の中に貴方が会社で大活躍している姿が浮かびやすいでしょうから、自ずと内定に近づきます。

 ただ、注意して頂きたいことがあります。
「親などの利害関係者」「サークルの先輩など社会人経験の未熟な人」を社会人としてカウントしないことです。

 親はあなたに幸せになってもらいたいと考えています。そのため、大企業の持つ安定性などに過剰に反応してしまいます。
 また、親世代比べて雇用環境は大きく変化しています。世の中の動きに感度が高い親でなければ時代遅れのアドバイスをもらってしまうことになってしまいます。

 また、サークルの先輩は話しやすい社会人の代表と思います。しかし、入社1年目など学生と大きな差はありません。まだ会社の中では、”お客さん”です。話しにくいかと思いますが、せめて社会人経験3年以上ある方にしてください。

 では、最後にどうやって”自分が尊敬する複数の社会人”を見つければよいのでしょうか。
2つの方法をご紹介します。

 1つ目は、大学の名簿やデータベースから自分が興味のある業界に就職している社会人にOB訪問し続けることです。

 そして、2つ目はSNSを使って連絡を取ってみることです。
 twitterで検索すればDMを開放してる人は、たくさんいます。自分が就活生あることを明かせば、協力しくれる方も大勢いるでしょう。
 これだけネットやITが発達した世の中において、最も大事な力は、「行動力」です。ぜひ臆することなく連絡してみてください。
もちろん私に連絡を頂ければ、誠心誠意対応させて頂きます。


最後に

ご意見や質問があれば、下記のコメント欄にお願いします。
その他相談等がありましたら、下記メールアドレスまたは、TwitterのDMにお寄せください。

メールアドレス:suit.shibaken@gmail.com 
Twitterアカウント名:スーツを着た柴犬 
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