#かな 書作品

音にきく高師の浜のあだなみは

かけじや袖のぬれもこそすれ

作者 祐子内親王毛の紀伊



鑑賞 「金葉集」の詞書によると、「堀河院艶書合わせ」で詠まれた歌。

歌意 噂に、高い浮気なあなたがの言葉は、心にかけますまい。あとで、袖が涙で濡れるといけませんから。

語句 ・音にきく 噂にきく
・あだ波 いたずらに立つ波。ここでは、浮気な人の言葉の意を明示。