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隣人との間に起きた話(子育て)#30daysnoteチャレンジ04

(※これは #30daysnoteチャレンジの第4話です。まず第1話の概要をみてきてね)
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わたしが現在暮らす家は、庭に出ると塀越しに隣の家の庭が覗けるほどオープンであり、壁は超薄型。

かつ我が家には
変身と絶叫を生業とする2人の幼児と、度重なるしつけ教室に迎合しない2匹の犬がおり、つまり室内は毎日が「湘南の風の全メンバーと行くカラオケ室内」のようで、隣接している家にとっても「湘南の風ファンと行くカラオケ室内」くらい朝から晩まで騒音漬けである可能性が高い。

そんなある日。3歳長男がいつものように庭でウルトラマンに変身しており1歳次男が手を叩きそれを喜んで見ていた。それらをわたしが座って見ていた時。長男がわたしの背のほうを指差し「だれかいる!」と指差した。

みると、塀越しに、隣の家のおばさんが、じっとこちらを覗いていたのだった。わたしが挨拶をすると、おばさんは「いつも、元気ねえ、、、」と言った。

さすがに湘南の風音について注意されると思いわたしはさきに、
「いつも、うるさくしてすみません・・・」と謝った。

するとおばさんは首をよこにふり、「実はわたし…」と話し出し始めたのだった。

聞くと、おばさんは去年の年末に道端で転んで歩けなくなり、入院していたらしい。3ヶ月前にやっと退院したものの、体が自由に動かず、3ヶ月間ずーっと、家のベッドで寝たきりだったそうだ。この日の前々日にやっと、3ヶ月ぶりに起き上がり、3ヶ月ぶりに家の外にでてこれるようになったらしい。そう教えてくれるとおばさんはこう続けた。

「3ヶ月も毎日毎日、一日中、朝から晩まで、ずーーっと寝とるだけでしょう。もうなんにもできんし。寝てすることもないし。毎日毎日心がめげるかなあとおもったんだけどね、そうしたらね、毎日、毎日、この子たちの声が、朝っから晩まできこえてくるでしょう、それにどれっだけ救われたか。ベッドでいっつも元気をもらっとったの。ほんとうーに助かったよ。ありがとうねえ。」

と、おもむろに、おもちゃ屋の包装紙でラッピングされた、立派なプレゼントをくれたのだった。およそ110デシベルだ。およそ110デシベルの生きた騒音たちを「こっちおいで」と呼び寄せ、おばさんはプレゼントを渡してくれた。彼らがラッピング紙を開くと、そこに入っていたのは、さらに騒音がでそうな、おおきなおおきな音のする、車のおもちゃだった。

素材の良さを生かして料理するって決めてたので多くは語らないが、
隣人との塀は完全なる平和最前線だった。以上、突然心が洗われるタイプのゲリラシャワータイムでした。

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※30daysnoteチャレンジのポリシーは、30日間毎日欠かさず一文字一句書き起こしたものを載せればいいので過去の話も扱うから!その日ごとの日記とは限らないから!当たり前だから!(ササッ)

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