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番外編:2021年の出会い

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。


水車むらの広報担当のような顔をしてこのnoteを書いていますが、実は私も水車むらと出会ったのはつい最近、、2021年10月のことです。
今日は私と水車むらの出会い、プロボノに参加しようと思った経緯を「私」視点で書いてみたいと思います。

自己紹介&経緯


私はいま一般企業で働いている32歳です。静岡県藤枝市で生まれ、埼玉県で育ちました。祖父母は藤枝におり、幼少期は1年の半分くらい藤枝にいたのではないかというくらい藤枝の記憶がいっぱいあります。
瀬戸川で遊んだり、茶町の駄菓子屋できなこ棒を買ったり、蓮華寺池公園で花火を見たり、、。

もう一つの故郷は、青森県青森市、父方の祖父母が住んでおり、青森ねぶたで跳人のまわりをうろちょろしたり、市場で新鮮な魚を食べたり、、と。
大好きな藤枝と青森、ずっといい場所懐かしい場所でいてほしいなと幼心で思ってました。

そんな私が、大学時代経済のゼミで研究した交通経済。東北新幹線が新青森駅に到着するようになって、ようやく青森も元気になると思いきや、駅を作っただけでは人は来ず、なかなかすぐには発展しない現実を目の当たりにしました。(当時の話です)そこですぐに東日本大震災。東北は大変なことになってしまいました。
藤枝も駅前は元気になるけど、おばあちゃん家があったところはよくも悪くも変わらず、、むしろ人がいなくなってしまった感じがありました。

原風景を残しながら、人が行きかう活気ある街でいる、そんなに難しいことだろうか。難しいのはわかるけど、本当に不可能なのだろうか、もやもやを抱えながら、ひとまず地方開発ができそうな総合ディベロッパーに入って、地方の実情を学びながら仕事をしてみることにしました。
そんな私が携わったのは、東日本大震災の復興プロジェクト。人口3.5万人のまち、市の主要機関がすべて津波の被害にあい、いち早く仮設住宅・公営住宅の整備をしなければ、市の機能を回復しなければ、そんな状態でのプロジェクト参加でした。

そのような仕事を通じ、大企業にいれば大きなプロジェクトに携わるチャンスがある一方で、なかなか思い入れのある藤枝や青森に近づけない、ましてや同じような悩みを抱えている地方自治体に、藤枝はこうやったよ、青森やこういう風に人を呼び込んでるよって展開できない。そう思い、本業以外で地方プロジェクトに携わりたいと思うようになりました。

水車むらとの出会い


HPで片っ端から自分のスキルを活かしながら、地方創生に携われるプロジェクトを探していたところ、出会えたのが「水車むら」でした。
私が大好きな藤枝で、中山間地域に賑わいを目指しつつ、田舎体験という原風景を生かしながら運営している素晴らしい施設。
見つけた瞬間、即応募しました笑。
何ができるかわからないけど、何かできることは間違いない、そう思って、応募しましたが無事採用され、水車むらと保志さんと出会えました。

水車むらのプロジェクトを通じて、中山間地域や過疎が進む町の課題を知り、解決策を考え、トライアルする。水車むらでできることを試しにやらせてもらいましたが、まあ都心じゃできないことばかりでした。
薪割りするにも、そもそもおのが重くて大変、、でも久々に木を生で触って、匂いを嗅いで、すごくリフレッシュできました。
また、生きているヤマメを摑み取りする、その言葉だけ聞くと苦手…と思ってしまいましたが、コツをつかんでやってみると、意外と楽しくて、それをさばいて自分で焼いて食べるという過程すべてが食べ物の大切さを改めて感じました。火をおこすときにも、お米を炊く時にも先人の知恵を聞きながら、スマホを触ることなく(ググっても出てこなそうなことばかり)、時間を忘れ、体験に没頭しました。

水車むらのいいところは、体験だけではなかったです。自分のプロジェクトメンバーを連れて再度訪問した時、彼らが口にしたのは、「向かう道がいい」。藤枝駅前はそこまで田舎じゃないけれど、徐々に大自然に囲まれた土地になっていくわくわく感。ついてすぐ不安になるというより、素敵な場所に向かっていくんだという感覚、一緒に行った3人のメンバーは口を揃えてそう言っていました。それこそ藤枝市という街全体が醸し出している雰囲気を感じてもらえたんだなと思います。

そして保志さん。昔は私と同じように一般企業で働いていて、水車むらの改修前の古民家に出会い、すぐにここを拠点にすることを決めたそうです。体験をする際に、単にやり方を教えてくれるだけでなく、昔の人はどうしていたのか、どうしてこういう仕組みになっているのか、、など古の知識を教えてもらえるので、現代の文明にまみれた日々を送っている私にとっては、なるほどポイントが多く、すごく楽しい体験になることができました。また、囲炉裏を囲んでのディスカッションの際も、保志さんに入ってもらうことでいつもと違った視点で自分のプロジェクトを見ることができ、いろいろと勉強になりました。

皆さんに伝えたいこと


コロナでいろんなところを転々としたり、飛び回ることができなかったこの2年。それでも地元藤枝のことを思い続けたら、東京にいてもこんなに素敵な出会いに巡り合うことができました。
目の前の状況に、やりようがなくなって諦めてしまうことも多いかもしれませんが、やりたいことをやるために、どうしたらやれるようになるか。そういう風に視点を変えることで素敵な出会いが生まれるんだと思います。

プロボノで水車むらに関わる期間はまもなく終了となりますが、この出会いを機に、引き続き水車むら応援団として、水車むらに・藤枝に・静岡に関わり続けたいと思います。

YUKI

▶水車むらでは大人向けワークスペースプランをトライアル中です。
詳しくはこちらのnoteをご覧ください。


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