あめつち工場カランコロンができるまで①【勝山】
勝山です。来週本番。
前回の記事に「本番まで1ヶ月を切りました」なんて題名をつけたせいで2〜3週間むだな時間を過ごしてしまっているような気になっています。
興味があるのかわかんないし公演前に書くことなのかもわからんけど、今回の芝居の所謂ネタばれにならない範囲ではじまりから書いていこうと思います。
28回目の公演は新作で
最初は再演がしたかったんです。「詩と再生」の。
"ギフト"でできると思っていたから特に。
でも「アルバート、はなして」を上演することになり、そういえば「詩と再生」も一部キャストをオーディション募集してつくったものなので、次に「詩と再生」を上演するときは台本に似合う役者さんをお呼びしたほうが良いんだろうなと考え到、次回公演は「詩と再生」だ!と提案してみたところ、再演を続けてやるのはどうかという相内Pの一言で却下。
ほかにも「新劇団員はじめての本公演なんだから」とか。
新劇団員はじめての本公演だからこそ本番を経て理解度を深めた台本がいいんじゃないかとか言ってみたけど却下。
これは皆様に心から聞きたいんだけれど、やっぱ新作が観たいんかな。
未だ観ぬ新作ともういちど観たい(挑みたい)作品。どっちが良いんでしょうね。
兎に角、新作となった訳です。
じゃあ次はどんな作品が良いのか。はい台本アイデア出し会議開催。
おれの思う演劇の良いところは①複数名で創作そして②舞台に居る生身の役者が客席に居る生身の観客の目の前で創作したものを披露そして③その場で拍手というかたちで直ぐに評価をいただけるとことだと思っていて、けれども①複数名で創作に(※ただし台本執筆という創作は個人でお願いします)という文字の大きさ3ptくらいで書かれた印刷されたら文字が潰れちまう小さすぎで読めねぇって一文が添えられてたりする。
話が逸れるけど②にも③にも(※)がたくさんあって、特に③に関して(※ただし作品の内容は含まれない)ということもあるから怖い。ほんとうに怖い。
とにかく台本を書く時点からすこしでも一緒にできたらなぁって思うのです。創作のはじめから関わって欲しいと思うのです。そして筆が乗り始めたら放っておいて欲しいと思うのです。横槍入れたら噛み付くぞとも思うのです。急かすな期待だけ寄越せと思うのです。みんな違うの?おれはそう。
やる気が欲しい。アイデアが欲しい。既出の物語で似たようなものがあるなら教えて欲しい。言い出せばキリがない。
アイデア出し
たくさんのワードを出したりもらったりしました。
物語にあんまり関係ないものを適当に羅列します。
消去法で「あ!こんな話かも!」ってわかったひといたら彗星マジックまでメールください。当たってたらきっと気があうと思うんだウチの劇団に入っていっしょに芝居をつくりませんか。
ほかにもたくさんたくさん出ました。
9割却下しちゃうのですが、考えを絞るためにほんとうに必要な作業だから臆せず出して欲しい。そして却下されてもめげないで欲しい。
ピンと来たものに出会うまでひたすら却下。
ただ後日ピンと来るかも知れないのでひらすらメモ。
図書館
劇団員からもらうだけもらったのち、つぎは図書館行って本を読んで気になったことをメモ。
そうそう今回は、同じ言葉や単語や物語や解説でも何でもかんでも、人の声からもらうのと本に書かれた文字からもらう印象がものすごく違ってそこはすごく面白かった。人から聞く宇宙観って人それぞれすぎてものすごく漠然で、本に書かれた宇宙ってやつはものすごく判然なくせに本によって書かれてること違いすぎて何が正解かわかんなくなる感じとか。
で、とある本に、ピンと来ることが書いていて。
劇団員によってその場で産まれ却下されたたくさんのアイデアと、著者によって長い時間をかけて綴ったであろう書籍のお陰で、なんとか新作を書き切ることができました。感謝。
そうそう「ラルカノウッド」の時は「人形論」という本にとてもお世話になりました。
インターネット
うーん便利!図書館に置いてある本はとてもとても有難いのですが、宇宙研究は日進月歩。1年前に自信満々(と読み取れる)に書かれた見解が間違いだったり更新されてたりするので検索。でもその結果、考えてる物語にとって都合悪そうなら見て見ぬフリ。したいのに、できなことが多い。
知るって怖い。得た知識を取捨選択できるひとはすごい。
最後に
来週末の金曜日の夜にはもう芝居がどんな有様なのか観られちゃうわけなのですね。
いくつになっても恥ずかしい。でもそれ以上に観て欲しい。
なるべくあなたを退屈させないように、役者が心身ともに動いているので。
再演したかったなぁとか書いたけど、新作書けて良かったです。
終演後にそう思えれば勝ちなので、勝ちだと思えたら9月17日のnoteに「あめつち工場カランコロンができるまで②」を書きます。
いやおれが別に負けと思おうが思わまいがどうでも良いか。
観に来てください。
劇場客席のいちばん後ろにあるブースの片隅でお待ちしております。
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