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「徴用工」さんたちと

昨夜、元夫で友だちのペロルと話していて、徴用工の話題になった。
私は好きなこと、書くか恋か音楽しか考えてない。あんまり世間をしらないバカなので、訊いた。


「ちょうようこう、ってなあに?」
「だからさ。戦争中にね、韓国とかあっちの人たちが日本に不当に働かされたんだって。安い賃金で奴隷みたいに」ああ、ブラック企業みたいな。
「戦争って、いつの?」
「第二次世界大戦じゃないかな」
「マジ?超昔だね。なんで今わあわあ言ってるの?」
「だからさ。その人たちにお金を払うってことになったんだけど、払われてなくて、日本によこせとかそんな感じで」
「ふうん。ねえ。なんでそんなに日本と韓国のひとたちって、ケンカばっかりするのかな」
「うーん」
「だって肌の色おんなじだよ?」
「うーん」
「目の形もいっしょ、髪も黒くて、赤ちゃんの時はおしりが青いよ」
「うーん」
「そんなに日本があのひとたちのことみんな嫌いなら、なんで『ヨン様』とかあったのかな。私イ・ビョンホンもチェ・ジゥも綺麗で好きだし。最近のことわかんないけど」
「うーん」
「私まえYoutubeで偶然視てBIGBANGって大好きで」
「うん」
「もー超カッコよくて!世界的にもすごいじゃん?問題もあるみたいだけどさ、あの子たち、韓国のひとたちだよね?」
「ああ、そうね」
「なんで韓国ダメなの?」



だってうちに前来てたお客さんのYさんのあの超美人のおくさん、韓国のひとよ。すっごく可愛くてすっごくいいひと。優しくて。憧れなんだ。
浅草のストリップ劇場の前座から叩き上げた日本の芸人のビートたけしさんは、いま映画監督として世界で知らない人はいないだろう。愛されて。


東洋人。アジア人。


私はベッドでマイアングのアーモンド色の胸にほっぺたをつけて、眼を伏せた。汗ばんでる。たくましい腕が、私をかるく巻く。
「ねえマイアン。小さい時のことおぼえてる?周りの子たちにいじめられてたこと」
「おぼえてるよ」マイアンは大きな手で、その長いつよい指で、私の背中をやさしく弾いている。
「周りにアジア系の子、一人もいなかったからね」前は黒玉のようだったなめらかな長い髪に、今は綺麗な銀の糸が織り込まれている。私はゆびで梳いた。
「でも、ソウルメイトを見つければいい、って思ったんでしょ」
「うん。見た目とかでわあわあ言う人なんて、それまでだって」
「マイアンは、韓国系の二世なんだよね」
「そうだよ。親が移民だから」
「ジョン・マイアングって、ほんとうの名まえはどう言うの?」
「ジョン・ロ・ミン」
「きれいな名まえね。あなたにぴったり。韓国語は話せるの?」
「ほとんどわかんないんだ。でも、おじいちゃんやおばあちゃんやいとこたちは韓国にいっぱいいるよ」
「すてきね」


肌が熱くなってきたので、私たちはもう一度、抱き合った。


「ペトちゃんとは、もう家族より長いよね。つきあい」
「そうなるね」
「世界最高のギタリストと、あなたは世界最高のベーシスト!すごいよね、出逢うなんて」
「かれはすごいよ。トリルとか教えてくれた。天才だ」
「同じ『ジョン』だね」
マイアンはにっこり笑って、またもう一度深く私を抱きしめた。
また愛を?


ええ、喜んで。もちろん。

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