ZAZEN BOYSがすごい-2024年1月に気になった音楽-
らんど/ZAZEN BOYS
"永遠少女"のストレートなイメージを引きずったまま1曲目の"DANBIRA"を聞いてビビりました。ハモってる…!密室的なミックスで聞こえる3度ハモりは坂本慎太郎のソロ作品を少し感じました。
シンプルなビートだからこそわかるリズム隊の凄さ。松下敦のどっしりしたアタック感のあるドラム、MIYAの自由に跳ね回りながらグルーブを支配するベース。シンセの出番を減らしてバンドサウンドに回帰したくなる気持ちはわかるような気がします。
さいごに、"ブッカツ帰りのハイスクールボーイ"でノスタルジックな気持ちになりました。自分の体験ではないのに何故か懐かしさに駆られる感覚。海外の方が日本のシティポップを聞いてノスタルジックを感じる感覚に近いのかな…?
永遠少女/ZAZEN BOYS
時をかけるメロディー/小山田壮平
andymoriの頃はよくも悪くも生き急いでいる感が強くてそこがある種の若さ、青春の儚さみたいなものを表現しているとも取れました。
ここ最近のソロの作品は少し落ち着いた雰囲気を感じています。歌詞はインタビューを読んでいると自分の周りで起こったこと、出会った人をモチーフにしていることが多いようでエッセイを読んでいるような優しい気持ちになれます。
そもそも歌や歌詞は唯一無二の存在感で聞けば聞くほど「いい曲だなあ」と噛みしめてしまいます。
ノエル・ギャラガーじゃないですけどこのまま彼のペースで音楽を作り続けてほしいと願ってしまいます。
君に届かないメッセージ/小山田壮平
Ilion/SLIFT
3人組というのがポイントかなと個人的には思っていて、4人組でギターが2人になるとリズムギターは低音弦をズクズクとブリッジミュートを刻むだろうなと勝手に思ってしまいます。
ヘビーなんだけどガレージっぽい粗さもあってかつサイケデリックな音が特に好みです。特にギターは様々なエフェクターを踏んで音色がどんどん変わっていくし、静から動へのダイナミクスを感じるアレンジに大きく寄与してるのが個人的には高ポイントです。
NIMF/SLIFT
Wall Of Eyes/The Smile
前作のラフなバンドサウンドから少し作り込まれたようなイメージを持ちました。それでもバンドの音は軸にしてはいるのですが。個人的に人力と電子音がうまい具合に混ざった音楽が好きなので今回の作品は前作よりも好きです。
ジョニー・グリーンウッドのギターが存分に発揮されている曲が特に好きです。昔からジョニーはギターに固執しないことは知っていますが繊細なタッチと独特なフレーズは彼にしかできないと思っているので今でも憧れのギタリストの一人です。
Read The Room/The Smile
その他
・ORQUIDEAS/Kali Uchis
上音の輪郭が丸くぼやかされてるような心地よいサイケソウル感にタイトなリズムが重なって最高に気持ち良い作品でした。
・Pick Up Full Of Carnations/The Vaccines
たまに聴きたくなるUKロックど真ん中みたいなサウンド。1月はVaccinesが叶えてくれました。なんか安心するんですよね、なんか。
・Down There!/Folly Group
Bloc Party以来ドラムがボンボコ叩きまくるバンドが好きです。
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