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ツクルバ卒業のご報告

Twitterのアカウント名からツクルバの名前が消えたあたりから、なんとなーく勘づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、4月末日をもって3年10ヶ月勤めたツクルバを卒業することにしました!

明日4/1に神戸投資勉強会に最後の登壇をするにあたり、ちゃんとご報告をしておかないとなと思ってこのエントリーを書いています(後から「あんときそんなこと全然言ってなかったやん」とか思われるの嫌だし)。

※念のため付言しますが、東証のルールで明示的に適時開示義務が課されているのは代表取締役等の異動だけで、普通の取締役や執行役員の異動すらも明示的な義務として列挙されていません。ましてや、一般従業員に過ぎない自分の退職に特に開示義務はありません。なのでこれは完全に個人的な話を個人的に書くnoteになります。

色々書くと冗長になりそうなので、ここからは最近開示で増えてきた「よくある質問と回答」形式でお送りします。

Q なんで辞めるの?

「辞めるときは上場来高値を更新したとき」
IR担当を務めるようになってから、そう思ってやってきました。
まだまだ流動性も株価も改善しておらず、IRとしての職責を果たしきったとは言えない状況であることは認識しています。

そういう中で、なぜ辞めるのかというと、社内のことよりも、社外に出て、より広くより自由にやってみたくなったからです。

2019年12月にIRを担当するようになってから約3年。他社のCFOやIR担当の方々と切磋琢磨しながら、色々試行錯誤してきました。
その中で、エクイティストーリーの考案や機関投資家への積極的なアプローチはもちろん、各種勉強会への登壇、IFA会社への積極的アプローチ、機関投資家や他社との共同の座談会、IR系アドベントカレンダーIRnoteマガジンの創刊等を行い、ツクルバの認知度を(ほんの)少しは高めることができ、これらによる土台作り的なことはできたのではと思っています。
もちろん、まだまだ改善すべきことややらなければならないことは山積ですが、それは多分これまでの活動を踏まえて誰かが自分よりもきっとうまくやってくれるのではないかと思っています。

そんな中で、自分としては、社内に閉じずに、より「自分ならでは」のことを、より広くより自由にやってみたいという思いが強くなり、この度ツクルバを辞めることにしました。

Q 今後はどうするの?

今後は、まずはこれまで行ってきた法律事務所forkでの弁護士業を継続し、クライアントの皆様にさらなる価値を提供できるように邁進します。

と同時に、森・濱田松本法律事務所出身の岩崎弁護士がやっているLawyer’s INFO株式会社に取締役としてジョインして法務人材紹介事業を始めとした事業のグロースにコミットします(といっても岩崎弁護士と二人だけの会社ですがw)。

ですので、法務・弁護士人材ニーズがある法律事務所様、会社様はこちらのメールアドレスまでぜひご連絡ください(sshigematsu@lawyers-info.jp)。採用でも、顧問・法務受託でも私の方で対応できます!
また、弁護士業務や法務部の業務効率化についての無料相談も受け付けていますので、お気軽にお声掛けください!(4月は色んな人に会いに行く月間にするのでぜひぜひ!)

Q 弁護士業だけではなくて会社をやるの?

はい、そうです。

この国の課題には流動性の欠如があると思っています。
不動産も、情報も、人も、流動性が足りないと思っています。

株式もそうですが、流動性がないと本来の価値が損なわれます。
特に人については、今後ますます欠乏していくことが予想されるこの国で、適材適所で皆がいきいきと活躍していくことは最重要な課題の一つだと思っています。

その中で、四大法律事務所⇒中規模名門法律事務所⇒留学⇒ベンチャー企業&独立事務所弁護士として色々と経験してきた自分なら、弁護士・法務人材に対して、より当事者視点に立ったキャリアアドバイス、マッチング、重大な決断への適切な寄り添いができると思います。
「弁護士・法務人材として色々経験してきた自分だからこそ」提供できる人材エージェントとしての価値があると思います。

このように、自分だからこそできる価値提供を通じて、自分が弁護士だけをやるよりも、一つの会社のIRだけをやるよりも、より大きな価値を社会に対して提供していきたい。
そう考えて、Lawyer's INFOに携わっていくことにしました。

Q 今後のツクルバは大丈夫?

ツクルバという会社を甘く見ない方が良いです。
IRという職責柄、私がSNS等で発信をして頑張って目立ってきましたが、ツクルバには自分よりもスゴイ人材がいます。

まず、私はただのIR担当というバックオフィスの一従業員に過ぎず、売り上げには一ミリも貢献していません。ですので、私が辞めたところで業績への影響はありません(むしろコストが減るという面ではポジティブ)。

IRについては、これまで色んな試行錯誤をしてきましたが、結局大事なのは業績です。
現時点のツクルバについては、赤字からいつ黒転するのかがおそらく投資家からの関心事であり、これまでのIR活動でそこに対する一定程度の視聴率は取れているのではと思いますし、時価総額の割には機関投資家との面談数も多い方だと思います(どれくらい面談しているかは、過去のツクルバのIR通信をみればわかります)。

業績がロケットのエンジンだとすれば、IRはそのエンジンの動力を活かして綺麗に遠くまで飛べるような発射台をつくる仕事。その土台づくりは、先週リリースしたIRnoteマガジンを含めて、ある程度は(本当にある程度はですが)できたのかなと思っています。

あとは、この土台を基に、業績と共にツクルバが綺麗に発射していことを一株主として楽しみにしていますし、株主・投資家のみなさまも一緒に温かく見守っていただければと思っています。

Q 今後のツクルバのIRはどうなるの?

先ほども述べた通りツクルバには自分よりもスゴイ人材がいます。

その中でも、今後のIRを担ってくれるのは、スタンフォード大→モルガン・スタンレー→TwitterのAPACの財務を担っていたKentさんです(ね、スゴイでしょ?)。

なので、今後のツクルバのIRに何ら問題はありません。

むしろ、財務とIRとの接続がよりスムーズになることで、さらなる飛躍が期待できるのでは?と個人的にはかなり期待しています。

Q 今後、IRには関わらないの?

私がツクルバのIRに携わるのは明日4/1の神戸投資勉強会が最後です。以降はツクルバのIRには関わりません。

ですが、IR自体には今後もライフワークとして関わっていきたいと思っています。

IRnoteマガジンのローンチの際のツクルバIR通信の記事でも述べましたが、上場後の資本市場やIRにはまだまだ大きな課題があります。
未上場スタートアップだけではなく、上場後のスタートアップ・ベンチャー企業もしっかりと成長していくことができるエコシステムが構築されないと、スタートアップによる日本の再興は成し得ません。

そうした中で、自分が何かしら貢献できることがあれば微力ながら貢献していきたいと思っています。

具体的には、4月以降、上場会社のIRのアドバイザーをすることが決まっており、また、今後もFiNXの後藤さんが主催するIR向上委員会には運営として携わっていく予定です。
このような形でIR業界でのポジションを残すことで、今後もIR系アドベントカレンダーIRnoteマガジンの運営等に携わり、引き続きIR界隈を少しでも盛り上げていきたいと思っています。

特に、中小型株のIRは昨年から色んな新しい風が吹いてきているフェーズだと思います。
その中で、自分は、IRを頑張っている・頑張りたい会社さんに対する「勝手にIR応援団」として、今後もライフワーク的にIRに関わっていきたいと考えています。

ですので、IRについて悩まれている、特に中小型の上場企業の方や、これからIPOを目指している企業の方は、ぜひお気軽にお声掛けください。
オンラインMTGやカジュアルランチでもしましょう!(4月は色んな人に会いに行く月間なので本当にぜひ!)

Q 最後に一言

最初はLegalとして入社したIRド素人の自分にIRの職責を託してくれ、好き勝手させてくれたツクルバには感謝しかありません。

IRは、自分の世界を広げてくれました。
フツーに弁護士や法務をやっていただけでは出会えない人と知り合い、仲良くなって、新しい知見・発見を頂くことができました。

浅学菲才の私にIRについて色々と教えてくれたアトラエCFO・ツクルバ社外取締役の鈴木さん、機関投資家の方々、個人投資家の方々、IFAの方々、IR支援事業者の方々には感謝の念に堪えません。

また、企業の枠を超えて色んな新しい施策を考えて切磋琢磨できたことは貴重な経験でした。一緒により良いIRを志向して共創させていただいた他社のCFO・IR担当の方々には本当に感謝しかありません。
中でも、毎日の様にメッセンジャーグループで意見交換をさせていただいた、FiNX後藤さんアピリッツ永山さんグッドスピード松井さんうるる近藤さんマクビープラネット前橋さんロードスターキャピタル川畑さんというIRアベンジャーズ(というグループ名になっている)の兄貴達には、今回の決断にあたっても色々と相談にのっていただき、本当にありがとうございました。

今後は、弁護士&経営者&勝手にIR応援団としての道を歩んでいきますが、日本のスタートアップ・ベンチャー企業が、上場後も「第二の死の谷」に陥ることなくスムーズに成長していけるエコシステムの構築に微力ながら貢献できればと思っています。

みなさま、いままでシゲマツを応援していただき、誠にありがとうございました。

今後も、引き続き頑張っていきますので、何卒よろ肉お願いいたします!!

みなさま、今後も九段下ドンガウチョでお会いしましょう!

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