ひゃっではじまりほう。で終わる

 ひゃっ 

 連日シンガポールの劇団ネセサリーステージとのコラボレーション作業中@都内某所。2週間近く続いたワークショップも明日で終わる。これが終わったら脚本を8月までに書き終えて、10月にシンガポールへ渡航(予定)。11月に現地で上演(予定)。12月日本国内で上演(予定)。なぜ(予定)と書かなければならないのかというと、理由は資金面に尽きる。なんとか(予定)を消滅させるためのいくつか達成しなければならない。ところでなぜ8月までに書き終えなければならないのかというとこれがシンプルな話、シンガポールで上演するからには検閲が入るから、なのだ。日本の劇団だと公演初日に脚本が完本する、なんてこともあるらしい(僕はないけど)。でも、シンガポールではそんなことは許されない。劇中で使われるビジュアルイメージ(動画や画像)にも検閲が入る(しかも脚本と同時期に)。そういう種の制約が許されている場所で書くのと、許されていない場所で書くのとでは、当然だけれども作品の表情は大きく異なるだろう。制約は確実に作品に影響する(土が異なれば農作物の味が異なるのと同じ原理で)。僕に試されているのはこの制約を楽しめるか、楽しめないか、だと思っている。ネセサリーステージはそれらの制約を乗り越えて30年近く(!)演劇をやってきてた。
 まあ十中八九しんどい作業になるだろう。それはめにみえている!でもなんだか高揚する自分がいるのも確かである。
 まあしんどい時は心の中で「ひゃっほう」と唱える。これに尽きる。これと同時に8月の国内新作公演の脚本も書く。ずいぶんひゃっほうなことだと我ながら思う。

 そんなひゃっほうな最中「ガーディアンズオブギャラクシーリミックス」と「メッセージ」は映画館で観た。前者についてはこの映画全体を支配するピュアさに涙したし、後者にはああいう題材に多額の資金を費やせることへの悔し涙というか冷や汗というかを流した。

 娘は元気だ。髪の毛は僕に似てしまいくるくるの天然パーマだが、彼女の大仏のような寝顔を前に僕の個人的な心のひゃっほうなど浄化されたり時折加速したりしつつも色即是空空即是色を感じずにはいられぬのであった。ちゃんと書いていなかったけど5月初旬まで上演していた「宇宙冒険記6D」と「タイムライン」ご来場ありがとうございました。これを経て、今とびきり書いておきたいことを8月に上演しますね。その前に昨年のインドとのコラボレーション作品「午前2時コーヒーカップサラダボウルユートピア」が6月に上演されます。

 ほう。



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