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2018年に見た劇場映画(計61本)ざっくり振り返り。

2018年も映画館で映画を一定数観た年となった。上半期、下半期改めて数えてみたら約30本ずつの計61本。年間55週と考えると、ならせば毎週約一本は映画観で映画を見ていたという計算になる。(自宅観賞も含めれば年間で70-80本位の観賞数だと思う)仕事柄エンタメのトレンドをキャッチアップしておかねばという意識はあるのだが、なかなか全てを追うのは大変なため、好きな映画というジャンルにある程度フォーカスしつつ、他ジャンル(マンガ、ドラマ、アニメなど)もつまみ食いするというスタンスとなる。映画館で観賞する際の作品は、基本興行ランキングで1位になったもの、話題になりそうなものをなるべく早く見ようとしている。(とはいえ、1位作品でも自分にあまりにも合わなかった作品は数本見れていない)

■2018年劇場鑑賞作品ざっくり振り返り

まずは2018年に見た全作品をリストアップしそれらにざっくり評価した数字を併記してみた。

○作品評価基準
評価は以下の基準でわかりやすく1~5としてつけている。

5:満足 (とにかくよかった、ぐっと来た、泣けた、テンション上がったなど総じて満足した)
4:やや満足(満足、とまではいかないけど見れてよかった。悪い所よりは良かった所が多い)
3:どちらでもない(良い所も悪い所も目につく。満足とも不満足とも言い難いどっちつかず)
2:やや不満足(これはどうなの、見なくても良かったかな、まではいかないけど不満が多い)
1:不満足(これはどうなんだろー、見なくてもよかったかな、自分には合わないな的な)

もちろんいずれの作品からも何かしら学ぶことはあるだろうし、多くの方が製作に関わられているのでそうした方々へのリスペクトは常に持っているつもりである。ただし、どうしても自分に合わなかったり好き嫌いが出てしまうのは仕方のないことだとも思うので、それら込みで個人的感覚をベースに数字を付けている。

(上半期:計31本)
1. キングスマン:ゴールデン・サークル:3
2. 嘘を愛する女 :2
3. 祈りの幕が下りる時 :5 
4. スリー・ビルボード :5(年明け5に昇格)
5. コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道(はんどう) :4
6. グレイテスト・ショーマン:2
7. 空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎:2
8. 勝手にふるえてろ: 4
9. さよならの朝に約束の花をかざろう:4
10. シェイプ・オブ・ウォーター:5
11. ブラックパンサー:4
12. 映画ドラえもん のび太の宝島:4
13. リメンバー・ミー:5
14. ちはやふる -結び-:5
15. ボス・ベイビー:1
16. ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル:3
17. パシフィック・リム:アップライジング:4
18. 名探偵コナン ゼロの執行人:4
19. レディ・プレイヤー1:5
20. タクシー運転手 ~約束は海を越えて~:5
21. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー:5
22. 君の名前で僕を呼んで:5
23. ランペイジ 巨獣大乱闘:4
24. 友罪:2
25. コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう) :5
26. デッドプール2:1
27. レディ・バード:4
28. 万引き家族:5
29. ニンジャバットマン:4
30. カメラを止めるな!:5
31. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー:5

(下期:30本)
1. ジュラシック・ワールド/炎の王国:5
2. 未来のミライ:4
3. BLEACH:3
4. 劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-:4
5. インクレディブル・ファミリー:4
6. ミッション:インポッシブル/フォールアウト:5
7. 詩季織々:4
8. 銀魂2 掟は破るためにこそある:2
9. ペンギン・ハイウェイ:3
10. 検察側の罪人:3
11. ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間:3-
12. SUNNY 強い気持ち・強い愛:3
13. 累-かさね-:5
14. プーと大人になった僕:5
15. ザ・プレデター:4
16. スカイスクレイパー:4
17. 劇場版『若おかみは小学生!』:5
18. クワイエット・プレイス:4
19. クレイジー・リッチ!:5
20. 劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~:3
21. 宇宙の法―黎明編―:2
22. search/サーチ:4
23. ヴェノム:5
24. スマホを落としただけなのに:3
25. ボヘミアン・ラプソディ:5
26. ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生:3
27. ドラゴンボール超 ブロリー:3
28. グリンチ:3
29. アリー/ スター誕生:4
30. シュガー・ラッシュ:オンライン:3

■2018年映画マイベスト10

上記列記した作品の中で自動的に5をつけたものの中から、2018年のマイベスト10を考えてみた。いずれも甲乙つけがたいほどに2018年、感動(ワクワク、涙、すげえ・・!など色々な感情を想起)させてくれた映画である。

1. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
2. ボヘミアン・ラプソディ
3. 祈りの幕が下りる時 
4. スリー・ビルボード 
5. コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)
6. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
7. シェイプ・オブ・ウォーター
8. カメラを止めるな!
9. 劇場版『若おかみは小学生!』
10. 「クレイジー・リッチ」
※その他「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」、「君の名前で僕を呼んで」はいずれも個人的にとても満足した作品でありここに入れようか超迷った。

■ベスト10作品振り返り

上述した10作品、個人的にどこがグッときたのか追記しておこうと思う。

1.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト
もうなんといってもトム・クルーズの無茶ぶりがやばかった本作。予告編から相当無茶してるのは伝わっていたのだが、御年56歳のトム自らが三か月の特訓でヘリコプターの免許を取得してスタントつけずに撮影に臨んだというラストシーンは鳥肌の連続。。同時に仲間からどうするんだ?と聞かれても「I'm working on it!(なんとかする!)」と走りながら考えるトム様の無茶ぶりが逆に笑えてくる 笑 街中のバイク走行のシーンもすごかったが、これだけ無理ができるのは本シリーズはトム・クルーズ自身がプロデューサーをつとめているから実現できるのかなと。(もちろん監督のクリストファー・マッカリーがそこを許容する点もあると思うが)興収は日本国内ではシリーズ平均(約50億円)を下回る46億と通常より振るわなかったものの、全世界的には7.9Mドルとこれまでのシリーズ最高を約1Mドルオーバーし新記録更新。ストーリーはあの人が亡くなったり、最後のCIAどうなんこれ?的な展開はあるのだが、アクションでは今年間違いなく断トツの興奮をもたらしてくれた。

2.  ボヘミアン・ラプソディ
公開当日が間に合わず2日目に前評判入れずに見たのだが、ラスト21分間へのストーリー展開と映画館がライブ会場へと変貌する程の高揚感はすさまじいものがあった。日本国内より1週間早く全米では公開されていたのだが初週5000万ドル超えで1位と大ヒットスタートを切っていたことや、近年の音楽との相乗効果が高いヒット作品(ex. 君の名は。、ララランド、グレーテスト・ショーマン、など)同様、音楽と相まった高揚感、そこから来るSNSに書き込みたくなる衝動等、色々込みでヒットを確信したのを覚えている。SNSが普及しだす前のMJの「This is it」が43億だったのも踏まえうまく行けば40-50億円は超えるかと思ったが現在84億円、今後100億円も超えうるほどになるとは想像以上だった。。

3. 祈りの幕が下りる時 
これはこの作品というよりも東野圭吾という方の物語づくりのすごさを実感した。個人的に東野奎吾作品は高校時代に読んだ「容疑者Xの献身」が最も衝撃的で印象に残っているのだが、今作は原作未読ながら共通に感じることは、「常識では考えられないロジックを越えた行動」を犯罪に落とし込んでいるという点、だからこそ完全犯罪として成立する極上のサスペンスを生み出すことに成功している、のだと思う。

(ネタばれになるが)容疑者Xの献身では、「罪を犯した場合、罪を重ねることは避ける」のが通常の心理だと思うが、この作品では「1つの殺人をカモフラージュさせるために、全く別の殺人を行う」という行動を生み出すことでどう普通に考えても読み解け無い完全犯罪を成立させていた。(この話は更に、対象を「ホームレス」とすることで一般の人よりもあえて言うと存在が軽視される様な存在を対象に据えることで、ホームレス自体に関する社会的な問題を炙り出している点がものすごく匠みな所に読んでて震えたのを今でも覚えている。※更に言うとこの問題に対して意識が低いほどホームレスの存在を軽視しがち、つまりトリックに気づくにくいという構造にもなっていると思われそこがまた構造的にやべえと感じた。

今作に関して言うと、「家族を守る」ことにまつわる固定観念がまさに物語の核となる。(言い過ぎるとネタバレなので控えるが)逆に言えば、そうした固定観念を超える程の行動を犯してしまうほど、必然的に犯人の思いが強い訳で、その思いがまた見るものの心を激しく突き動かす所以なのではないかなと思う。今作も類を見ず、そんな思いに号泣させられた。

4. スリー・ビルボード 
この作品自体は、自分が大学時代を過ごしたミズーリというほんっとうになんもないアメリカの田舎街で起こるお話。見た当時、登場人物もあまり多くないにも関わらず、とあるキャラクターにおこる変化がとにかく強烈でバットで頭フルスイングされた様な衝撃を受けたのを覚えている。が、年明け以下のリンクを見て、そんな事は物語の核心でもなかった事がわかりただただ唖然。この真相を知ってしまった以上もう一度作品を見なければならない。

http://okaemonblog.jugem.jp/?eid=154

5. コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)
自分が大学時代に見て最も感動し、最も愛してやまないアニメ作品かもしれない、と思うほど引き込まれた作品。国家とは、民族とは、人はなぜ争うのか、そんな争いを終わらせるには、といった様々なテーゼを投げかけつつもアクション・ロボット作品、戦略・知略系バトル作品、としても楽しめる神アニメ。これは別途語りたいので詳細は割愛するが、2クールに渡る全52話の総集編を3段に分けた劇場公開の第三段。あのラストまでの興奮を映画館の大スクリーンで見れてほんとエモすぎてやばかった。

6. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
もうラスト呆然。あの展開は想像以上だった。次のアヴェンジャーズ最終章をどう収束させるのかもう気が気でない。

7. シェイプ・オブ・ウォーター
異型のクリーチャーを登場させながらも、「不完全であってもありのままの相手を思い愛する」というメッセージを据えものすごく純度の高い恋愛作品として生み出されたギレルモ監督のキャリア集大成。個人的にはアカデミー賞監督賞を受賞した際にギレ監督が話された以下のくだりに泣けた。

~(中略)~

受賞した時にデル・トロ監督が言っていたのは「映画とか芸術とか音楽とかの素晴らしいところは地面に書かれた線を消す仕事なんです」と。これ、国境のことですよ。彼は、ドナルド・トランプによってメキシコに壁が作られようとしているということで、直接的に関係している人ですね。メキシコからの移民で。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)「国境をなくしたり、ジャンルをなくしたり、壁を壊していくことがアートの力なんだ」と。だから音楽って関係がないじゃないですか。世界中の音楽をどこで聞いても楽しいし、映画だって全部楽しいし。絵画もそうですよね。葛飾北斎の絵が『シェイプ・オブ・ウォーター』の壁に描かれているんですよ。

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泣ける


8. カメラを止るな!
最早語る必要ないだろうが、お金は壮大に無くても面白い作品はアイディア次第で生み出せる、と、何かを生み作り出すことを強く鼓舞してくれる作品。

9. 劇場版『若おかみは小学生!』
最後の下りは泣けます。特に主題歌の藤原さくらの「また明日」が涙腺を更に緩めるし、作品のトンマナに絶妙にマッチしててやばいです。


10. クレイジー・リッチ!
間違いなく笑えて、涙して、ハッピーな気分になる本作。日本公開前から全米では大ヒットしてて気になってたが実際見てとても良かった。最初の伏線から終盤あれで彼氏母を見返す構造・展開や、主人公友人のペク・リンのキャラが最高すぎてとても良かった。車で送ったシーンとかほんと最高。最後もうなんか幸せな気分にされてほろっと泣けてしまった。


おしまい
以上とりとめもなく振り返ってしまった。以前は興行収入の予測も作品ごとに個別に行ってはいたが、2018年は個別作品についてこまめに記録するのを怠ってしまっていた。ただし大作やこれはなにか来る(ボヘミアンなど)と思われるものについては適宜予測はしてみたので、別途興行収入ランキングの振り返りでおさらいしたいと思う。




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