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【全文無料】文芸誌Sugomori1周年記念の座談会【前半の部】

オンライン文芸誌「Sugomori」が1周年を迎えたことを記念して、これまでについて振り返る座談会を行いました。定期的な執筆と更新を続けてきた物書きメンバーたちからは意外な告白も!? 1年を振り返った感想を本音で語ってくれました。(2021年6月25日オンラインで開催:編集小野寺)(前半の部)

◆継続は力、1年を振り返っての感想は

小野寺:文芸誌Sugomori、2021年6月1日で「1周年」を迎えました

ふくだ:パチパチパチパチ~!

小野寺:というわけで、今回は「1周年」を記念して、約1年ぶりの座談会です。よろしくお願いします。物書きメンバーとみなさんとこの1年を振り返っていこうという企画です。あっという間なところもあり、今や作品は100記事以上に!

みなさん、1年を経て、感想をお聞かせください。

ふくだ:まずはとりあえず、1年続いてよかったです…。

舞神:ほんとですね。

誠樹:継続は力って感じですね。毎月毎月ちゃんと一年間続けるって、他になにかできたことあったかな。

柳田:1年って早いなぁ、と 笑 他のみなさんも同じペースで小説あげてるから、自分も頑張らなきゃー!って奮起された部分は大きかったと思います。自分ひとりだとどうしても、甘くなっちゃうところがあるので…

中馬:毎月だれかしら見て反応をくれるので、なんとか……(笑)

小野寺:続けてこれたのもふくださんのおかげです(笑)

ふくだ:あざーっす!笑 

小野寺:1年のハードルを越えて、嬉しいことや、辛かったことも多かった?

ふくだ:途中、結構プレッシャーはありましたね…ちゃんと続けていけるのかな? これでいいのかな? みたいなことは毎月考えてました。あれ、しんどかった記憶のほうが多いな?笑

小野寺:しんどい!w みなさんはどうでしたか。

誠樹:毎月出さなきゃってプレッシャーは確かにありましたけど、わりと書きたいこと書けて楽しかったっていうのもありますね。商業だと発注元のお題やテーマがあるので、それはそれでやりがいはあるのですが。

中馬:書きたいこと書けて楽しかったっていうの、めっちゃわかります! 楽ではないんですけど、楽しいというか。

誠樹:そうなんですよー!仕事の息抜きにSugomoriの原稿書いていたフシがあります。

柳田:それはありますね…いい息抜きだったかもです。書きたいものをひとまず何か形にしておく場所にできた、というか…〆切があるので、ある程度の区切りを付けなきゃいけないっていうのも良かったかと。

小野寺:よくわかります。

舞神:仕事も忙しくて、私は記憶があんまり…ない…です(笑)6作品も書き残せたことが驚きです。

ふくだ:形にして置く場所ができた、って思ってもらえるのは嬉しいですね~。

柳田:自主的に何か小説を書くとしたら、あとは賞に出すとかだと思うんですけど、やっぱり賞を獲りたい、と気張ってしまうじゃないですか。でも、Sugomoriはそれよりはもう少し肩の力を抜いて好きに創作しつつ、自分の中でいろんな挑戦もできていいなぁって。

中馬:公募だと、その賞の雰囲気にあっているかも考えますしね。
あと、Sugomoriに参加しなければ掌編小説にはあまり書かなかったと思うので、個人的にはそれが挑戦だったかもしれない……。

◆1年で扱うテーマに変化も

柳田:他に感想があるとしたら、去年はSugomori通してのお題が『旬な食材』だったので、食べ物についての豆知識が増えましたwww

誠樹:ですよねー。初期の原稿は、書いていてお腹が空くのが辛かったことです笑

小野寺:そうでしたね、当初は「旬な食材」をお題にしていました。少しずつSugomoriの歴史も積みあがっているようで嬉しいですね。

舞神:現在は「暮らし」をテーマに創作していますが、皆さんが多角的な視点で書いているので面白いですよね。

◆「文学フリマ」出店とブランディング

小野寺:そんな中で一番の区切りとなったのが「文学フリマ」への出店と、紙本の発売でした。今までオンラインベースだったのがリアルな場所で、直接読者の方ともやりとりができました。初めてのイベント参加の方も多かったですが、振り返ってみていかがでしたか?

ふくだ:率直に、思っていた以上の方に手に取っていただけたこと、実際のやりとりもですか、そのあと感想をツイートしていただけていたのも嬉しかったですね。

誠樹:Sugomoriが外部からどうみられているのか、実際に見聞きする機会になったのが嬉しかったです。

ふくだ:それは確かに! 自分たちでは分からないですもんね。

誠樹:ブランディングがちゃんとしてると仰っていただいたときには、そうなの…?ってなりました笑

小野寺:しているでしょう!w

柳田:そういう風に見られてるんだぁ、って知れたのは面白かったですねw

誠樹:私は個人誌も出したので、自分でも作れるんだと思いました。人間やればできるな〜というか。本を出すってもっとハードルが高いことのように感じていたので。

ふくだ:誠樹さん、結構大変そうだな~とは思っていました。

舞神:私も個人で出して、売れた冊数は少ないんですけど、直接読んで貰える嬉しさはありましたね。

柳田:ついにゲスト作家を募集することになったのも大きかったな、と。文フリ後にドドドッと応募が来たときは、純粋に驚きました。

ふくだ:やっぱりリアルは強いですよね。…って言ったらオンライン文芸誌始めた意味!ってなっちゃうけど、オンラインでもオフラインでもそれぞれの強みが活かせるのが一番ですね。

小野寺:作品を書くだけでなく、読んでもらう&手に取ってもらう方法を考えて、というのは、大きなチャレンジでした!

柳田:オンラインは読みたい、と思った瞬間に読めるのが最大の強みかなとは思いつつ…巧い戦略というのはやっぱり難しいですね…

小野寺:そんな「戦略」の言葉も飛び出したところで、次回は、これからのSugomoriと物書きメンバーに焦点をあててお話を聞いていきます。お楽しみに~。

【後半】へつづく

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