lunch69_不破健作さん

20年かけてたどり着いた安心できる居場所 Lunch#69 不破健作さん

風俗ブロガーで一世風靡中の篠塚さんが出演・受給されているベーシックインカムシネマズ。不破さんは、その篠塚さんの様子を撮影するカメラマンをされている方です。

と言っても、カメラに興味があるというより、篠塚さんのような新しい生き方に興味があるという。

そんな不破さんのポイントは、こちら。

・植えつけられたコンプレックス
・もがき、あがき、ときどき光明
・やっとたどりついた自分の居場所


まずは、植えつけられたコンプレックス、です。


生まれつき運動神経が良くて、足が早かった不破さん。小学校の時は、人気者だったそうです。

しかも、小学校高学年の時には女の子からラブレターをもらったとか。
足が早い男の子がモテるというのは、世代を超えた定番のようですね。

ただ、不破さんはせっかくラブレターをもらったものの、ラブレターの意味もわからないままで、学校から帰ると家の机の上に置いたまま、遊びに行ってしまい。

帰ってきたら行方知れずになってしまったそうです。

それでも、ラブレターをもらった事実は、変わることなく、そんな人気者だった不破さんでしたが、中学に入ると状況は一変します。

中学2年生頃には、身長が伸びなくなってしまい、そうすると運動能力も同級生に追い越されて、追い抜かれていきます。

そうすると、小学校時代は得意だったサッカーも、中学に入るとどんどんダメになっていきます。しまいには、周りから「つかえない」なんて悪口まで言われてしまいます。それだけではなく、服装や外見のことまでバカにされるようになっていきます。

そうやって周りから、外見でも運動能力でも、バカにされ、いじめられるようになっていくのです。そして、不破さんの中にコンプレックスが植え付けられていってしまいます。

そんな状況では、学校になんて行きたくなくなり、夜うまく眠れなくなってしまいます。


さらに、不破さんは家庭でもあまり安心していることができなくなってしまいます。というのも、不破さんには年の離れたお兄さんが2人いて、三兄弟の末っ子なのですが、3人目の不破さんにまで大学に行かせるほど、経済的な余裕がない、とことあるごとに言われてしまいます。

そうすると、誕生日の欲しいプレゼントも、友達と遊ぶための服も、素直に買って欲しいと言うことができなくなってしまうのです。

こんなふうに、小学校の人気者から一転、中学に入学してからは、学校での居場所がなくなっていくだけでなく、家でもなんとなく落ち着くことができないような状態になっていくのです。


次は、もがき、あがき、ときどき光明、です。


中学を卒業後、不破さんは進学校の特進クラスに入学します。
地元の中学から同じ高校に進学する人も少なかったおかげで、不破さんの高校生活はとても平和なものでした。

進学校に入学した不破さんは、おぼろげながらいい大学に進もうと考えるようになり、いろいろな勉強方法を試していきます。

その勉強方法の調べ方は、主にyoutubeでした。
「効率的な勉強方法」などのキーワードで調べながら、いい大学に行くための方法を探していたのでした。それと同時に、不破さんが調べていたものがありました。

それが、人生とは何か、なんのために勉強をするのか、人間関係とは、などのもっと根本的な思考法についてでした。

たとえば、ある時、中学時代の友人から遊びに誘われます。ただ、不破さんは中学時代の友人と遊びたいとは思っていませんでした。

そんな時に、「縁を切る」というキーワードで検索してみたところ、タワーマンションの最上階の一室で、言葉には力がある、と語っている動画に出会います。そこでは、発せられる言葉には力があるため、悪口を浴びせられるとその方向へと進んでしまう、というのです。

だからこそ、悪口を言われるような関係とは、自分の意思で、縁を切りなさい、と。

不破さんはこの言葉に勇気をもらいます。中学の時から、いじめられながらも、なんとなく周りの空気に合わせるようにしていたのです。それは、どこかで、悪口を言われるのは、自分も悪いからだと思ってしまっていたからです。

でも、この動画のおかげで、不破さんは少しの勇気をもらえたのでした。自分の意思を言葉にしていいんだ、と。


それから、もう一つ不破さんにとって大事な経験が、受験勉強でした。

高校入学から、なんとなくいい大学に入ろうと思って勉強をしていたのですが、そのやり方はとても自信を持てるようなものではありませんでした。

1人で勉強方法を調べて、それに従ってやってみるのだけれど、それで合っているのかわからないまま、勉強をしては、不安に陥るようなことをずっと繰り返していたのです。

自分のやっていることが本当に正しいのかどうか確かめる術もないまま、暗闇の中を恐る恐る歩いている、そんな状況でした。

そこにもたらされた光が、一緒に勉強をしようという友人の誘いでした。自分の部屋で孤独に勉強するのではなく、友人と一緒に、いい意味での競争と支え合いをしながら、勉強をすることができたのでした。


こんなふうにしながら、平和な高校生活の中で、自分の意思を通す方法や、友人との楽しい関係を維持していたのでした。


最後は、やっとたどりついた自分の居場所、です。


大学に入った不破さんは、気の合う仲間との出会いを心待ちにしていました。高校時代にいろいろな自己啓発系の動画で得た知識や、ユーモアのある会話を楽しめる相手と出会えると思っていたのです。

しかし、そんな出会いはありませんでした。

サークルに入ってみても、繰り広げられるのは、楽しいとは思えない会話のやりとり。どうも周りと馴染むことができない。

入ったサークルが悪かったのかもしれない、と別のサークルに顔を出してみるのだけれど、結局同じこと。いやいや、と他のサークルに入ってみるけれど、また同じこと。合計4つのサークルに入ってみては馴染めずに、離れるということを繰り返します。

それと同時に、大学に行く意味もわからなくなってきて、大学をサボって、大学以外の場所をフラフラしてみるのですが、それも心から楽しいと思えるわけではない。

どこに言っても楽しいと思えないまま、どこに行けばいいのか悩む日々が続き、家に帰ったところで、大学に行きなさい、就活の準備をしなさい、と親から言われ続け、このままではダメだと住む環境から帰ることを決意します。

そこで移住先に選んだのが、リバ邸でした。
ちなみに、リバ邸とは、家入一真さんが創設した「現代の駆け込み寺」と言われるシェアハウス。家にフォーカスをするのではなく、住んでいる人、関わっている人同士の繋がりにフォーカスしたシェアハウスです。

リバ邸に住むようになって不破さんが感じたのは、やっと落ち着ける場所に出会えたということでした。

今まで自分が読んだ本や見た映像の話をしても、誰も興味を持ってくれなかったか、意識高い系だねって揶揄されてきたのに、リバ邸で出会う人はそれが当たり前で、さらには、もっと他の本や映像を勧めてくれたりする。

こんなに話が通じ会える人がいたんだと感じたのです。そして、それはつまり住んでいて、不安がないのだそうです。


このリバ邸への移住の時期と前後して、不破さんが始めたのがベーシックインカムシネマズのカメラマンでした。

もともと不破さんと篠塚さんは、小学校と中学校の同級生だったのですが、別に中学時代に仲が良かったわけではありませんでした。そして、不破さんも、篠塚さんのカメラマンに興味があったというよりも、篠塚さんという生き方に興味があったのだそうです。

不破さんは、いろいろな勉強をしていく中で、2チャンネルを創設したひろゆきさんや、サブカルの批評などで有名な岡田斗司夫さんなど、いろいろな人の言葉を吸収していきます。

そんな中で、これからの経済は評価や信用だという言葉に興味を持っていきます。不破さん自身もなんとなくその言葉は正しいように思えるものの、証明の方法がないと思っていたところ、篠塚さんという存在を発見します。

もしかしたら、この生き方は、信用経済・評価資本経済そのものかもしれない。そう直感した不破さんは、ベーシックインカムシネマズのカメラマンに申し込み、今では、目の前で繰り広げられる評価資本経済の実験の目撃者となろうとしているのです。


小学校での人気者からの急転直下、そこから生き方を模索し、居場所を求め続けた結果、不破さんが出会ったのは新しい時代の住処と生き方でした。

そして、それを不破さん自身が、身を以て体験しながら、この生き方を広げていきたいと語ってくれました。それは、小さな経済圏の中で暮らす人を増やすことで、幸せのカタチを作り出すことでした。

不破さんがこれから何を目撃して、そして、何を作っていくのか。それを想像すると羨ましくなりました。


2019.9.2 不破健作さん
秋葉原にて


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「愛とアイデアのある会社」SUGOIのCOOやってます。人事・採用と社内環境を整えることがメイン業務。他にも、「Lunch」のインタビュアーとライター。「本で遊ぶじかん」の読書家とファシリテーターなど。コミュニケーションと本が大好きで、得意技は素直と人の良いところを見つけること。
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