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ノベルジャム回顧録⑤ チーム間交流と面白い人たちのこと

【手短に言うと】 NovelJam2018秋、全体的に「バチバチ」から「フレンドリー」にシフトしつつある今回、チームをまたいでお話しなどした方々のことを思い出してみる。短期間イベントなので多くを話せなかったけれど、ほんとにいろんな人がいた。

超お世話になったふくだりょうこさんのこと

本当にぼくなんぞをデザイナーに選んでいただいて感謝ばかり。ふくださんと組めてとても楽しく充実した。デザイナーとしてはきっとワガママ極まるやつでご迷惑をおかけしたことは自覚しているのだけど、たとえどんな結果になろうとも、チームで作り上げたものに一点の曇りもないと胸を張った最終日朝は今でも輝いている。謎の漫談プレゼンも楽しかった。ありがとうございました。

デザインを信じてくれた最堂四期さんのこと

最堂さんくらいの人であったらデザインについても色々と知見はあったろうと思うのだけど、ほぼ出版門外漢であるぼくのデザインを信じてくれて本当にうれしかった。何より、自己紹介イベントを経て「すぎうらと組みたい」と思ってもらえたことは今でも感動とともに思い出す。こんな困ったおっさんの与太話を色々と拾ってくれて、ひょっとして一方的にぼくだけ楽しかったのだろうか、と不安に思うほど最堂さんとのおしゃべりは楽しかったです。ありがとうございました。

頑固ビームでぼくを粉砕した一之瀬楓さんのこと

最初はとっつきにくい人かもなぁと思ったのだが、素で面白いステキな人でした。女の子にこういうことを言うのもどうかと思うのだけど、ごはんをたくさん食べる姿がとてもチャーミングだった。一之瀬さんと一緒にごはんを食べて、作品の心のありかがうっすらと見える気がしていた。食べることは生きることに通じ、その食べることつながりで後日お誘いいただいたフライドチキンをひたすら食べるクリスマス会も、ラジオ出演も楽しかったです!

丁合いを手伝ってくれた白色黒蛇さんのこと

何かと言うとあたしは本日文フリで、がマクラな白色黒蛇さんは常に文フリのことを気にかけており、二足の草鞋というか草鞋二重履きみたいな状態で大丈夫でしょうかと他チームながら遠目に見ていたのだが、その蛇さんは何かといい人で、最終日の朝から提出原稿の丁合いを手伝ってくれたし、ていうか他チームですよ、朝の提出でテンパってる所にふらりと現れてなんとなーく普通に丁合いを手伝ってくれて、そのまま最終日の朝ごはんに一緒に行き、そして食事中もずっと文フリの事を心配していた姿が無闇に楽しかった。ありがとうございます。

すき焼きケーキと坂東太郎さんのこと

当日はあまりお話することができなかったが波野さん主催のイベント、リーディングフライデーでご一緒し「すき焼きケーキ」をいただいた。すき焼きをリアルに再現したという実にマッドなケーキなのだが、こういったものを差し入れするセンスは最高です。細かいところに気配りができ、なおかつ持っていくところはしっかりと持っていく、マジでこの人プロだなと思いました。こういう人に僕はまったく勝てる気がしない。色々とありがとうございました。

展示に誘ってくれた藤宮ニアさんのこと

事前リサーチで勝手に視線を送っていたのだが当日はほとんどお話ができなかった。でも最終日の懇親会でちょうフレンドリーだったのでもっと早くおしゃべりしてりゃよかったと思いました。その後ぼくの気狂いした短歌に目をつけていただき、リトラスの展示イベントへの参加にゆるっとお誘いをもらうなど、なんかもうありがとうございます。Carolさんのかっこいいポストカードをニアさんのテーブルに置き去りにした初日の恥ずかしい思い出を今は消し去りたい。

あまり話せなかったけど維嶋津さんのこと

事前の藤井大洋先生のトークイベントでご紹介いただいたのが初めてだったと思う。維嶋さんは相当の実力者でNobelJamでもおっかない存在になるだろう、みたいにご紹介を頂いたのだけど果たして結果はその通りになった。おめでとうございます。思えば予言めいていた。

飲み過ぎが心配な森田玲花さんのこと

1日目から酒瓶抱えノーメイクでおっさん部屋に飲みに乗り込んでくるとか若い娘のやる事とはとても思えなかった森田さんだが、苦難を乗り越え一冊の本が出たのは、事前よりの仲間であったぼくもうれしい。藤谷先生の講評で「こういうヒネた文章を書く人は誉めてもあまり嬉しくないだろう」みたいな事を言われていたのがハイライトだった。いやそれってめっちゃ誉め言葉じゃん、と思えて最高だった。なんかもう色々楽しかった。ありがとう。ところで北野の駅前ですっころんだのは大丈夫でしたか。

朝の倒立運動が衝撃だった澤さんのこと

澤さんのnoteを読んでデザイナーの僕を気にしてくれていたのがうれしかった。部屋も同じで、朝のワークアウトがすげえなぁと思って見ており、あのような透明感のある文章は日頃の鍛錬から生まれるのか、と納得をした。
今後機会があったら澤さんの作品の装丁をデザインしたいという欲望が生まれてしまったので、何かありましたら是非という気持ち。部屋でお互い作業しながら管理職あるあるの苦悩めいたトークを交わす夜中も楽しかったです。ありがとうございました。

バーボンを寒空の下で飲んだ池田さんのこと

シンガーであるチェ・池田さんとは同い年である。同い年でギター弾き(僕はへたっぴだが)という接点もあってお声を掛けていただき、外の階段下で澤さん交え夜中バーボンを回し飲みするなどあやしい行為を共にした。あの風体に一瞬ビビるけれど、本当に心優しきいい人だ。ゲバラの歌でキューバまで行くとかハンパじゃない。NovelJamの参加者として、ああ表現はかくも自由でそして人を幸福にするんだと、とても勇気をもらいました。そしてハーモニカ吹くの忘れていました。すみません、そしてありがとうございました。

観覧席から応援してくれた藤沢チヒロさんのこと

ふくだ&杉浦ペアを漫画に登場させてくれてうれしかった。みそ先生の漫画に登場できなかったので余計に(笑。 藤沢さんには何かと気にかけていただき、本当にありがたいし、友人になれてとてもうれしい。みん釘ノベライズも何卒、そして今後ともよろしくお願いします。

ゴメラのデザイナーほさかなおさんのこと

最終日の懇親会ではじめてお話したのだが、むちゃくちゃ面白い人だった。腕も確かだし度胸もあるいいデザイナーだなぁと羨ましく思った。今回参加していたデザイナーは作品のパワーも人間の魅力もすげえ高い人たちばかりだったし、それは運営がデザイナーのポジションをしっかり考えてくれていた故のキャラ立ちだったのだろうけど、それでもこの方の面白さは際立っていた。その後の各種イベントでお会いすることも多く、もろもろお世話になっています。

すげえ人がいる、とビビったCarolさんのこと

もうね、こういう方と同じ空間で仕事できただけで今回デザイナーとしてエントリーした甲斐があったし勝手にライバル視もしてました。AdobeCC使って平面グラフィックを作る、どちらかというと印刷系のデザイナーに近い作業がノベルジャムデザイナーには発生するのだけど、Carolさんの登場により、彼女のフィールドであるペインティングはもちろん、例えば今後、写真家など作家性の高いグラフィック系アーティストに道を拓いたと思う。ライブペインティングもかっこよかった。

同室だった「Bukkowasu」編集宮坂さんのこと

ノベルジャムの編集はとても仕事が多く、ほとんど編集殺しと言えるくらい多忙な3日間を過ごすと思っていたのだが宮坂さんは一見とてものんびり仕事をしているように見えた。部屋でその仕事ぶりをチラ見していたりしたのだけど、布団にくるまってなにやらチームの方々とコミュニケーションしているそこに切迫感はなかった。それでいて最優秀賞含む2冠をチームにもたらしたのだから、やっぱ出来る人は違うぜと思ったものでした。同室でうるさくしてすみませんでした。

ラッパー編集みかんさんのこと

なんでか我々Aチーム「いちばん堂」を標的にしていたみかんさんなのだが、それはもちろん愛のなせるワザに違いなく、disりすなわち遠回しなエールだと思っています。ラップのコミュニケーション速度を利用したプレゼンも相変わらずだったけれど、著者の西山さんを無言ラッパーに引き込んだ(上でdisった)ところがものすごく面白かった。さすが。
あ、あと西山さんとのアイドルトークみたいな会議が気になってしょうがなかったです(面白そうで)。

現場まで応援に来てくれた根木珠さんのこと

前回参加時に同じチームだった「ひつじときいろい消しゴム」の著者根木珠さん。「ひつじ」と同じく「みん釘」も内藤みか先生に激賞され、なんともご縁があるなあと思った。銀座STANDの物販で作成したひつじのトートバッグは「いちばん堂」の著者お二人、一之瀬さんと最堂さんにプレゼントしました。おかげで「もっとも福利厚生が充実したチーム」の称号をもらえたことを報告しておきます。

さて

他にも浴場でのノロけトークが妙に思い出深いアンジェロさん、食堂でよくご一緒した日野さん、ふくださんの友達という事でもっとお話ししたかった藤谷さん、朗読する目の前で爆睡してごめんなさい沢さん、お互い二度目のデザイナー参加だった古海さん、組んでいたらどうなっていただろう景虎さん、NRFに無欠勤すごいよつきぬけさん、名刺交換以来あまり絡まなかったのでGPの時におしゃべりしましょう武原さん、UIデザイナーとかエントリーしたら面白いなぁと思っていたら本当に来ました田島さん、山登りの話を聞きたかったです新月さん、不安定なレイアウトを狙ってやったと聞いて「おお」って思った恩田さん、デザイナーだと勘違いしてましたすみません太田さん、アイドルトークに混ざりたかったよ西山さん、最初同じテーブルで一瞬お話しましたがその後お元気でしたか吉川さん、GPまでの期間すでに幾度となくお世話になりまくっている波野さん、三日間本当にお疲れさまでした小野寺さん、センコロの舞台化順調ですか西河さん、くもかわ感動しました藤城さん、遠隔だったけど会いたかった米田さん、などなど、いろんな人がいて書ききれない。
そんなわけで「チーム横断のいい感じ」を象徴する個人的なエピソードをひとつ。

「あなボロ」の森田さんは酒飲みなので二日目の朝から目前に酒瓶置いて書くという極めてエクストリームな執筆を進めていたわけだけど、そのことを我がチームの編集ふくださんにお話ししたところ「え、うそ、なにそれ、友達になりたーい!」という反応をいただけてとても楽しかった。後のイベントの打ち上げでも二人は仲良く飲んでいたので、このまま飲み友達になったらうれしい。

Photo ©NPO法人日本独立作家同盟

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