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ぶく様コレクション!特に好き

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好きな作品が多すぎて別枠にしました。
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#ひとりごと

誘惑な春の雨に。

誘惑な春の雨に。

鼻がぐずぐずするんです。

毎年この季節はそうなんです。

そんな鼻がぐずぐずな僕に、職場で仲の良い人が

「風邪ですか?」

なんて声をかけてくれたのです。

「人」って字は、支えあって出来てるらしいですよ。

こんなご時世なので、

こんな世界情勢ですので、

「風邪ではないんです。花粉症だと思うんです。」

なんて答えてみたり。

それで「ふふっ」て笑われたり。

そして「バカはなんとかって

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ビックリした顔の人に会った話。

ビックリした顔の人に会った話。

朝は起きます。

顔を洗うし歯も磨きます。

朝ごはんは食べません。

お腹は空いているのです。

通勤は音楽を聴きます。

じっとして聴きます。

仕事をします。

出来るだけのことをします。

昼ごはんは食べるし、コーヒーは苦いです。

会社の人とは挨拶以上の話をします。

挨拶以外はしないこともあるのです。

仕事はします。

ほどほどします。

友達がいないのです。

特に困ったこともない

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hello like before

hello like before

高校のころに番長がいたのです。

番長がいるような学校だったのです。

入学してまだ数日のころ。

名前もまだ覚えていないクラスメートから

「昼休みになったら、全員廊下に出てくれよ。茂樹君が呼んでるからよ。」

そんなことを言われたのです。

「これから毎月茂樹君に渡すから、俺のところに金持ってきてくれよ。」

そんなことも言われたり。

名前も知らない彼によると、茂樹君は番長でこの学校を納めて

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オトナモード。

オトナモード。

今日という日は二度とやって来ないのかもしれませんが、他愛のない午後です。

時間には限りがあるので大事にしたいところですが、どうにも他愛のない日なのです。

秋の空が高い理由。

社員食堂があるんです。

前日までに注文するスタイル。

それで会社の人が

「食堂に注文してたの忘れて、お弁当持ってきちゃったんです。ぶくおさん、ご飯の用意してなかったら食べてもらえませんか?食べないと嫁に怒られるんで

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フランスの人。

フランスの人。

生きているだけで色々なことがあるのです。

生きてるだけで丸儲けなことがあります。

そしてそうではないことも。

娘に頭を撫でられたのです。

嬉しいとか悲しいとかではなく、それは不思議な感覚なのです。

損か得かと言われたら、それはお得だったのかなと思うのです。

頭を撫でられながら、

「これはこれからどうするの?」

なんて言われたり。

頭髪が薄くなってきていることだなと思いました。

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おだやかな暮らし。

おだやかな暮らし。

息子と散歩をしたんです。

「あつはなついなあ。」

昔の懐かしいフレーズを、思い浮かべながら歩いたのです。

そういうことがあります。

歩いていたら、道の真ん中にセミがいました。

あまり動くことなく、もう寿命のようでした。

「ここにいたら、車に轢かれちゃう。」

そんなこと言いながら、息子はセミを植え込みに逃がしたのです。

植え込みにいたら、そのうち蟻が集まってくるかもしれません。

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強まる強まる。

強まる強まる。

「ひたすら熱い青春を過ごしました。」

とか

「熱中するものがありました。」

とか

「友情を育みました。」

なんて、ただただ違和感しかないのです。

「真っ直ぐ行って左側です。」

とか

「100円ショップで見つけました。」

とか

「雀の巣がありました。」

なんて、ただただ違和感しかないのです。

「すいません。」



「こんにちは。」



「また明日。」

そんなこと。

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記録装置義務化。

春になったら会いましょう。

夏場の朝ごはんを食べたんです。

秋晴れはそんな時間を積み重ね。

冬に欲しいと言われています。

朝に夕にと呟いたかもしれません。

娘が三歳のころ、自分で投げた絵本に乗って転んだところを見たのです。

自業自得を体験中なんだと思いました。

大事かもしれない節目より、そんな光景のほうが覚えているものです。

「最近」は次々と「この前」になっていくのが流行りのようで

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君が美味しい。

君が美味しい。

小学5年生の息子がタメ息するわけです。

「学校が大変なんだよ。」

そんな話。

「今日は1年生のケンカを止めて、2年生のケンカも止めて、4年生からの攻撃を防いで、6年生の圧力に耐えたんだ。」

戦国時代なのかと思ったのです。

今の小学生は、戦国時代に生きているんだなと。

「それで1年生と2年生はケンカが絶えないし、4年生はいつもちょっかい出してくるし、6年生は偉そうなんだよ。」

もしかし

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やだじゃん?

朝、目が覚めたのです。

大人になったからだと思うのですが、
自然と目が覚めることがあるのです。

寝起きの匂い。

体の芯が重いような。

目覚まし時計が鳴り出す前。

今日は休みだったでしょうか。

仕事のような気もします。

またあの道のりを歩くのかと思うと、まあアレです。

子供たちも奥さんも、まだ寝ているはずです。

いつまで働くのだろうかと思います。

そんなことを考える年齢なのです。

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雨、雨、降れ降れ。

朝焼けや夕焼けは、ほんのり明るい様が良いと思うようになりました。

仄かに香るような光の加減がアレだなあと思うんです。
(僕の色々限界なところ。)

お酒は温めの燗がいいの境地。

肴は炙ったイカでいいの心地。

ひゅーるーりー、ひゅーるりららー。
(これは別の名曲。)

北の港町に憧れる年齢になったのです。

おんな、みーなとまっち どうしてこんなに

よあけっがっ早いのさあー。

そんな歌を口

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カリキュラマシーン。

カリキュラマシーン。

小学生の息子が

「髭を伸ばしてよ。モサモサにしてよ。」

そんなこと言うのです。

さてはカッコいいのかな。

カッコいいのなら伸ばそうかなと思うのです。

数日後、

「パパ、右耳から伸びてる毛をモサモサにしてよ。」

そんなこと言うのです。

カッコいいのかな?

それはカッコいいのかな?

というか右耳から毛が伸びてるのかな?

そんなに伸びているのかな?

どうして誰も教えてくれなかった

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らふ。

らふ。

思うことがあるんです。

ここのところずっと考えていたのです。

誰かに相談したら良いのかと考えていたのです。

それで友達とかいませんので、

会社の人に相談です。

「もうすぐ死ぬのかなと思うんです。以前はそんなことなかったのに、夜中にトイレに行くことがあるんです。」

それで会社の人は

「頻尿で死んだ人はいませんよ。年齢的に前立腺肥大なんでしょうね。」

そんなこと言うのです。

具体的な

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経験の唄。

経験の唄。

気がつけば、そこそこ生きてきたのです。

老いる前に燃え尽きたい気持ちが、
あったこともあるのです。

それでもここまで生きてきたのは、たぶん良かったことだと思うのです。

確か暑い夏の日だったと思います。

結婚した翌年の夏ではなかったかと記憶してるんです。

まだ子供たちもいなくって。

なんてことない、奥さんとのふたり暮らしの時代。

そんなある日、泥棒に入られたことがあります。

ふたりで

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