プレビュー:2020:J2:第7節:A:vsアピスパ福岡「上昇気流に乗るために重要な連戦の頭、継続性が問われる初戦での状態の最高値を底上げして勝利を掴め」
1、予想メンバー
A:ファジアーノ岡山
監督(岡山)
有馬 賢二
スタメン(岡山)
44清水 慎太郎、9李 勇載(イ・ヨンジェ)
19上門 知樹、25野口 竜彦
14上田 康太、7白井 永地
41徳元 悠平、8田中 裕介、4濱田 水輝、21椋原 健太
22ホープ
リザーブ(岡山)
GK:13金山 隼樹
DF:3後藤 圭太
MF:23松木 駿之介、17関戸 健二
FW:15山本 大貴、18齊藤 和樹、24赤嶺 真吾
H:アピスパ福岡
監督(福岡)
長谷部 茂利
スタメン(福岡)
26遠野 大弥、9フアンマ・デルガド
38菊池 大介、17福満 隆貴
8鈴木 惇、7重廣 卓也
2湯澤 聖人、33ドウグラス・グローリ、50上島 拓巳、3エミル・サロモンソン
1セランテス
リザーブ(福岡)
GK:23杉山 力裕
DF:39篠原 弘次郎、22輪湖 直樹
MF:19田邉 草民、14増山 朝陽
FW:10城後 寿、13木戸 皓貴
2、 プレビュー
A:ファジアーノ岡山
連戦の戦い方を試行錯誤中で、勝ち点を伸ばせない岡山。更に怪我人多発という難しい状況で、思い切ったターンオーバーも出来ない現状。その中で、25野口の前節の好パフォーマンスは、好材料。首位の長崎に対し、善戦出来ていたが、スコア以上に、実力差は大きい。6節終えて、感じる事は、FWとCBに抜き出た選手を多くのチームが揃えている事である。
そのため岡山は、CB陣が力負けしている試合が多い。岡山の武器である9李のスピードとパワーも対人守備で相手チームに抑えられている。逆に4濱田がパワーとスピードで、FWに負けて、突破されるシーンが多い。8田中も対人守備でファールでしか止めらないシーンが多い。本来は、運動量でカバーするのが岡山であるが、それを連戦が許してくれない。
再開後は連戦が多く、量の多さより、質が高い方が勝利している事は、岡山戦で見ると感じる。しかし、連戦の頭は、運動量で優位に立てるので、そこは当てはまらない。現状のベストメンバーで、100%の実力を出せる試合は、岡山らしいサッカーが出来るので、難敵福岡に対して、どこまで戦えるかという意味で、非常に楽しみであり、次の試合に繋げたい。
H:アピスパ福岡
上記でも触れたが、メンバーを見る限り、福岡も助っ人外国人が、エースストライカーである。他チームもJ1で活躍していた選手が、J2にいる事が多く、Jリーグの全体のレベルは、間違いなく向上している。福岡も、J1リーグを戦ったシーズンもあったが、なかなか定着は出来ていない。守備だけではなく、攻撃を武器にJ1定着を目指し、強化を進めている。
ここ2試合を見ると、磐田と徳島に完封勝利。攻撃的な2チームを完封するだけの守備力が、福岡にはあるという事である。2連勝中で、積極的な補強の成果が、結果として現れつつある。GKから前線まで隙の無いチームで、4-4-2という事で、3ブロックを敷き、隙なのない組織的なサッカーを展開してくるだろう。岡山と類似点も多いと言えるだろう。
J2で二桁得点という結果残しているCF9フアンマ。湘南で、長い間活躍してきたSH38菊池。福岡のバンディエラ10城後もリザーブに控える。スペイン仕込みのGK1セランテス。元スウェーデン代表の右SB3エミル。7京都で一年目から活躍していたDH7重廣。名キッカーであるCH8鈴木。名門ユース出身のCB50上島など。タレント豊かな選手が福岡には揃っている。
3、注目選手
A:ファジアーノ岡山
「25野口 竜彦」
長崎戦のパフォーマンスを考えれば、スタメンの可能性は非常に高い。注意深く観察していれば分かるが、常に首を振って周りを確認している。そのため、ポジショニングも良く、攻守で効いており、ボールを持って囲まれても焦ることなく、判断が正確。技術もあり、アクションに移るタイミングで秀逸で、巧く局面を打開している。プレーを観ていて面白い選手。
H:アビスパ福岡
「50上島 拓巳」
全試合フル出場のCB。攻撃に特徴のある磐田と徳島に対し、完封した若きDFリーダーでもある。柏でも出場経験もあり、どういった選手が非常に気になる。185センチと、CBとしは、それなりの身長。足元の技術や空中戦の強さが如何ほどか、裏を狙う岡山の攻撃に対し、どれだけオフサイドを取れるか。対人守備の強さなど、9李とのマッチアップは注目。
4、 戦力充実度
A:ファジアーノ岡山
FW:C
MF:C
DF:D
GK:C
毎試合難しい対応が続いているDF陣以外は、今季のJ2で、戦えている。自陣でのプレー時間が短く、敵陣でのプレー時間が長く出来ているので、やりたいサッカーが出来ている事を考えると、総合力は高く、J2では、標準以上の戦いが出来ている。今後は、怪我人が戻ってくれば、更なる上積みは可能。特にFWとMFは、Bに近くづく事は十分可能である。
H:アビスパ福岡
FW:D
MF:C
DF:C
GK:C
全体的にレベルが高く、J2基準に達している。特に最終ラインは、50上島を中心に高いレベルにあり、Bに近い。GKには不動の守護神がおり、頼もしい。MFも実績十分の選手が揃っており、巧く休ませることが出来ており、良い状態を維持できている。FWは、リザーブに実績のある選手が少なく、スタメンの開きを縮めるために若手の伸びが必要不可欠。
5、 通算対戦成績
通算:5勝10分5敗(22得点23失点)
J2:5勝10分4敗(20得点20失点)
レベルファイブスタジアム
2勝4分3敗(5得点8失点)
シティライトスタジアム
2勝2分0敗(6得点4失点)
kankoスタジアム
0勝2分1敗(3得点4失点)
岡山県陸上競技場 桃太郎スタジアム
1勝1分0敗(3得点2失点)
岡山県津山陸上競技場
1勝0分0敗(2得点1失点)
東平尾公園博多の森陸上競技場
0勝1分0敗(1得点1失点)
天皇杯:0勝0分1敗(2得点3失点)
Kankoスタジアム
0勝0分1敗(2得点3失点)
文&図=杉野 雅昭
Text&picture=Masaaki Sugino
自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。