ファジアーノ岡山vsツエーゲン金沢_2020年J2第1節_

PV:2020:J2:H:vs金沢「いよいよ開幕4バック対決を制する事ができるか」

1、 予想メンバー

監督(岡山)

有馬 賢二

スタメン予想(岡山)

15山本 大貴、9李 勇載(イ・ヨンジェ)
19上門 知樹、23松木 駿之介
14上田 康太、7白井 永地
41徳元 悠平、8田中 裕介、4濱田 水輝、39増谷 幸祐
22ホープ・ウィリアム

リザーブ予想(岡山)

GK:13金山 隼樹
DF:3後藤 圭太、21椋原 健太
MF:6パウリーニョ、11三村 真
FW:30武田 拓真、44清水 慎太郎

監督(金沢)

柳下 正明

スタメン予想(金沢)

7山根 永遠、11杉浦 恭平
13大石 竜平、14金子 昌広
8藤村 慶太、6大橋 尚志
29ホドルフォ、2山田 将之、27廣井 友信、39下川 陽太
23白井 裕人

リザーブ予想(金沢)

GK:21石井 綾
DF:4石尾 崚雅、34杉井 颯
MF:16本塚 聖也、18窪田 稜
FW:17加藤 陸次樹、9ルカオ

2、 ピックアップ

監督

有馬 賢二(岡山)

就任一年目の昨季は、岡山にとって久々のシステムである4バックを採用。3バックの選手構成を4-4-2に整理し、守備重視のサッカーから攻守にアグレッシブサッカーへと変換を図った。序盤は、采配が裏目に出る事が多く、勝ち切れない試合が目立ったが、挑戦と修正を繰り返し、チームをアップデートし続けた。意思疎通により、結束して戦う2季目となる。

柳下 正明(金沢)

指揮経験が豊富で、手堅い実績がある監督。金沢のJ2加入から2年目に21位と不振だったチームを立て直すという難しいミッションを持って、3年目に就任。4-4-2の伝統の金沢のサッカーを継承し、限られた戦力を最大限活用し、選手と共に、継続性を持って、チームを成長させてきた。今季は、昇格を目標に、経験を最大限活かし、上昇気流に乗る。

CF

9李 勇載(岡山)

前線のターゲットとして、最前線で体を張る事が一番の仕事。スピードと屈強なフィジカルで、攻守で搔き乱し、ラインブレークにより、ゴールも狙う。金沢の正レギュラーのCBが一人移籍し、SBも1人怪我で、新戦力で左右を組むという事で、隙がある。そこを巧く突いて、ゴールを奪えれば、昨季終盤の不振から脱する事ができるきっかけにしたい試合。

7山根 永遠(金沢)

9ルカオの様に高身長のストライカーを1人組むことが、金沢のイメージとして残っています。ただ、今季はその選手が1人という事で、シャドーストライカータイプの7山根の予想とはなりますが、引き付けて奪って速攻を仕掛けるサッカーで、ターゲット不在が、どう影響するのか。基本的には、スペースを常に意識し、ゴールを狙う役割になると思います。

ST

15山本 大貴(岡山)

万能ストライカーという印象。ゴールパターンは豊富で、一定の技術がある。ただ、ストライカーに求められるエゴの部分で、少し物足りないが、9李を活かすラストパスや、周りを活かすポストプレーで、好機も演出できるので、9李と相性は良く、2列目と1列目の繋ぎの役として、あらゆる状況で、攻撃を活性化、守備でも連動して前から行く。

11杉浦 恭平

技巧派のドリブラー。局面を打開するテクニックで、搔き乱す。シュートコースが作れればシュート、スペースが見えればラストパスを狙う。カウンターの場面では、積極的に1対1で仕掛けて、決定機を作る。MFよりのアタッカーだが、FWの位置で、出場する事により、岡山にプレッシャーをかけて、ラインを押し込む。複数人で対応したい。

SH

19上門 知樹(岡山)

ドリブラーであり、シューターでもある事に加えて、スピードスターという攻撃に必要な3要素を持ったスペシャルな選手。左SBの41徳元は、昨季のチームメートであり、連携は問題ない。左サイドを攻撃で主導権を握り、攻撃の突破口としたい。移籍して初の試合であり、ゴールという結果を残す事が出来れば、波に乗れる可能性があり、期待したい。

13大石 竜平(金沢)

2列目でありながら高い得点力を誇る。前からのプレスというよりは、ゾーンで引き付けて守る事で、攻撃の始点が低いが、それでもこれだけの得点力を誇っている事を考えても、岡山の19上門と同様にスペシャルな選手。サイドを制するチームが試合を制す。両サイドとも左SHが、超攻撃的で、マッチアップするSBとの1対1は、注目してみて欲しい。

OH

23松木 駿之介(岡山)

ベテランの11三村が、開幕スタメン濃厚と思われたが、猛アピールで、スタメンに名乗りを上げた。運動量とスピードだけではなく、技術とゴールとアシスト双方とも期待できる。また、守備の連係は未知数だが、巧く嵌れば攻守で、キーマンになりうる。もし、各方面の予想通りスタメンで、活躍すれば19上門のST起用も視野に入って来るので、期待したい。

14金子 昌子(金沢)

在籍7年目になり、試合数も信頼も積み重ねてきて、今では外せないチームの中心。得点力もあり、運動量豊富でスピードもあるという点も23松木に類似している。奇しくも左右攻撃的MFが、同じ構図という事で、どちらが攻撃に関わり、守備でも攻撃に繋げるか。守備的MFも金沢歴が長く、チーム内実績は、金沢に分があるが、岡山は若さで対抗する。

CH

14上田 康太(岡山)

ゲームメーク及び決定的なラストパス、セットプレーのキッカーという空中戦の要となる選手。FKとCKも大きな得点源に変えた。今季は、ミドルシュートでの得点を目標に更なる飛躍を誓う。ゴールに繋がらなくても決定機を演出する事で、プレースキックの機会を増やし、アシストやゴールに繋がるので、攻撃で持ち味を発揮して、試合を決めたい。

8藤村 慶太(金沢)

仙台では、出場機会は限られたが、金沢に来てからは、主軸として活躍してきた。14上田 と同様にセットプレーのキッカーとして、FKやCKをチームの武器としてきた。8藤村は、右足で、どちらの足が、ゴールを演出するか。魔法の左足と、魔法の右足。局面をリードしていても、その足で、試合を動かす。最後まで、目を離せない魔術戦がそこにある。

DH

7白井 永地(岡山)

豊富な運動量を活かした献身的で粘り強い守備が持ち味。6喜山とは、タイプが違い、積極的な守備で試合を落ち着かせる。そして、得点力とシュートアシスト力に優れる選手で、正確な右足で、局面を打開し、アシストやゴールが狙える。守備的なMFの得点力は、チームの課題であったので、攻撃での貢献度は、チームの順位に直結するだけに、要注目選手。

6大橋 尚志(金沢)

ここも補強が巧いと感じるが、鹿島から獲得し、そこからチームの主軸として、活躍してきた。インテリジェンスに優れる守備が持ち味で、高いボール奪取力を誇る。攻撃センスもあり、攻守でチームの心臓となる選手。ここまでMFの4選手目だが、全く同じタイプが並んでいる。ミラーゲーム対決という言葉があるが、ミラープレーヤー対決とも言える構図。

左SB

41徳元 悠平(岡山)

インナーラップという概念が、メディアによって紹介されたが、岡山に新しい風を左サイドに吹かせてくれることは間違いない。豊富な運動量と、思い切りの良いシュート&クロスと聞くと田所を思い出す。偶然にも田所が引退した次のシーズンに、琉球より加入した。岡山をJ1の風に乗せてくれるかは、この試合の左サイドで、新時代の風になれるかで分かる。

29ポドルフォ(金沢)

移籍した沼田に代わる開幕スタメンを34杉井と争う。粗削りな部分があるが、プレーオフに進出した山形で10試合出場した事を考えてもポテンシャルは高い。来日して、2シーズン目という事を考えても安定感が出てくるので、攻守の出来は試合を左右する。34杉井であれば、CBとDHが本職という事を考えても、攻守で期待でき、監督の決断次第。

右SB

39増谷 幸祐(岡山)

超攻撃的に行きたい場合は、23松木をここでの起用も考えられるが、両サイド上がる事はリスクが高い。そう考えると、21椋原や39増谷の守備力は、重宝する。琉球でのチームメートである41徳元や19上門の特徴を知っている事を考えると、連携面で第一候補となる。元々一定の得点力が期待できる選手なので、新たな得点源に慣れればレギュラーが近づく。

39下川 陽太(金沢)

相性が変化し、岡山キラーとなった近年の愛媛の一員として、昨季は不動のレギュラーとして、出場を重ねた。左サイドの選手として、豊富な運動量で、ドリブル・クロスのチャンスメークだけではなく、3ゴールという結果も残している。守備でも運動量は脅威だ。この試合では、24長谷川の怪我で、右SBの出場になるが、右利きなので、問題はなくこなせる。

左CB

8田中 裕介(岡山)

SBが、本職の選手だが、その経験とチームスタイルにより、CBを任されている。CBとしては、1対1の対応や空中戦に弱みがあるが、その負の面の覆し、おつりが来る活躍をしてきた。視野の広さや右足の技術として、後ろから主導権を持って組み立てて、機を見た攻撃参加で、攻撃に厚みをもたらしてきた。連携を深めた今季はより攻守で支柱として期待。

2山田 将之(金沢)

CBの絶対的なレギュラーであった山本の代役として、白羽の矢が立った2山田。ここまで、J2以上での目立った実績はないが、恵まれた体格と、FC東京に認められた潜在能力の高さを考えると、金沢で花を開く可能性はある。セットプレーのターゲットでの得点源や自陣の制空権、攻撃の組み立てとマルチに活躍すると、岡山の前に立ちはだかる壁となる。

右CB

4濱田 水輝(岡山)

怪我で、出遅れた昨季は、チームスタイルへのフィットに苦しんだ。有馬ファジでのデビュー戦は、目に余る出来だったが、徐々にこのサッカーで、自分の出来る事を理解し、攻守で安定したプレーを魅せた。随所に、チーム方針の「挑戦」を意識したプレーで、ミスもあったが、それも成長の糧に、出場機会を増やしていった。開幕戦でも攻守で期待がかかる。

27廣井 友信(金沢)

金沢の事を良く知る35歳のベテラン。出場機会の限られたシーズンもあるが、大車輪の活躍をしたシーズンもある。浮き沈みもあるが、それはチームも同じで、苦しい時にしっかり仕事ができる選手。4濱田と、同様にDFラインの守備の要として、体を張れるかは、要注目。サッカーのメンタル・テクニック・フィジカル「心技体」での攻防は一見の価値がある。

GK

22ホープ・ウィリアム(岡山)

出場試合数は5試合だが、東京V・岐阜・川崎・大分といった所属歴を見ても攻撃的なGKだという事が予想できる。移籍してしまった一森と同様に、フィードに優れるGK。攻撃での始点として、期待度は高い。試合勘、経験、連携に不安は大きいが、恵まれた体格による守備範囲の広さに、飛び出しやポジショニングの判断は試合出場を重ねる事で補える。

23白井 裕人(金沢)

金沢で4シーズン目となる今季も絶対的な守護神として、期待がかかる。22ホープとは、対照的に、豊富な経験を持ったGK。飛び出しの判断の良さやポジショニングは、金沢の昨季の躍進を支えた。攻撃のフィードも持ち味だが、体格では22ホープに劣る。経験対守備範囲の広さは、面白い構図。どちらかが、輝くはゴール前の要注目ポイントで、楽しみ。

リザーブ(GK)

13金山 隼樹(岡山)

毎シーズン熾烈な正守護神争いを経験してきた。恵まれた体格を活かしたハイボール処理やコーチング力は、チームに今や欠かせない存在。チームの攻守にアグレッシブなサッカーというスタイルの影響のため、フィード面で、後れをとっているが、昨季は、スローイングの早くし、攻撃に移す成長も見え、GKとして底が見えない頼れる選手として期待。

21石井 稜(金沢)

ほぼ無風だった金沢の正守護神争いに絡むべく加入。毎シーズンチームを変えてきたが、それだけ出場機会に貪欲。GKとして、信頼を掴む事は難しいが、柳下監督と強化部の補強の巧さを考えると、大躍進のシーズンになる可能性もある。色々なチームを知っている経験は、攻守で大きく、まずは第2GKとして、チームを支え、出場機会を虎視眈々と狙う。

リザーブ(DF:CB枠)

3後藤 圭太(岡山)

怪我に悩まされた昨季だったが、攻守に置ける空中戦の強さや、攻撃センスや粘り強い対人守備は、チームに必要不可欠。空中戦で一番強く、怪我からの再起にかけコンディションを上げている5増田や、左足のフィード精度に定評がある20崔、スピードと対人に強味のある33阿部も候補となるが、状況に応じて21椋原、39増谷、31下口も可能性がある。

4石井 崚雅(金沢)

世代別代表歴のあり、高い潜在能力を持つ4石井 崚雅を大事に育てるのであれば、リザーブにまずは置いておきたい。近代的なCBは、足下の技術が高い選手が多く、スピードや高さのあるCBも多くなるが、金沢で成長し違いをみせたい。他の選手では、安定感を重視するならベテランの3作田。ユーティリティを重視するなら34杉井も候補となってくる。

リザーブ(DF:SB枠)

21椋原 健太(岡山)

左右SBとCBを任せる事ができ、上背こそないが、守備センスや献身性の高く、守備固めに最適で、ユーティリティ性に優れる21椋原が第一候補となる。運動量豊富で左右SBができる2廣木も候補。23松木も状況に応じて右SBを担当。

34杉井 颯(金沢)

CBを主戦場だが、DHと左SBも出来るユーティリティ性は、リザーブメンバーとしては頼りとなる。左SBとしてのスタメンの可能性もあるが、CBもできる29ホドルフォの調子や、チーム状態を見て決める事となる。右SBが主戦場になるが、ルーキーの25高安を抜擢し、39下川を左に回す余地を残し、人数や選手が選ばれるが、24長谷川の怪我は痛い。

リザーブ(MF:DH・CH枠)

6パウリーニョ(岡山)

豊富な運動量だけではなく、高いタックル成功率を誇り奪取力に優れる助っ人選手。Jリーグ歴は長く、コミュニケーションも問題ない。出場できるかどうかは不透明で、6喜山と同じくメンバー入りするか試合当日のコンディション次第。17関戸も怪我という事もあり、若く技術と強い守備が武器の29劉や、DHも試している31下口も候補となってくる。

16本塚 聖也(金沢)

大卒ルーキーだが、実績ではなく、チームに合うかどうかで判断する事を考えると、開幕戦でのリザーブ入りも十分あり得る。体格を活かした攻守でのアグレッシブなプレーは強みになる。同じく若いがメンタルの強い19島津、守備に特徴のある26田路も候補となってくる。34杉井もSBとの兼任や状況に応じて、ポジションを移す事も考えられる。

リザーブ(MF:左SH・右OH)

30武田 拓真(岡山)

高い技術と攻撃センスに裏打ちされたフィニッシャー、攻撃を組み立てて、シュートアシストを狙うパサー、局面を打開するドリブラー。攻撃の駒として、幅が利く点を考えると、今季は、期待したい。技術のある10レオ、左足から繰り出されるショット全てが魅力の25野口、左足を軸とした攻撃的ポジションを幅広くできる11三村、19上門も移り候補となる。

20窪田 稜(金沢)

ルーキーイヤーながら11試合に出場した事と、20西田の怪我という事を考えると、リザーブ入りは、十分考えられる。2列目としては、ゴールという結果を残せてなかった事と、昨季の怪我で、シーズン途中で離脱してしまった悔しさは、変換した熱量に期待がかかる。手薄なポジションなので、11杉浦や7山根をここでの起用の可能性もある。19島津も候補。

リザーブ(FW:ST枠)

11三村 真(岡山)

ST、左SH、右OH、左SBと、攻撃性を活かせるポジションでのユーティリティ性を買われてのメンバー入りの可能性が高い。他には、加入後初ゴールを期待できそうな調子であれば、左SHでも候補であった10レオ、インテリジェンスを買われて大学で分析を任されていて、左足と強さもある25野口も候補。23松木の試合中でのポジションチェンジもある。

17加藤 陸次樹(金沢)

世代別代表歴もある技術力と得点力の双方を備える10番タイプのアタッカー。CF及びSTの控えとして、即戦力として期待がかかる。チーム状況や状態に応じて、ベテランで、攻撃の中心である11杉浦、加入後すぐフィットし、得点を重ねた7山根がリザーブの可能性もあり、STは、ハイレベルなチーム内競争が行われていて、予想が難しく、起用も流動的。

リザーブ(FW:CF枠)

44清水 慎太郎(岡山)

24赤嶺と18齊藤、32福元いったCFを担える選手が、軒並み怪我で離脱しており、44清水 慎太郎の一択となっている。上背に反しての空中戦の強さに繋がる跳躍力に象徴されるフィジカルの強さとポストプレーは、頼りになる。状況に応じて、15山本や19上門、25野口、23松木をCFとして、ストライカーよりで任される可能性もあるが、44清水が基本。

3、 注目ポイント

「スタメン」

岡山

2列目の人選が最大のポイントなる。左SHは、19上門で堅いが、右OHが11三村なのか23松木なのかで、リザーブた戦い方にも大きく関係する。23松木であれば、若く運動量とスピードを武器に、19上門の左サイドではなく、左右のサイドでアグレッシブに戦う事になる。11三村であれば、バランサーとして23松木より一歩引いた大人の戦い方となる。

金沢

CFとSTの人選が悩ましい。金沢と言えば、長身のCFと技巧派のSTという組み合わせが基本スタイルだったが、どちらかと言えば、技巧派3選手でパワー系1選手という事で、最初がFWを張らせるのか、終盤に裏を狙わせるのか、それとも逆になるのか。左SB沼田とCB山本の穴を埋めるのは誰か、右SBの24長谷川の怪我の代役は誰になるのか。

「リザーブ」

岡山

CBの控え枠が誰かで、現状の3番手が予想可能。SBも流動的で、基本的にはスタメンの選手次第で攻守のバランスをとる。DHは、6喜山と26パウリーニョが、公式戦でプレーできる状態かどうかは、勝負所の起用や今後にも影響するので、要注目。前線は、運動量と技術の質のバランスをどうするかが決まるので、メンバーを見て、終盤のプランが見える。

金沢

基本的に、主軸・ベテラン・若手とはっきりとした線引きがし易いチーム状況。メンバー自体は予想し易いと言えばし易いが、そこが違うとすれば、実績ではなく、チームに合うかどうかという基準で、即起用という事もあるチームなので、リザーブもしくは、スタメンに入って来る選手は、高い実力、もしくは、潜在能力がある選手なので、注目して欲しい。

「攻撃」

岡山

SBの攻撃貢献度の低さが昨季の課題であったが、41徳元の加入で一変する。左SBのクロス&シュート数、インナーラップは、新たな岡山の武器となる。それに伴いチーム全体の得点パターンが多彩化し、得点増が期待できる。特に毀れ球での2次攻撃や右サイドにクロスが流れた際に右サイドの選手の得点が期待でき、そこを活かす攻撃に注目して欲しい。

金沢

中盤の攻撃の切り替えの早さが、最大のポイントとなります。中盤は、ほぼ同じタイプの選手で、攻撃を引き付けた後にボールを奪って、攻撃に移った際に、ゴールまでしっかりイメージできているか、そこで金沢の状態が予測できます。DFラインが大きく変わったことで、後方での組み立てと、攻撃参加の練度と強度が、どこまで完成しているかも注目ポイント。

「守備」

岡山

前線の守備強度を90分維持するのか、最初からある程度、引き気味にするのか。序盤は、昨季のサッカーをベースにするなら前からハイプレスをかけて、前線から最終ラインまでコンパクトにするはずです。最初からある程度引き付けるのであれば、連携かGKの飛び出しに不安を感じている。中盤より後ろの運動量を維持するなら、攻撃の質を重視する筈です。

金沢

左CBと山本と、左SBの沼田が移籍、24長谷川の怪我により、昨季の安定した守備の連係のベースは期待できない。引き付ける守備のには、息の合ったプレーと経験が必要で、食いつきすぎて、隙を作ってしまえばそこを突かれますし、ある程度自由にさせてしまうと決定的な仕事をさせてしまう。これを機に新しい守備を模索するのかを含めて、注目したい。

「勝負所」

岡山

昨季のベースに似た選手を獲得して、穴埋めした部分と、足りない点に新たな選手を獲得し、補い総合力を上げた今季。そのサッカーを最初から機能させて、主軸が何人か移籍し、修正と調整が岡山以上に必要な金沢の隙を突き、先制点を奪い、そこから選手層の厚さと、継続性を武器に、突き放す展開に持ち切り、DHの怪我の影響を最小限に抑えられるかどうか。

金沢

主軸選手を辛抱強く起用し、成長させて、高いパフォーマンスと安定感に繋げる金沢のサッカー。その長所である継続性が、怪我と主軸の流出により、不安のある守備面を開幕戦の序盤に隠せるか。そこを凌ぎ、実績十分の中盤と、模索中の前線の連動性を試合中に掴み、機能する時間を活かし、金沢の強みを発揮できるか、柳下監督の起用と采配が、重要。

4、 対戦成績(vs金沢)

通算:3勝5分2敗(12得点11失点)
J2:3勝5分2敗(12得点11失点)

H:1勝2分2敗(6得点7失点)
シティライトスタジアム:1勝2分2敗(6得点7失点)

A:2勝3分0敗(6得点4失点)
石川県西部緑地公園陸上競技場:2勝3分0敗(6得点4失点)

文=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino

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