4周年記念 御礼と進化報告まとめ
「○周年記念日って何かイベントしないの?」とのお声を頂くも、毎年それどころではなく、お客様からのお祝いの言葉で、改めて気が付きます。
2020年8月19日Tetugakuyaは4周年になりました。
新型コロナウイルスという経験したことのない緊迫感のある恐ろしい2月から5月の期間があり、春は花見と浮かれることもなく、あっという間に過ぎ去り、もう8月も後半に差し掛かろうとは、驚いてしまいます。
香川県が緊急事態宣言を迎える頃の異常な緊迫感がまだ過去のものになりません。
脇目も振らず、ただ自分の目の前のことをコツコツと続けるだけだと言い聞かせるしかなかったような気がします。
他所を見ても、どこの情報を聞いても、世紀末感に溢れていた時期がありました。
経験や出会いを血肉にして成長する方だと思いますが、今年に入って起こってきた様々なことを決して忘れることはないと思います。
一つの試練ではありましたが、Tetugakuyaは幸いなことに4周年目を迎えることができました。
様々な方からの応援があり、恵まれたと思います。
ただ、サバイバルしただけではなく、変わらず例年通りに成長し続けることができたことは、私にとって自信にも繋がりました。
成長し続けるといっても、小さな小さな歩みです。
気づかれないぐらいの小さな変化です。
それでも、振り返った時に、もうこんな所までやってきたのだと思えるように、一歩でも前に足を出す。その歩幅がどんなに小さくても。
さて、4年目の間に何が変わったでしょうか。
ちょっと恥ずかしいのですが、ご紹介します。
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お湯を沸かすのに2台のポットを使ってきました。
どっちがお湯を沸かしたっけ?どっちがさっき水を足して冷めているっけ?
どっちが空っぽに近い状態かな?
外からお湯の残量が確認できるわけでもなく、無駄に蓋を開けて確認する作業が多かったです。お湯は常にあって欲しいのですが、どちらの残量も確認して、どちらにも継ぎ足さなくてはなりません。小さな手間だけれども、結局はお客様を待たせる時間に繋がってしまいます。厨房での作業はスマートにしたいものです。
新しいポットを購入しました。おそらく3月ごろでしょうか。
残量も一目で分かります。3リットル分のお湯を沸かすことができます。
見た目もスタイリッシュです。ボタン一つでお湯を注ぐことができるようになりました。
微々たることだと思われるでしょう。
私には、大きな進化でした。
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同3月、今年に入ってからストップウォッチを使って、抽出する時間を測るようになっていましたが、使っていたのは、デジタルのストップウォッチでした。もちろん、プラスティック製でした。
こちらは、you.co.coさん撮影↓
そんなある日、お客様が昔使っていたというアナログのストップウォッチをプレゼントしてくださいました。ピッという電子音ではなく、カチッと音がなります。
SEIKO75年式ゼンマイ仕掛けです。
今では、珈琲を淹れるのに欠かすことのできない大切な道具となっています。
他のお客様からも、懐かしい、絶対アナログの方がいい!とのお声を頂きました。
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4月17日 ウイルスの感染対策について何かを講じなければならないという危機感を感じるようになっていました。
素人なりに試行錯誤しています。店休日に、ベニヤ板を乗せてみて衝立のイメージを練っていました。
このベニヤを部分的に面白い形にくり抜くとかどうなのかな・・・。
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5月3〜9日 ドリッパーを変更するために、ドリッパースタンドをリサイズしました。パイプカッターでパイプをカットしています。
新しいドリッパーを乗せて、ピッタリ!
完成です。
ちなみに、Beforeはこちら↓
撮影はフォトグラファーOshima Shunsuke氏
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5月20日 美術家カミイケタクヤさんに依頼してカウンターをヴァージョンアップしてもらいました。
ウイルスの感染症対策に関連しています。
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5月24日 ヴァージョンアップしたカウンターについて、お客様が写真を撮ってもいいですかと言われたので快諾しました。そのお客様がSNSに写真付きで投稿され、1.3万リツイートと、3.4万件のイイネを頂きました。
事の次第に気がつかなくて、取材の電話で目が覚めた時には、何についての取材なのか分かっていませんでした。
その後、ネットニュースやテレビ、お昼のワイドショー番組などから、取材のお電話を立て続けに頂きました。
家族と相談して、僭越ながら殆どお断りをさせていただくことになりました。
けれども、こうして取材のお話をいただく事も、沢山の人に関心を持っていただく事も、本当に嬉しく有り難かったです。
私が取材を受けたら、この大変な時期に、尽力してくださったカミイケタクヤさんや、応援してくださったお客様への恩返しにもなるだろうかと悩ましくも思いました。特に、開店当時に工事してくれた祖父母は、TVが好きなので、きっと喜んでくれたでしょう。
けれども、コロナ対策や飲食店の営業について、様々な価値観の方がおられましたし、センシティブになっていた方もいらっしゃったと思います。
「出る杭は打たれる」からこそ「どこまでも引っ込んで、何ならブラジルへ出る」というのが私の指針の一つです。
自分のペースを維持することを優先することにしました。
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7月に入ってからは水面下でTetugakuyaのドリップパックの開発に着手しました。
背中を押してくださる方がいて、そして、素敵なデザインを手がけてくれるRがいて、着々と進んで行きました。
店頭での販売、そしてオンラインショップでも販売できるよう準備中です。
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7月6日 照明工事に着手しようとして、ノープランで現場入り。
梯子の高さが足りず、その日は断念。
憎し天井高4メートル・・・。
8月12日 リベンジを果たす
いつもお世話になっているお客様が力を貸してくださいました。
電気の資格を持っている方です。
私は・・・技術的にも体力的にも情けないほど役には立たず、少しでも爪痕を残そうと、天井のハゲた部分の補修を少しお手伝いしました。
読書会をするにも、毎回、暗いと言われていた空間に、新たに照明を取り付けるためのソケットがつき、下地は整いました。
あとは照明を用意してカチッとはめるだけです。
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7月25日 厨房と事務所の境目のカーテンを掛け替えました。
せっかく素敵にヴァージョンアップしたカウンターの向こうがアレではいけないと、生地屋さんで新しい生地を購入。
裁縫ができる母が、生地を縫ってくれました。
Before
After
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7月29日 冷蔵庫に適当にかけていた布を掛け替えました。
せっかく素敵にヴァージョンアップしたカウンターの向こうがアレではいけないと、生地屋さんで新しい生地を購入。
自分でセンスがないなと気になりつつ放置していた箇所なので、写真で見せるのも恥ずかしいほどですが、ビフォーとアフターを記録として残しておきます。
Before 適当に余っていたピンクの生地
After 悪目立ちしないブラックの生地へ
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8月19日 4周年記念日
美術家カミイケタクヤさんに依頼していた時間を示さない時計を店内に設置してもらう。
新しいアート作品が店内に増えました。
(これについては別途記事にします。)
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去年の8月以降からのイベントや新しい出会いについて、書ききれないことが多いです。
ビフォーアフターの記録を見て、どう思われるでしょうか。
そんなこと?と思われるような微々たることだと思います。
いつも変化は微々たるものですが、私にとっては大切な変化と成長です。
店主の身の丈に合った形でお店も進化する、同時に、店主も成長する。
そんなマイペースなTetugakuyaですが、5年目も何卒温かい目で見守って頂けると幸いです。
そして、変わらず応援してくださるお客様に、心から感謝申し上げます。
お客様だけではなく、哲学対話などの活動を理解してくださり、活動の場を与えてくださった方、参加者の方、相談に乗ってくださる方々にも、御礼申し上げます。
陰ながら私の弱音を聞いてくれる友人や先生方にも感謝します。
私は以前より、また少しだけ成長して4周年を迎えることができました。
心から、ありがとうございます。
Tetugakuya 杉原あやの
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