蜘蛛の巣

依存症の居る家族には

「イネーブラー」と言われる

病気によって起こる諸問題を
全部自分が引き受けてしまう人になってしまったり

自分は問題を起こさない
とても良い子になってしまったり

悪いと言われる事をして
自分を見てもらいたがったり

自分の殻に閉じこもってしまったり

自分がピエロになって
場面を変えようとしたり

自分の気持ちを隠し
偽ってしまう

そんな哀しみを
生み出してしまう危険があるみたいです。

依存症だけに限った事ではなく

何処の家族にも
大なり小なり
問題事はありそうで

そして
誰の心にも

大なり小なりの
似た様な性向を現実にしてしまう

誰にも 小さな 
名もない水晶の珠の様なものを持っていて
それが チクリと刺される事で

色を持ち 重みを持って
人の心に 沈み込んで行く様に思えたりします。

まず 病気だと認める事。

そして 病気を持った人に
対面するのだと云う処から
スタートするのだと

ある人は言っていた様な気がするのですが

病気と 健常の線引きの出来ない私は

いつも 絡まった網の目の中で

蜘蛛の糸に絡まって
バタついている

蛾の様に
思えたりするのです。
          
  (かぞくがのみすぎたら リチャード・ラングセン著 を読んだ後で)

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