ひとり

木々はいつもそこにあるのに
見上げれば空はいつもそこに広がっているのに

孤立して離れ離れになっている

木の幹にもたれ樹液の流れる鼓動を聞くことも無い

星空の輝きを思い出せない

遠い世界の景色となり
眼に映るだけの絵画となり

私の感覚は麻痺してしまう。

原っぱに大の字になって、寝っころがって 空と向かい 
大きな樹にもたれ掛かって 枝を揺する風に吹かれたい

離れ離れはもう嫌だ
孤立するのはもう嫌だ

私は 充分 独りです
手をつないでいたいです 


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