何か　違うよ

今日一日
一体何をしたんだろう　と
思う日が続きます

何をすれば
何が出来れば
其の日一日有意義だったと言えるのか
はっきりと解っている訳でも無いのに

いつの間にか
自分にとっての意味ある事が

何か形のあるもの
言葉として表せるもの

そんな何かに換えなければ
納得できない
無意味さを感じてしまう

そんな繰り返しの
日々が続きます

エネルギーの循環が上手くいかなくて
有り余っているからなのか
足りなくて弱まっているのか

何れにせよ
唯　風を感じ
光の中で

ボーっと空を見上げているだけの
梢のざわざわを聞いているだけの

真空の中を流れる時を
歩けなくなっているのです

この重力地帯の虜になって
形あるもの
目に見えるもののみを

追い求める様になってしまったのかと
微かに　うろ覚えの意識の中で

「違うよ」と
声がするのです