スプーン一杯のお砂糖を
テレビも点けず
新聞も開かず
唯空を見上げ
木々に囲まれている
目に映る
耳に聞こえる
情報と云うものの中には
嬉しい 楽しいが
ほとんど無くて
何かしら
悲しい事や
恐ろしい事ばかりが
記憶に残っていく
もう 空を見て
雲の流れや 風の中に
刻一刻と変わっていく
天気や 人々の醸し出す
歴史の一場面を
読み取ることが出来ない
私は
楽しいと言う
感覚すら見失って
過去を辿り
思い出してみようとするのだけれど
ほんとはそうではなくて
今
自分が楽しい と
思える感覚を
創り出せるのだと云う事に気が付いた
ひょっとして
楽しいってこんな感じ?
と 思う事を
一つ一つの動きや形を意識して
楽しいってこんな感じ を
創ってみている
真っ直ぐに背を伸ばす
大地を歩く
手で掴む
あらゆるものに
楽しい感じを創ってみたら
きっと何時の間にか
あら不思議!!
楽しんでいる自分がいたりして
メリーポピンズの
スプーン一杯のお砂糖が
苦い薬も魔法のシロップに
変えてしまう魔法が
使える様になっている気がするのです
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