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変かなわたし

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2019年3月の記事一覧

春の初め

もう一度始める。

此れまで諦めかけていた

気になりながら仕舞い込んでいた、一つ一つの事を

自分で限界を作り、制約を持ち、
自分への言い訳と、嘘と偽りとに蓋をして、
いつも何かで補おうと、いつも何かに摩り替えて来た。

“限界”や“制約”が自分で作り上げたものなら
自分で其の鍵を開け、扉を開く事も出来るだろう。

もう、より自由になりたい!!

「無理」だとか「駄目」だとか、
三座使い古して来

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朝明けの 光のなかに

夜明けが近いと知らせている。

昇ってくる太陽の光が、静寂の靄の中に溶け込んでいく。

空の青を次第に染めて、光り増す世界の中で

光に溶け込む其の一つ一つは
其々であり、全体の中の一部となっていく。

“一体となる””一つになる”と云うけれど、
理解している様で実感できなかった部分。

何となく解りそうな気がする。

何となく自分が全体の中の一部であり
一部分でありながら全体其のものであることが

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身震い

「何か好きなものがあると、其れを手放すことが出来なくなる。
手放そうとするほど、くっついて離れなくなる。
 そう云った癖とか執着には、何度も過去に遡って対処しなければならない。
あそこで少し、此処で少し、徐々に取れてきて、ある日なくなっている日が来る。
 
 癖をなくす能力が出来れば、癖だった事は何の支障にも妨げにもならなくなる。」

これは、“単に選択の問題” だそうです。

自分は出来るという

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幕の向こうに

希望と絶望が入り乱れる

現れては消える 溶岩の泡の様に

ぼこぼこと湧き上がっては沈み

暗黒への幕を 其の熱風で煽ろうとする

けれど其の幕の向こうに

ちらちらと 幕の隙間から垣間見える世界は

光に満ちているのだ。

明るい 光子の 真空の

無限へと続く世界があるのだ

自在に描けば 鳥が飛び

花が揺れ 開き

香りも 音も 満ち溢れていく

私は 泡の上に架けられた橋を渡る

綱渡り

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そうだ 私は 強いのだ

男性はその本質に、元気球の様なエネルギーがあって、
遊び心だったり好きな事やりたい事等が
原動力になっているのかな、と思えています。

其の分精神面では弱いと思えるところが多々あって
女性の方が強くたくましく、
図太くさえも成り得るような気がしています。

どちらがどうと比較する訳ではなくて
此れまで男尊女卑の思想、観念の支配する中で
根深く底知れず、埋め込まれたチップは
なかなか外れようがありま

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失わなくても

身体の一部を負傷すると
指の一本、爪の一片、皮膚の一部、
髪の毛一本に至るまで、

何が失われても、使えなくなっても
これほど支障を来すものなのかと
改めて思い知ってしまうのです。

当たり前に、無造作に、
意識にも上らないこの身体の一つ一つが

これ程にも掛け替えの無い、
大切な無くてはならないものだったのかと
改めて思い知らされるのです。

未だに失くしてみなければ判らない、
失ったら、と云う

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言葉にならない

別れるのが寂しい

離れて行くのが悲しい

旅立っていく
巣立っていく

独立、自立、独り立ち…

其の後のぽっかりと空いた空間を
一体なにで埋めたら良いんだろう

何かで埋める事が出来るのだろか

あまりにも存在が大きすぎて
あまりにも私の総てでありすぎて

底なし穴の闇の淵に

風に吹かれて立っている様な

心持でもあるのです

やっと今

今少しずつ、意識は肉体と離れて行こうとしている。

肉体にまつわる諸々の感覚も感情も
もう私には関与無く、無縁のかけ離れた意識だと
ふと思えることが多くなりました。

それよりも、少しでも自分を解き放つこと。

周りの愛する人達に、
愛してくれる人達に

心配や不安、不快感や嫌悪など、
少しでも抱かせる事無くなるなら、

私は喜んで自分の肉体を差し出すことが出来る。
自分の肉体だと思っていた意識の

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還っておいで

「もう還っておいで」 と言う声がする

「重い肉体の衣は捨てて、軽やかな光の世界のその中かに」

今 現実と呼ぶ中で、多彩な色、光や音、形
香りも触れた感覚も、充分見て 聞いて 楽しんだ。

衣の中の窮屈さ、不便、圧迫、痛み、苦しみを
手放して 脱ぎ捨てて
開放されればいい時だ、 と 私も思う。

何故か 妙に、明るい世界の空気の中で

多彩な姿形を身にまとった、人々と言う”人物”が
想像力を沸き

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光の宝石箱

日常の些細な出来事の中に、宝石のような光を見出す人がいます。
そんな小さな光を集め、宝箱の中に仕舞っていくのです

かと思うと大長編ストーリーに、英雄、冒険、家族、友情・・・など
夢を追い、見果てぬ世界に引き込まれていく人も居ます。

人により作家により、創作表現するものも多様です。

日々の出来事の一つ一つそれだけが、現実の世界を生きている人達との
事実を生み出し、その記憶が自分の中に積もり繋が

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光の世界のその中に

遥か向こうの山の頂へと
一筋の線路が走っています。

その上を白い煙を吐きながら
乳配色の2両の列車が走っていきます。

中に乗っているのはカムパネルラ?

赤いイチゴを籠一杯に摘んで
女の子が窓から顔を出して
走っていく景色を追っ駆けています。

その横には青年が微笑み
鳥捕りも反対側の席に座って遠くを見ています。

辺りは光に包まれて
光の世界の一筋の道を
音も無く一直線に 駆け抜けていきます

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春一番の

桜並木がほんわかと、赤みを帯びて来ています。

"梅祭り””桜祭り”のお知らせが次々と届きます。

明るい日差しが続く日は、わくわく心が躍り始めます。

陽気になって、軽やかになって、
どうしてこんなに単純なんだろうと、
嬉しくなってしまいます。

お弁当持って出掛けたい。
きらきら光る広い海原が見たい。

こんな自然に湧いて来る、自分がとても好きなのです。
踊り始める鼓動の振動が、とても嬉しいの

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当り前、でしょ

観音様の様な一面を見せてくれる反面
母には阿修羅の様な側面も持ち合わせているらしいです。

頑固で我儘で、こうだと信じ思い込んでいるものは
頑として譲ろうとはしません。

妥協ばかりか、と思っていたのは私だけで、
母をよく見てきた人から見れば
意外に思えるあれやこれやは、
結構自分の「好き」を通して来たのかもと気付かせてくれます。

体裁、人並みが最優先で、「弱虫だ。臆病だ」
と言っていた母ですが

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底力

母の胃袋は丈夫です。

ビーフシチューでもカレーでも
フライ、ラーメン 何でも来いです。

確かに量は多少少なくなりましたが
大好物のお寿司など 娘たちより多い程です。

おやつもちょこちょこ 口寂しくなると
手が伸びてしまいます。

昔からそういった食習慣だったのか
バッグの中にはいつも”飴”の
叔母様達と同じです。

食べられる時に、口に出来るものを、
珍しいもの、新しいもの

頂きものや贈答

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