コミュ障の私が見つけた学生さんへのキラーフレーズ
初対面の人と話すとき、ものすごく緊張する。
自分をどう出したらいいかわからなくて、いろいろ作って不自然になってしまう。
……はい、私はそんなコミュ障です。
そんな私がものすごくイヤだった仕事。それは、新卒採用の合同説明会です。
たくさんの会社が集まっている中で、自社のブースに学生さんにきてもらわなといけません。
ブランドのある会社さんなら勝手に学生さんが集まりますが、私たちは学生さんに声をかけて、呼び込みをして、盛り上げないといけない。
声をかけても無視されるのが普通。隣の会社さんのブースはにぎわっているのに、こっちはガラガラだったりするとめちゃくちゃメンタルにくるんです。。
学生さんへの声のかけ方はすごく苦手だったので、いろんなパターンを試しました。
その中で1つだけすごくうまくいったものがあったんです。
次のうちのどれだと思いますか?
A「(会社の名前)です。よかったらどうですか?」
B「コンサルティング業界って興味ありますか?」
C「こんにちは!いまどんな会社を見てますか?」
正解はBです。
ほんとうに不思議なんですけど、Bの声かけをするとコンサルティング業界に興味のある人であればほぼ100%ブースにきてくれるんです。
でも理由はわかりません(笑)。 だってコミュ障だから。
なので、あくまで推測なのですが「たぶんこうなんじゃないかな」と思うことを書いてみます。
決め手は「わかってもらえてる感」?
合同説明会って、けっこう同じ業界の会社があつまっているものです。だから私たちが出る説明会では、コンサルティング会社に興味のない学生さんはそんなにいません。
「コンサルティング会社って興味ありますか?」と聞くと、だいたいの方は「はい」と答えてくださいます。
こうやってまず「はい」と口に出してもらったのがよかったんじゃないかと思うんです。
学生さんからすると、自分の気持ちをわかってくれたように感じるんじゃないかと。
たぶんそのおかげで、その後の会話もスムーズに進むんです。
「コンサルティング業界全体のことも説明しますよ」とか「いろんな会社を比較したほうがいいから、とりあえず聞いてみませんか?」みたいに言うと、ほぼ必ず来てくれます。
Aパターン「よかったらどうですか?」と声を掛けても、うちの会社に興味なければ「いや、いいです……」となって終わり。
Cパターン「どんな会社みてますか?」は雑談から始まるのでよさそうですが、学生さんに答えてもらった後が盛り上がらない。だって私がコミュ障だから。
以上が私なりの考察なのですが、コミュニケーション強者の方にぜひ答えを教えてほしいです……!
できないとき、精神論に持ち込まない
私が「コンサルティング業界って興味ありますか?」が効くことを発見したのは、まったくの偶然でした。
これがコミュニケーション強者の人だったら、たぶん頭で考えて「どんな言葉が効くか」がわかるんだと思います。
「学生さんの気持ちを考えればそうだよね」「よかったらどうですか? なんて言われても、遠慮するに決まってるよね」みたいな感じではないでしょうか。(想像ですけど)
でも、私みたいにわからない人って、頭で考えてもわからないんです。
むしろ相手のことを考えた結果「どんな会社をみてますか?って聞けば、自分に興味を持ってくれていると感じて心を開いてくれるんじゃないか」とか思ってしまってるものだと思います。
そういう人に「相手の気持ちを考えろ」と精神論のアドバイスしても無駄です。だって本人は考えているつもりで、その上でわからないんです。
それよりも、まず「コンサルティング業界って興味ありますか?」が答えだと教える。そして、その理由を教えるなり考えてもらうなりしたほうが早いと思います。
苦手なことを精神論に持ち込まれるのは、たぶん辛いことです。本人が苦手意識を持っていて「がんばらなきゃ」と思っているならなおさら。
そうではなく、まず模範となる行動をやってもらい、それから背景にある姿勢や思想を伝えていく。
そういう順番でやっていくと、生まれ持ったセンスがない人に対しても、いろんなことを教えられるんじゃないかなと思います。
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