SayaSato

READYFOR ← WORDS ← Corporate Directions, In…

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READYFOR ← WORDS ← Corporate Directions, Inc. (CDI) コンサルティングを10年やったあと、経営者の顧問編集者を経て、READYFORへ。新潟市出身、京都大学経済学部卒。レトロゲーム、ヨガ、お花と黒マルプーが好きです。

記事一覧

固定された記事

"コンサルタント" をやめてみたら、逆に社長と話しやすくなった

ーー”コンサルタント” の看板を下ろしたい。 そう思って、休職してみることにしました。 1年ほど前の話です。 * 私はいま、コーポレイトディレクション(CDI)という…

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3年前
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90分の「目の見えない体験」は息が止まるほど怖かった。それなのに。

「では明かりを消しますね。純度100%の暗闇になります」 案内された小さな薄暗い部屋にはほんの小さな明かりがあるだけ。その明かりすらだんだん暗くなり、目を開けてい…

SayaSato
6か月前
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小学3年生のとき、夏休みの自由研究をがんばるのをやめた

最近赤ちゃんが生まれたせいか、忘れていた小さい頃の出来事を思い出すことがよくあります。 小学3年生のときのこと。夏休みに「シャボン玉の研究」をやりました。 どう…

SayaSato
9か月前
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赤ちゃんの泣き声は「オギャー」じゃなかった

1ヶ月半ほど前にはじめての出産をしました! もうはじめてのことだらけですべてにびっくりだったのですが、その一つが赤ちゃんの泣き声でした。 赤ちゃんの泣き声って「…

SayaSato
9か月前
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「エンジニア9割」のスタートアップのカルチャーが素敵すぎて感動した

「エンジニアの採用で困ってるねんけど、手伝ってくれん?」 そんな一言がきっかけで、いま友人が起業したBoostDraftというスタートアップをお手伝いしています。 この会…

SayaSato
1年前
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マンガの考察動画をみてコンサルの基本動作について考える

最近YouTubeでマンガの考察動画をよく観ています。 ワンピースとか進撃の巨人とか、伏線がたくさんあるマンガが好きで。自分で考えるのもいいのですが、やはり詳しい人の…

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2年前
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「サービスへの想い」なんて、堂々と語るもんじゃないのかもしれない。

先日、こんなツイートを拝見しました。 このツイートに、ものすごく共感して。 それで、あるカフェのことを思い出したんです。 「カフェマメヒコ」という三軒茶屋と渋谷…

SayaSato
2年前
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安定してパフォーマンスを出せる人は「低意安定」だと思う

もうすぐ4月。新生活がはじまる季節ですね。 新しいことをはじめるときって、最初はモチベーションが高いものだと思います。「がんばろう!」って思いますよね。 でも、…

SayaSato
2年前
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Netflixコンテンツ多すぎる問題

Netflixのコンテンツ、多すぎません? いや、コンテンツが充実しているのは素晴らしいことなんです。しかもどれもしっかりおもしろい。だから批判したいわけじゃありませ…

SayaSato
2年前
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夜10時まで働いていた母はなぜ家事をしていたのか

小学生のとき、両親が共働きでした。 いま思うと両親とも結構めちゃくちゃな働き方をしていました。 夜10時くらいまで帰ってこないこともそれなりにあって、コンビニごは…

SayaSato
2年前
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タコスがあれば、だいたいうまくいくかもしれない

ピアボーナスって、ちょっと流行っていますよね。 ピアボーナスとは、社員同士が「ありがとう」を送り合う仕組みのことです。 ポイントのようなものが設定されていて、ち…

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2年前
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コンサル1年目でいちばんうれしかった仕事が私の原点だった

そのプロジェクトは科学技術のリサーチでした。 すごくざっくりいうと、情報系の先端技術を分野ごとに調べて取りまとめるというもの。 その数、ざっと40分野。 バリバリ…

SayaSato
2年前
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「伝え方が9割」ではなく「中身が10割」

同じ中身でも「どう伝えるか」が大切だと言われます。 でも、P&Gのマーケターとして活躍したのち、USJの立て直しをされた森岡毅さんは、著書の中で 「伝え方が9割…

SayaSato
2年前
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残念だけど、読者はそんなにやさしくない。

このまえ友人と一緒に、あるnoteのエッセイを読みました。 そしたら友人がひとこと「読後感わるっ」と言っていたんです。 たしかに私もそう思ったので、その場では笑いま…

SayaSato
2年前
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樹木希林さんはコピーセンスもすごかった

「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに写ります」 これは1980年の富士フイルムのカメラのCMのコピーです。 当時は流行語にもなったそう。私はリアルタイム…

SayaSato
2年前
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いいねがつくツイートと、いいねされないレポートの話

先日、ある医療関係の知り合いの方と話していたときのこと。 その方が、論文ベースで明らかになっている医学の知識を噛み砕いて豆知識的にツイートしたら、けっこうたくさ…

SayaSato
2年前
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"コンサルタント" をやめてみたら、逆に社長と話しやすくなった

"コンサルタント" をやめてみたら、逆に社長と話しやすくなった

ーー”コンサルタント” の看板を下ろしたい。

そう思って、休職してみることにしました。
1年ほど前の話です。



私はいま、コーポレイトディレクション(CDI)というコンサルティング会社で働きながら、編集者集団WORDSで副業をしています。

副業という働き方になる前に、コンサルティング会社を半年ほど休職して休息と考える期間をつくりました。今日はそのときの話を書いてみようと思います。

正し

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90分の「目の見えない体験」は息が止まるほど怖かった。それなのに。

90分の「目の見えない体験」は息が止まるほど怖かった。それなのに。

「では明かりを消しますね。純度100%の暗闇になります」

案内された小さな薄暗い部屋にはほんの小さな明かりがあるだけ。その明かりすらだんだん暗くなり、目を開けていてもまったく何も見えない状態に。

やばいやばいやばい!!これは90分も耐えられないかもしれない……!

もう自分の意思では光のある空間に戻れないと思うと、水の中にいるかのように息苦しくなってくる。心臓の鼓動がどんどん速くなって、血の気

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小学3年生のとき、夏休みの自由研究をがんばるのをやめた

小学3年生のとき、夏休みの自由研究をがんばるのをやめた

最近赤ちゃんが生まれたせいか、忘れていた小さい頃の出来事を思い出すことがよくあります。

小学3年生のときのこと。夏休みに「シャボン玉の研究」をやりました。

どういう研究かというと、お風呂でいろんな種類の石鹸やシャンプーでシャボン玉を作って、その模様をイラストに描いて比べるというもの。違う模様が出てくるのが楽しくて、夢中で描いていた記憶があります。

これ知ってる人あんまりいないと思うんですけど

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赤ちゃんの泣き声は「オギャー」じゃなかった

赤ちゃんの泣き声は「オギャー」じゃなかった

1ヶ月半ほど前にはじめての出産をしました!

もうはじめてのことだらけですべてにびっくりだったのですが、その一つが赤ちゃんの泣き声でした。

赤ちゃんの泣き声って「オギャー」って言うじゃないですか。出産前はテレビとか見てても実際そう聞こえるなぁと思っていました。

でも産まれた赤ちゃんの産声はぜんぜん「オギャー」に聞こえなくて。

なんか「ふぇ〜〜〜〜〜」って感じだったんです。

……え、思ってた

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「エンジニア9割」のスタートアップのカルチャーが素敵すぎて感動した

「エンジニア9割」のスタートアップのカルチャーが素敵すぎて感動した

「エンジニアの採用で困ってるねんけど、手伝ってくれん?」

そんな一言がきっかけで、いま友人が起業したBoostDraftというスタートアップをお手伝いしています。

この会社はCEOである友人をはじめ社員の9割がエンジニア。超ド文系の私からすると「すごい異世界にきてしまった……」という感じです。

少しずつお手伝いをさせてもらう中で、この会社が「カルチャー」としてまとめている文章がめちゃくちゃい

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マンガの考察動画をみてコンサルの基本動作について考える

マンガの考察動画をみてコンサルの基本動作について考える

最近YouTubeでマンガの考察動画をよく観ています。

ワンピースとか進撃の巨人とか、伏線がたくさんあるマンガが好きで。自分で考えるのもいいのですが、やはり詳しい人の考察をみるのは楽しいです。

それでいろんな動画を観る中で、自分の好きな考察動画のパターンがわかってきました。

1)作品の内容をきちんと追ってくれる

まず、私は作品の内容をていねいに追ってくれる動画が好きです。

好きな作品でも

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「サービスへの想い」なんて、堂々と語るもんじゃないのかもしれない。

先日、こんなツイートを拝見しました。

このツイートに、ものすごく共感して。

それで、あるカフェのことを思い出したんです。

「カフェマメヒコ」という三軒茶屋と渋谷にあるカフェです(渋谷のほうは5月に閉店してしまうみたいです)。

なにせ最後に行ったのがもう5年くらい前(!)なので、ちょっと記憶があいまい & 当時と今ではもしかしたら状況が違うかもしれません。

私は渋谷のほうしか行ったことがな

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安定してパフォーマンスを出せる人は「低意安定」だと思う

安定してパフォーマンスを出せる人は「低意安定」だと思う

もうすぐ4月。新生活がはじまる季節ですね。

新しいことをはじめるときって、最初はモチベーションが高いものだと思います。「がんばろう!」って思いますよね。

でも、それはちょっと危険かもしれません。

なぜなら、高いモチベーションが原動力になっている場合、そのモチベーションがなくなったら即終了だからです。

私も社会人になったとき、まさにモチベーションが高い状態でした。

就職活動をきちんとやって

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Netflixコンテンツ多すぎる問題

Netflixコンテンツ多すぎる問題

Netflixのコンテンツ、多すぎません?

いや、コンテンツが充実しているのは素晴らしいことなんです。しかもどれもしっかりおもしろい。だから批判したいわけじゃありません。

ただ、話題作や知人のおすすめをぜんぶチェックしようとすると、もうぜんぜん時間が足りなくて……。

ある知人の方は「NetflixだとキリがないからDVDに戻った」と言っていました。

びっくりしたけど、ちょっとわかる気がしま

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夜10時まで働いていた母はなぜ家事をしていたのか

夜10時まで働いていた母はなぜ家事をしていたのか

小学生のとき、両親が共働きでした。

いま思うと両親とも結構めちゃくちゃな働き方をしていました。

夜10時くらいまで帰ってこないこともそれなりにあって、コンビニごはんを買ってきてもらうことも多かったです。(最近のコンビニはおいしくなったね、と両親はよく言っていました)

それで私は簡単な家事を手伝っていました。

お洗濯とか、お風呂洗いとか、洗い物とか。

でもたまに、宿題が多かったり、部活で疲

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タコスがあれば、だいたいうまくいくかもしれない

タコスがあれば、だいたいうまくいくかもしれない

ピアボーナスって、ちょっと流行っていますよね。

ピアボーナスとは、社員同士が「ありがとう」を送り合う仕組みのことです。

ポイントのようなものが設定されていて、ちょっとお礼を言いたいときや、素敵な行動を評価したい時に送ることができます。貯まるとプレゼントがもらえたり、報酬に反映されるサービスもあるそうです。

最近、HeyTaco!(ヘイタコ)というアメリカのピアボーナスのサービスがあることを知

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コンサル1年目でいちばんうれしかった仕事が私の原点だった

コンサル1年目でいちばんうれしかった仕事が私の原点だった

そのプロジェクトは科学技術のリサーチでした。

すごくざっくりいうと、情報系の先端技術を分野ごとに調べて取りまとめるというもの。

その数、ざっと40分野。

バリバリ文系の私は気がくるいそうでした。。

まず専門用語がわからなくて苦労しました。その上、まだ実用化されていない技術分野も含めてリサーチの対象になっていたので、調べても情報自体がかぎられていたりします。

なんとか基礎知識を自力で学び、

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「伝え方が9割」ではなく「中身が10割」

「伝え方が9割」ではなく「中身が10割」

同じ中身でも「どう伝えるか」が大切だと言われます。

でも、P&Gのマーケターとして活躍したのち、USJの立て直しをされた森岡毅さんは、著書の中で

「伝え方が9割」ではなく「中身が10割」

と仰っているんです。

私の浅い理解ですが、マーケティングって「伝え方によって人の認識を変える」という面があると思っています。

だから、マーケティングのプロの方が「中身が10割」と仰っているのはすごく驚き

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残念だけど、読者はそんなにやさしくない。

残念だけど、読者はそんなにやさしくない。

このまえ友人と一緒に、あるnoteのエッセイを読みました。

そしたら友人がひとこと「読後感わるっ」と言っていたんです。

たしかに私もそう思ったので、その場では笑いました。

でももし自分の文章がどこかでそう言われていることを知ったら、もう立ち直れないかもしれない。涙

「書き手」の目線で考えればそうです。

でも「読み手」の目線で考えたら、やっぱり「読後感わるっ」のひとことが正しい感想なわけで

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樹木希林さんはコピーセンスもすごかった

樹木希林さんはコピーセンスもすごかった

「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに写ります」

これは1980年の富士フイルムのカメラのCMのコピーです。

当時は流行語にもなったそう。私はリアルタイム世代じゃないですが、どこかで聞いたことあるコピーでした。

いまだったら炎上しそうですよね。苦笑

ただ、べつにヘンなことを言ってるわけじゃないし「なんかちょっと気になるな」と思わせるパワーがある。素敵なコピーだと思います。

実は

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いいねがつくツイートと、いいねされないレポートの話

先日、ある医療関係の知り合いの方と話していたときのこと。

その方が、論文ベースで明らかになっている医学の知識を噛み砕いて豆知識的にツイートしたら、けっこうたくさんいいねがついたそうです。

それで「ああ、みんなこういうことに興味があるんだな」と。

そう思って、元ネタになっている調査レポートを続けてツイートされたそうです。

そうしたら、レポートのほうは全然いいねがつかなかったんです。

「人は

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