目指さない

将来、目標、目的。

何かを目指すことは生きる原動力になる。
明日への希望を与えてくれる。
だから、いいものだ。

でも将来の目標と、現時点と比べて、落ち込んで足が止まってしまうくらいなら、目標なんて持たない方がいい、と思う。

昨日より、今日、今日より明日と、常に向上することを義務付けて、自分を苦しめていることはないだろうか。
何かを得ようとすること、何かになろうとすることは素敵なことだけど、
それらに縛られてしまっては意味がない。

目標や夢をなぜ持つのかと言うと、突き詰めれば幸せになりたいからだ。つまり私たちは幸せになるために生きている。なのに、しばしば目的と手段が逆になってしまう。

何かしなくては、何かを成し遂げなくては価値がないのだろうか。
人間は生きている事そのものに価値があると思う。

だから、何かを目指すのに疲れた時は、何にもならなくていいことをしてみる。
子どものように何かを作るのもいい。
手芸、工作、絵を描くなど。

何かの賞に応募したりしなくていいし、発信なんてしなくていい。
ただ、それをやることに夢中になる。
夢中になることが目的だ。
ひたすら「今」に集中する。
そんな時間も大切にしたい。