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生活保護で豊かに暮らす

豊かさってなんだろう。

豊かさと贅沢は同じじゃない。贅沢は主に物質的なことと紐づいているが、豊かさの中身は人によって違うから。

私は、自然のある場所でボーッとしている人を見ると豊かさを感じる。

公園のベンチで一人ボーッとしている人。川に釣り糸を垂らしている人。大きな木にもたれて、のんびりしている人。

そう言う人を見ると、豊かだなぁと思う。

今朝、川べりを一人で歩いていて、幸せを感じた。気温は暑くも寒くもなく、木漏れ日が地面に降り注ぐ。木の枝を揺らす風が心地いい。一円もかからない豊かさだ。

四十歳手前で働けなくなり、生活保護を受けることになった。将来どうなるのだろう。うつに統合失調症、ADHDなLGBT。色々ぐちゃぐちゃな自分を持て余して、出口のないトンネルにいるような気持ちになることもある。

でも精神的な豊かさはいつも自分の中にある。物質的な意味でも、飢えずに雨風がしのげる家に、おかげさまで暮らせている。これってとても豊かじゃないか。

周らない寿司は食べられないが、スーパーで割引になっている寿司は買える。海苔巻きも一緒に買ったりして。緑茶といただこう。スーパーの寿司、けっこう美味しい。

リッチな友達にもサイゼリアに来てもらう。
フルコースみたいに食べて、1000円ちょっと。ありがたすぎる。
何より、友達との楽しい会話。お金では買えないものだ。

バリバリ働いている友人と自分を比べて落ち込むこともある。でも、人と比べて持っていないものにフォーカスし続けていたら、どれだけお金持ちになっても満たされないだろう。ないものや失くしたものより、あるものを見つめたい。

私はいま、経済的には本当にミニマムな暮らしだけれど、とても豊かに暮らしている。


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うつ書店員→下がる人生アゲアゲ
うつ病のさなかで記事を書いているので、サポートしていただけると生きるためのパワーをもらえます。いただいたサポートは、記事を書くための、本代に充てさせていただきます。なかなか文化的な活動に充てる費用が捻出できないので、サポートしていただけると本当にありがたいです。