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リビング・シフトをもう一度読んでみた

おはようございます。肌寒い朝ですねー。今日は記事紹介でなく読書感想文に。

『リビングシフトー面白い法人カヤックが考える未来』

実は出版直後の3月に一気読みしている。当時、緊急事態宣言の発令前で、かろうじて発令前に最後に関西方面に出張に出かけたりしていた時期。移動できなくなることが現実的ではなかったし、リモートワークが今まで続きデフォルトとなることも想像していなかったころです。その後オレンジと褪せた(いい意味で) ブルーの表紙のこの本はバックの中にひそんでいた。

鎌倉という場

「パソコンやスマホがあればどこでも仕事ができる」、季節ごとに違う地域に移り住む。ワークスタイル、ライフスタイルを変える。この本の著者、面白法人カヤックの本社は鎌倉駅の至近にあります。事業の取り組みのいくつか、「まちの社員食堂」や「HATSU鎌倉」も鎌倉駅から近いところにある。

鎌倉には、かれこれ15年前に陶芸を習い始めてから1-2ヶ月に1度通っている。大船駅からバスに揺られて鎌倉山に、そこから急勾配の坂道を上り到着する。とにかく空が広くて緑が濃くて、あきらかに東京とは違う空気の香りがする場所。仕事で凹みきっている時に、それでも朝無理やり起きて電車に乗り1時間半かけて移動する。昼ごはんを食べた後、工房の2階で畳の上で昼寝をしたこともある。それでも、朝夕の遠目に見える海と時々富士山をながめて、英気を養っていた、たぶん、そういうことなのだと思う。

きっかけは

「いつか移住してみたい。違うライフスタイルを実現してみたい。そんな願いを叶えた人たちの話を聞くとほとんどの人が「縁と偶然」で移住を決めている…「縁と偶然」を作り出すのは、人と人との出会いです。」、と書かれている。

お金の心配も第一義にあるけれど、その地域のコミュニティに入っていけるか、は心理的に大きな壁になる。でも、「インターネットの進化によって、「コミュニティ」というものが以前に比べて「ポータブル」なものになった」。確かに、そうなのかもしれない。

境界線が曖昧になる

「自社の問題を解決したり、面白いものを作ろうとするとき、社内だけでなく、社外のリソースを使ったほうがいいし、いろいろな人とコラボレーションできる組織のほうが強い。…会社に限らずいろいろな領域で境界線というものが曖昧になり始めている」 社内外の人たちが「混ざる」場は意図的にに設計しているカヤックさん。

仕事と遊びの境界線が希薄化する。家族のあり方も変わる。それぞれの得意領域で、仕事のアドバイスをしたり、家事分担したり、子育てする。「コミュニティとプロジェクトの境界線も曖昧になる」、だとしたら、仕事は面白くなくては。

この本に書かれているような変化のただ中、いやもしかすると変化のトンネルを抜けたばかりのところがいまここ、かもしれない。
この本は何度も読み返す本入りです。


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