灯台と村___3年を経てHPをリニューアルした理由
2023年の秋、3年ぶりにHPをリニューアルしました。
そこに至るまでの背景とHPの世界観を残しておきたくて、お世話になったクリエイターの方の言葉を思い出しながら、手書きのメモを拾い集めて整理しました。
仕事の中身に応じて、HPは「動いていく」ものです。
が、「灯台」というモチーフはつぎての軸となり、仕事を続ける限り不変です。
リニューアルの理由
最初のHPを立ち上げたのは2020年春。法人化を準備していた時だ。
「銀行口座を作る時にはHPがある方が何かといい」と人づてに聞き、友人の多大なるサポートを得て作成した。やっつけの短期間の仕事だったが、構成や事業の内容を自分なりに考えて言葉にした。写真は会社名を表す「つぎて」だ。
完成した時の達成感は今も覚えている。
実際、効力もあった。某M銀行で口座を作るときに担当者の方と数回電話でやり取りをした時に、その方は私のHPを探し出してくれてそれを見ながらやりとりをした。「信頼できますね。応援しますよ」と言ってくださった。HPは十分に機能を果たしてくれた。
ただ、口座を作り法人化した後、HPを自ら開く回数は激減していた。
「HPを見ましたよ」
時折、名刺交換をした方や初めてお会いする方に言われるたびに「ありがとうございます」と自然と小さな声になってしまう自分に気がついていた。なんとも言えない居心地の悪さがその度にあり、(HPをなんとかしなくては…)独り言が頭の端っこの方に小骨のように引っかかっていた。
「やる」と決める
月日はめぐり、2023年春から初夏にかけてある勉強会に参加した。
「発想力7」という記憶に残るタイトルのこの勉強会、講座の告知を見て5分で決断して申し込んだ(内容は端折るが当時通信大学での学び直しも考えていた。それらの内容を遥かに凌ぐ内容だった)。10回講座の最終日には講座で学んだことを形にしてプレゼンテーションをする。「できればその場で結果を出す、その時間がなければ「xxをする」という宣言でもいい」というものだった。で、「HP作ります」と宣言をしたわけだ。
誰と仕事をするの、業種は関係ない
友人が経営するB2Cのお店には起業当時に知り、時々お世話になっていた。身体を休め気持ちをリフレッシュするため。加えて、オーナーである彼女にポツポツと話をすることがあった。
○ヶ月待ちといわれるその個人サロンは元々HPで見つけた。
そのHPを久しぶりに開いてみると当時のHPからガラリとリニューアルしていた。そこに流れる動画も…
「この人に会ってみたい、この方にお願いしたい」と思えたのだ。
(業種はB2Cだし、全然違うけれど感じが良い。聞いてみようかな)と思い、
勇気を出して、オーナーの方につくり手を紹介してもらったのはことばリボン。彼女自身も一緒に関わり時に意見をくれた。
いま、手元には、MD Paper のメモ紙が残っている。つくり手と話しながら彼の言葉を残し、自分が迷った時を書き綴ったメモだ。
HPのコンテンツがほぼ完成しリリース直前、ことばリボンさんにみせてもらったメモがこちらだ。
HPは第2の名詞___ 自分も見にいきたいHPをつくる
「”HPははじめましての改めての自己紹介。第2の名詞”。だから「自分のモノ」にしないといけない。私が好きになれるHP。そうしたものを作りましょう。HPを使いこなせている人は少ないんです。僕もがんばりますから、一緒にがんばりましょう」と初回の顔合わせで話してくれた。
自分はこういう人だと知ってもらう。
HPを見て連絡を取ってみようと思ってもらえるか。
何をしたいのか?何を届けたいのか?
届けるってなんだろうか?
週一の打ち合わせで仕事の内容を説明し、仕事の内容を洗い出し、
近い未来にやりたいことを洗い出す。
時には意見の食い違いで気まずくなりもした。
リリース前の終盤には文字のフォント、大きさを確認した。読み手に与える印象も違うことがプレビューを目の前にしてわかった。
リリース直前には幾度となくLINEのやり取りをくり返した。
”「広報」は「灯台」である”
この言葉は2ヶ月近く、議論を重ねて生まれた言葉。
硬直状態に陥り、一度対面で話しましょう。と打ち合わせを持った翌日だった。
「ここに辿り着くまでが長かった….でもその後は早かったよね。
全てのストーリーがつながった瞬間だった。
打ち上げ兼忘年会でことばリボン クリエイターのA氏が晴れやかな笑顔で
話してくれた。
完成した「つぎて」のHPがこちらです。
https://www.tsugite-s.com
コンセプトは「灯台」
「灯台の周りには必ず「村」があります。
村は、企業や組織、人が集まる。
集合体。灯台は村の入り口にあります。
海の向こうの別の土地から来る人に、
道を彷徨(まよ)う人に、村の存在を伝えるのが灯台の役割なんです」(ことばリボン)
「ここに僕らの、私の村があるよ」と伝える。
灯台を作りましょう。
あなたを知ってもらうために訪ねてもらうために。
村でそのための準備をしましょう。
灯台は広報の機能でもあります。
あなたの村に灯台をつくる。
すでにある灯台であればちょっと見直してみる。
光は360°に届く。
上にも下にも照らしてくれる。
HPのページを下へスクロールしてみてください。
「白のHPから藍色に。藍色は海の「海底」です」
深い海はわたし(つぎて)の心の中。試行錯誤しながら
出会ったお客様と向き合おうとしている「現在地」です。
誰にでも、どの企業にも、光がある。
強い光、優しい光。
光を照らす灯台は、一見目立たないけれど欠かせないもの。
灯台づくりのお手伝いをしたい。
そして、自分自身も、灯台でありたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?