見出し画像

境目の下にあるのは?

まだ小学生だった頃、
親戚で集まって山のホテルに泊まった大晦日。いとこと兄と眠い目をこすりながら、生まれて初めて初日の出を見た。
ちゃんと初日の出を覚えているかと言われると、実は微妙で。父に肩車をされながらぼんやりと明るくなって行く空を眺めていたのは、何故だか覚えている。

時たま、朝早く起きてしまったり、どうにも眠れない日があったりは、誰しもがあるんじゃないかと思う。
今朝の私もまさしく前者だった。

鳥のさえずり。
空がぼんやりと明るくなって、
そうして朝が来るのを布団からぼんやりと眺めていた。

私は静かに青く染まる部屋を見て、ふと写真を撮りたくなった。カメラにSDカードを入れて、同居人が起きないように静かに、シャッターを切った。

夜と朝の境目はどこにあるんだろう?
私はなんとなくだけれど、夜と朝の空気が違うように感じているけど、他の人はなんて答えるのだろう。

境目のことを考えてみることにした。

【境目とは】
境となる所。相接する所。分かれ目。

どうやら、境目は繋がっているものらしい。
プロとアマチュア、空と海、朝と夜。

私は、社会人になって仕事としてデザインに向き合うようになった。プロと胸を張って言えるかと言われたら自信がないけれど、最近は「ちゃんと向き合う」ということに関しては、すこしばかり胸を張れる。
仕事だけじゃなく、わたし自身のやりたいこと、考え方、そういったものに「向き合う」が作用している。

できるだけ、丁寧に、
人にもモノにも時間にも向き合えたらいいなと思うのは、前にも書いた、自分の中の蓄積の話に繋がると私はおもっているからだ。

境目のことを考えると書いたけれど、
わたしは、境目のその下にあるものを大事にしたいと思った。

私は自分が大雑把で乱暴で怠惰だとわかっている、だからこそ境目の下を感じる人や事やモノを忘れないようにしたいんだろう。

読んでくれて、嬉しいです。 ありがとうございます。サポートは日々の執筆に使わせていただきます。