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幡野広志さんとの時間。

息を吸うようにシャッターを切る。

お昼いちばんに家のチャイムが鳴る。急いで玄関のドアを開けると、黒々とした髭を蓄えがっちりとした体格の男性が立っていた。お互いに初対面の挨拶と握手を交わす。一見すると強面にも見える風貌とは裏腹にとってもやわらかな物腰。今日は写真家の幡野広志さんに家族写真の撮影をしてもらうため自宅へお越しいただいたのだ。

午後の暖かい陽射しが差しこむリビングの机の真向かいに座る。キッチンでは奥さんがお湯を沸かしてコーヒーを淹れる準備中。初めてお会いしたとは思えないほどスムーズに会話が滑りだす。たくさんの話を聞いたし、たくさんの話をした。たくさん考えたし、たくさん笑った。机やら手を叩いて笑った。こんなにも腹の底から笑ったのは久しぶりだ。

途切れることなくつづく会話の合間に、カシャ。時折りやわらかく乾いた音が、カシャ、心地よく耳に響く。カシャ、写真のために表情をつくる間もない。自然体という言葉も不自然なほどに、そのまんまの姿や表情が幡野さんのカメラには収められているだろうと思われる。

本題である本格的な写真撮影がスタートする前、窓の外には夜のカーテンが降り始めていて部屋はすでに薄暗い。それでもしばらく会話はつづく…。

後日幡野さんから送られてくる写真はもちろんのこと、こうして会話をたのしみ、充実した時間を過ごせることがうれしい。そんな時間が名残惜しくて、撮影をすべて終えたあと奥さんとふたりして少し離れた大通りまで見送りに。幡野さんに手を降って、段々と小さくなっていく大きな背中を眺めていた。

幡野さんと話していて個人的にひとつ決めたことがあります。が、それについてはまた明日にでも改めて書こうと思います。そしてもうひとつ、幡野さんと話をしたことも部分部分抜粋して文章化したいなあと妄想中です。

本当に楽しい時間でした。
幡野さん、ありがとうございました。
写真たのしみにしています。

追伸、、、
幡野広志さんのnote、ツイッター、書籍です。


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