うれしい言葉、噛みしめて、きょうを生きる。

 心を温めてくれる言葉というものがあります。たとえば、自分の 作品 や note に対する感想なんかは、まさにそれです。note クリエイターの伊藤由紀子さんは千葉県在住で、台風15号の影響で 9/9〜9/18 合計9日間の停電を経験されていたそうです。電気が復旧したあと、このような記事を書かれていました。

 彼女の記事になかに、こんな記述があります。

電気がないと当然夜は暗いので、ろうそくやランタンの灯りがある一部屋に家族が集まります。無料解放してくれているお風呂に行く時も家族全員で行きます。同居しているお姑さんとお風呂に一緒に入ることなんて今までありえなかったなぁ。

 僕には想像もできないような苦労があったと思うのですが、ちょっぴり羨ましくも感じました。小さいころ、それこそ台風で停電になったとき、ろうそくの灯りでぼんやりと照らされた、若かりし日のお父さんとお母さんの顔が思い出されたのです。「困った、困った」と口では言いながら、その顔はなんだか嬉しそうに見えたんだよなぁ。あからさまにテンションが上がった僕と弟は、それぞれとっておきの怖い話を披露しあっていた日が懐かしいです。(このように書いてはいますが、千葉を中心に大変な状況はつづいていることは理解しており、一刻も早い回復をお祈りしています)

 伊藤さんに facebook 上でコメントをすると、そのお返事のなかにこんな言葉がありました。

暗がりで末吉さんのnote読むのが楽しみでした😇

 そのシーンが目の前に浮かんできたのです。暗い部屋でスマホの光にぼんやりと照らされる彼女の顔は、ふぅっと頬がゆるんで微笑んでいて。それは大変な状況のなかの、ちいさな楽しみになっている。もちろんただの妄想ですよ。でもやっぱりですねぇ、 note 書いててよかったなぁ〜と思ったのですよ。

 あともうひとつ、うれしい感想をいただいたお話しを。短編小説「クーラー」の感想をいただきました。

 作品についての感想のあとに、こんなひと言が添えられていました。

また時間を置いて、読みに戻りたいです。

 これが、うれしかった。「また読みたい」と思ってもらえるって、書き手にとってしあわせなことなのです。これは勝手な解釈なのですが、読みに戻る、という表記がまたよくて。僕はこの note を一つひとつの記事と捉えてはいなくて、場所として運営しています。だから、戻る、という表現にグッときたのです。

 最後に、、、彼女が note を始めたのは、友達から「あなたは頑張ったら、末吉さんみたいな文章が書けるかもしれないよ。note をやってみたら?」と言われたことがきっかけだったそうで。もぅ、うれしさでお腹がいっぱいです。

 うれしい言葉、噛みしめて、きょうを生きる。

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 きょうも読みにきてくださって、ありがとうございます。山の手線の車窓から見えた人の波からインスピレーションを得て、『末吉さんの文章喫茶店のようなところ』の説明文を変えました。

このマガジンが、
生きづらい世の中の
お守りみたいな存在になれれば。

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