見出し画像

頼もしいぞ、電子書籍。

うーむ、まだ慢性的無気力の霧が晴れない。心が体が思うように動いてくれない。もったりとした沼の底でひっそりと引きこもる河童にでもなった気分である。河童たちはどんな毎日を送り、どんな気持ちで過ごしてるんだろう…。このまま、芥川龍之介の短編小説『河童』のように物語の世界へずぶずぶと沈んでゆきたい。

…などというアホなことを考えているあいだにも、原稿の〆切期限は迫ってくる。ディスプレイの右上の表示されている時刻が厳つい顔をして追い立ててくる。

そうして、ちょうどいま、11:00を迎えた。ふつうであれば記事が公開される時間である。前の段落を書いたあと、仕事の電話の約束が2件待ち構えていたのだ。アーメン、おれ。

こうしてぼくは、白金台駅のホームのベンチで文字を綴っている。そうしてぼくが、バタバタ焦っていたり、もったりボンヤリしているあいだにも、編集を担当した電子書籍は購入され読まれている。ぼくが知らない人によって、ぼくの知らない場所で。

というのも、つい先日、しばらくぶりにKindle本のランキングをチェック。電子書籍のプロデュースを担当している北野哲正さんの6冊の本が500位〜3000位以内と好順位をキープしていた。パッとイメージが湧きにくいかもしれないけれど、一冊あたり月間200〜1000人くらいの人が購読してくれている。( 6冊合計だと1,200人以上という計算だ )ちなみにこれらの本は、もう1〜2年前に出版されたものがほとんどである。

ちょっと、不思議な感覚に包まれる。( ぼくは著者ではないけれど )書いた人の調子が良いときも悪いときも、どんなときでも、変わらず読者の手元に届き、彼らと交流しているということ。なんだかとっても、頼もしく、嬉しい気持ちになった。

これからも、そんな電子書籍を一冊ずつ制作してゆこう。いろんな著者さんと一緒に。

------------------------------------------------------------------
ちなみに最近では、とある有名大学の名誉教授の本づくりのお手伝いをすることになりそうです。ユニークな生き方をしてきた方々の知恵に触れると、じぶんのなかの様々な部分が刺激されます。

電子書籍関連の他の記事もどうぞ。

今日の有料マガジンのコーナーは、「まいにち書くことは、じつはラク?!」についてです。最近は有料マガジン限定記事もまいにち書いています。が、その理由にも触れてみました。

ここから先は

662字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?