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どうして正義のヒーローは殴っていいの?

最近、2本の映画を見て、「正義」って何だろうな~って考えていました。。。


みなさんの正義のヒーローって何ですか??
・アンパンマン
・〇〇レンジャー
・仮面ライダー
・アベンジャーズ
・バットマン

ぼくがぱっと思いつくのはこんな感じです!
みなさんはどうですか??

正義って何??

今、渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでいるのですが、正義について話していました。

正義とは、みなが認めた正しさ

ほかにも、定義を見てみると

正しい道理

う~~~ん。全員が正しいってあるのかな~。
そもそも正しいってどういうこと??

どんどん問いが広がっていくばかりです・・・

正義対悪?それとも正義対正義?

この言葉はキングコング西野さんが言っていました。正義の反対は悪でなく、もう一つの正義である。

となると、映画での正義をちょっと振り返ろうかなと。

〇「検察側の罪人」
・最上(キムタク)・・・過去に友人を殺された犯人に罪を着させ、裁きを与えようとする。その中で、邪魔な人は殺すなど、一線を越えてしまう。
・沖野(ニノ)・・・最上を師と仰ぐ。ただ、最上の捜査の仕方に不信感を覚え、罪を着させようとしている最上と戦うことになる。

〇「ジョーカー」
・アーサー(ホアキン・フェニックス)・・・貧困、家庭内暴力、格差社会、自分の居場所がなくなったアーサー。そして、緊張すると、笑ってしまう精神病の持ち主。自分の人生を悲劇でなく、喜劇とし、自分のことをばかにする人たちを殺害し、そこに存在意義、自分の正義を見出す。貧困層からは賞賛される。

どちらの映画も扱っている題材は違えど、正義について問われた気がしました。
ただ、自分はキムタク演じる最上を責めることができるのか。笑う道化師からジョーカーになってしまったアーサーを責めることができるのか考えました。自分だったらって考えると、自分の大好きな人が殺されたら、社会から自分の居場所がなくなったら、って考えると一概にこの2人を責めることは難しいと思います。。。

どうして正義のヒーローは殴っていいの?

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「ぼくのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」

これは鬼の立場からみた桃太郎です。これだけ聞くと桃太郎が悪いやつみたいですね。
冒頭の問いは、たまたま買っていたこの本に書いてあったものです。

正義の反対って悪だと思っていたんですが、違う気がしてきたんですよね!

正義の反対はもう一つの正義です。


正義のヒーローがどうして殴っていいのか。

この問いに対して、ジャーナリストの増田さんはこう答えています。

悪者をなぐったら、悪者はよい人になるのかな。(中略)悪者はどうして悪者なんだろう。正義のヒーローは、悪いことはしないのかな。正しいことと悪いことって、はっきり決められることなのかな。なぐった手と、なぐられた相手がいたいことだけはたしかだけどね。

正義って一つじゃなくて、立場や環境、文化などによって、そして、時代によっても変わるものです。鬼には、鬼の正義がある。バイキンマンには、バイキンマンの正義がある。みんなを守るために殴っていいのかと認めることはできなんじゃないかなと自分は思います。

正義を乗り越えた先にあるもの

今、自粛警察という名で、外に出ている人を通報したり、県外ナンバーの車に石を投げたり、お店に張り紙を出すなど自分たちの正義を守ろうとする人たちがいるみたいです。

これってでも、逆の立場を考えると、お店を閉めたくても自分の家族を守るためにお店を開かざるを得ない正義もあります。

どちらの正義にもいい悪いはないです。

自分なりに正義を考えてみた結果、正義って感情と強く結びついているな~と思います。怒り、悲しみ、妬み、寂しさ・・・

そこからくる正義は正義のもう一つの側面を持ちやすいです。

大切なことは人には人の乳酸菌でなく、

人には人の正義がある。相手の正義を尊重する。

そこから対話が生まれるんじゃないかなと。


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