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私たちは子どもに何ができるか

「Helping children succeed」ポール・タフ著の本を読みました。


 
 みなさんは非認知能力って知ってますか?

近年教育分野で、非認知能力の育成に高い関心が集められています。そこで、そもそも何なのか?なぜ必要なのかと思い読んでみました。

 非認知能力とは、ひとつのことに粘り強く取り組む力や、内発的に物事に取り組もうとする意欲などを指す。心のOS(オペレーティングシステム)と言っていいかもしれない。 

やる気やあきらめない姿勢など、どうやら心の状態のことをいうことが分かりました。これって、来年度から実施の学習指導要領の3本目の柱でもある主体的に学習に取り組む態度と似ているなと思いました。 

 

ではどうやったら身につくのか?読み書き計算と同じように教えたら身につくんでしょうか?

 

本書では2つの視点①家庭と②学校から述べています。

まず大前提として

 非認知能力は、読み書き計算のように教えて身につくものではない。「環境」の産物なのだ。

 そして、子ども達が日々接する大人の行動や態度を改善することが大事です。

視点①家庭

貧困層にいる子どもほど、大学進学率が低く、学力も低い。逆境の中にいる子どもが非認知能力を身につけて、学力を伸ばしていくにはどうしたらいいのか。

心の安全基地を作ること

親のアタッチメント(愛着)が大事です。子どもにかける行動に愛はこもっているか。どうすればいいというより、どれくらい心をかけているか。家庭の役割は安全な場を作ることが大切ではないでしょうか。

 

視点②学校

学校はどうしたらいいでしょうか。

さきほど言った環境が大切になってきます。

キーワードは3つです。

帰属意識

自律性

有能感

です。そして、これらは、「人間関係」の面と「勉強」の面からアプローチすることができます。

①人間関係

「自分はここにいていいんだ。」と周りからも自分自身も思える環境を作るには、失敗の時どう声をかけるかが大切です。失敗の時、どう子どもが感じるかで大きく変わってきます。そして、教師がよいタイミングでポジティブなフィードバックを投げかけるとよい人間関係が構築され、帰属意識が生まれます。

②勉強

やりがいのある学習作業を用意することで自身が「参加者」になり、考え続けるようになります。もちろんそれだけではないですが子どもは誰もが生まれつき想像力と好奇心をもっているといいます。それらを失わないように、学習を作業にしないことが大切です。

 

学校も子ども達の心の安全な場であるように努めることが大切ですね。

やはり大切なのは、まずは自分がどういう行動をしているか。そしてどんな考え方をしているか。

一度、自分を振り返らなきゃなとおもいました。

これを知り、行動していくことがまずは第1歩ですね。

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