プログラミングと作詞で名前を付ける方法は異なる

本当に言うまでもないことですが、名前って大切ですよね。

名前は一度付けたら変えるのは大変だし、特に人の名前になるとその人の一生を左右しかねない。今はちょいキラキラさせる方が浮かないとかもあるらしいけど。
ただ、名前が大切だという割に「名前を付ける」という行為自体はそうそう経験できるものではない。しかし、それを割と頻繁にするものがタイトルにあるプログラミングと作詞である。

とか言いながら、実は気を付ける部分がこの2つでは違う。

プログラミングでは分かりやすさ重視

プログラミングに利用する記法を「プログラミング言語」という。プログラミング言語には様々なものがあるが、変数という仕組みを持つものが多い。

プログラミングにおける変数(へんすう、英: variable)とは、高水準言語のプログラムのソースコードにおいて、扱うデータを読み書きする記憶域 (storage) のことであり、固有の名前(識別子)によって識別される。変数を用いることで、データを一定期間記憶し必要なときに利用することができる。高水準言語において、変数は記憶装置(メモリ)を抽象化する役割を果たす。

変数 (プログラミング) - Wikipedia より

ざっくり言うと、書類をしまう棚のようなものである。ちなみに「フラグが立った」という言い回しにある「フラグ」も変数の一種である。

プログラムの中では、変数を複数持ちうることからそれぞれを区別する必要があり、ここで変数のそれぞれに名前を付ける必要がある。先程の例えで言うと、棚の1つ1つに名前シールを貼るようなものである。

ここで分かりやすい名前を付ける必要があるのだ。何故か。

数カ月後の自分(という名の他人)が見るものだからである。

ちなみに模範解答だと「誰にでも分かりやすいように云々」となるだろうが、「確かに自分がやったのに何も分からん」というのは過去の自分にキレたくなる案件になるし、「最初は自分のためにやったことが人の役にも立ってる」って結果的に皆幸せになってるので、僕はこう言っている。

プログラムというのは、作った自分のみならず他人にも見られるものなのだが、少し放置するともう一切何がなんだか分からなくなるものなのだ。人間はさっき使ったものですらどこに置いたか忘れてしまう。数カ月前に自分が何をしたなんて覚えているだろうか(反語)。

ちなみに良い命名方法については色々な観点があるが、僕が大事にしているのは「具体的に書く」ことである。infoとかdataとか実質何も言っていない名詞を使わないとか、意味の通る単語を使うとか。

作詞では独自性と要約

一方で作詞ではどこで名前を付ける行為が必要になるか。タイトルを決める時である。

タイトルというのは、作詞に限らず、詩・絵画・舞台・映画、その他諸々、創作で生まれた全てに必ず付くものである。この日記もそう。

「先に歌詞を書いてからタイトルを決めるのか、タイトルを決めてから歌詞を書くのか」はその曲次第である。曲を聴いたイメージから歌詞が引っ張り出されるか、タイトルが引っ張り出されるかが全く異なるからだ。

歌詞が出て来た場合はその歌詞を要約したものか、歌詞の中にある強い言い回しをタイトルにしている。タイトルが出て来た場合は大体そのままになるが、連想ゲームみたいに歌詞を書いていくため、結果的に歌詞を要約したものになる。
その上でSEO対策的に他とかぶらないものを考えていくのだが、曲と歌詞が破茶滅茶に強すぎる場合はそんな前提なんて必要なかったりする。タイトルに「恋」って付けた曲と歌詞の強さよ……。

ちなみに、バンドでやっている曲「砂漠の花に水を遣る」は前者で、かつ強い言い回しをタイトルにしたものです。

ちなみに、サビの部分で結果的にタイトルを言うようになっている歌詞を「必殺技歌詞」と呼んでいる。キャッチーで好きです。

やっぱり名前って大事

プログラミングと作詞でそれぞれ名前を付ける方法を書いた。名前はそのものに触れる時は最初に見聞きするものになるので、「人の視点を意識して付ける所は共通しているな」と気付いた。「名は体を表す」なんてことわざもあるので、ふさわしい名前を付けるのも大切ですね。

それなりに名付けの上手さには自信があるので、「この名前は何ってすれば良い?」って悩みをお持ちの方は気軽にコメントなり、Twitterなりで声かけてやってください。相談に乗ります。

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