見出し画像

スーダン男性の伝統衣装は究極の進化を遂げていた??

アラブ男性の伝統衣装

アラブ人男性をイメージすると真っ白な上下がつながってゆったりとした衣装に頭に輪っかをつけてどっしりとしている姿ではないでしょうか。国によって呼び方が、「トーブ」「カンドゥーラ」「ディシュダシュ」と地域によって異なっています。

スーダンも伝統的にこの服装を着ています。

スーダン人男性も伝統的にこの服装を着ており、ジャラビーヤと呼ばれています。年配の男性は毎日この服を着ていますが、汚れやすく快適に仕事をするのに役立たないため、若者は洋服を着ることも多くなってきました。しかし、Eid、金曜日の祈り(salat aljumea)結婚式の日やその他のお祝いなどではほぼ全員がこの白いジャラビーヤを身に着けています。

なぜこの服装になったのか

アラビア半島もその対岸のスーダンもとにかく暑くて乾燥して日差しがガンガン照りつけ、人間にとって残念ながら快適な気候ではありません。

そんな過酷な環境のなかで少しでも快適に暮らせるように先人たちは、上下つなぎで風通しがよく、日差しを反射する白いこの服装を身に着けて来ました。

気候に適した理にかなった服装なのですね。

スーダンの服装の特徴

このアラブ風の衣装ですが国によって少しずつ特徴がかわっています。
スーダンの特徴はなんといっても襟をつけずに、首元をゆるく作ってあることです。
これはスーダンがアラビア半島よりも暑いことに理由があります。

このゆったりとした衣装のおかげでスーダン人の性格も穏やかなのではないかと勝手に推測しています。

民族衣装を着るのには理由もある

若者はあまり日常で着ないジャラビーヤですが、歳を重ねるごとにこの服を着始める人が増加します。そこには威厳ということが深く関わっています。

ブルーカラーの肉体労働者は仕事をすると汚れますので白いジャラビーヤを着ることはできません。
一方、ホワイトカラーの人々は汚れるような仕事をしませんから、普段から白いジャラビーヤを身に着けます。


真っ白なジャラビーヤを着る=ステータス
であると考えられています。

また結婚するとジャラビーヤを着始めることも多いです。真っ白なジャラビーヤを維持するのは洗濯が毎日大変です。

毎日きれいに洗ってアイロンがかけてあるジャラビーヤを既婚者が着ることは、
良い妻に恵まれたことを示す証となるからです。

シンプルイズベスト??

これはスーダンの100年前の画像です。

これが現在の写真です。

はい
同じですね

この服装は、砂漠で生き抜いてきた人間が辿り着いたベストなのでしょう。

100年後も200年後もきっと同じ服を着ているはずです。

皆様からの温かいサポートは、日本に憧れを持ち、日本に留学する夢をもつスーダン人の若者が日本語を学ぶ活動に使わせていただきます。