見出し画像

私が出版をしたかった理由

宇宙一外食産業が好きな須田です。


今回は、出版をしたかった理由について書かせていただきます

先日見本誌が到着しました。
何度も繰り返し内容を修正し書き上げた本です、感慨もひとしおなのだろうと思っていましたが、段ボールを開封した時の感情は至って普通であり、感動も何もありませんでした。

一番驚いたことは、見本誌が10冊も入っていたこと。
当初4冊と聞いた覚えがあったので、10冊も入っていたことに驚きと、喜びが少しだけありました。

3月20日に発売されますが、発売日を前に感じていることがあって、今回はそこをお伝えできればと思います。

本を出したいと思ったのは随分前です、30代前半でしょうか20数年前からです。
まだ、インターネットも普及していなく企画書も手書きかワープロで書いていたころです。

そのうちにインターネットがあっという間に世界に拡散して、何が起きるのだろうかと感じている間にどんどん違った世界が誕生していきました。

30代には色々なところから自費出版の申し出を頂くようになり、その頃はまだ本に書けるほどのノウハウと知識が不足していると感じておりました。

40代になってから本格的に出版を意識しだしましたが、倒産をしてその夢も一旦潰えました。

今回ご縁を頂戴して出版することとなりました。
感謝しかありません。

そこで、題材を何にするのかという打ち合わせをすることになりましたが、その時に飲食業界に対して常に感じている事柄を話したのですが、この時に話した内容がベースでこの本は出来上がっています。

編集をご担当頂いた貝瀬さんが兎に角秀逸で鋭くて、私が話した内容を全てメモに残していただいており、後日企画書にして送ってくださいました。

私の話した内容を再構成していただき一つのストーリー仕立てになっていましたので、企画内容が面白くて自分自身もついついこの先を読んでみたい気になったのを覚えています。

それからフォレスト出版さんの企画会議があって、最終の社長プレゼンもあって無事に企画が通り出版が具体的に決まりました。
2019年の晩夏の頃です。

以上の経緯で出版することとなり、実際に見本誌も到着しましたが、そもそもなぜ本を書きたかったということを、見本誌を読みながら改めて感じていました。

私は本を売りたいわけではなく、ここに書かれている内容を伝えたいんだ、世の中に常識を思われている共通の認識やノウハウが実は間違いで、その広く伝わっていることを安全と信じて取り入れて多くの起業家の方々は不幸な結果になって行くことに我慢が出来ない状態で、何とかしなければならないと感じていたことが、本を出したい一番の理由だと、改めて感じました。

勿論、私が実践してきて多くの成功を導き出したことは、多くの起業家と飲食業の経営者の方々に1冊でも多く本を買って読んでいただけなければ、内容は伝わりません。

売りたい訳ではないが一人でも多くの方に読んでほしいという、ここに矛盾がありますが、お伝えしたいことは本の販売が目的ではなく、内容を伝えたい、一人でも多くの方に失敗を回避する方法を学んでいただき、その結果として成功を引き寄せてい頂きたい、その為に出版というツールを使い、一人でも多くの方にお伝えすることが目的です。

この本を読んで、何かしらの考え方の変更や、修正や、行動を起こすことが出来れば幸いです。
その結果として無事に事業がスタートして、継続でき多店舗展開まで出来たら最高です。

外食産業が成長したことになります。

何故こんなにも外食業が好きかと言いますと、美味しいもの食べたら全員が笑顔になりますよね、みんなが幸せな気分になります、それが好きだから外食業が好きなんです。

笑顔が、幸福感が大好きだから、外食業が好きなんです。

至って子供じみたシンプルな理由です。

地位も収入も性別も年齢も全く関係無く、全ての人は食事をします、食べない人はいません。
折角食べるなら出来るだけ美味しくて、楽しくて、価値が高くて、健康で安全で安心なものを提供したい、その先に事業としての成功や社会貢献があると考えています。

本気でそう信じています。

そのゴールとして外食産業の事業規模を40兆円にすることを設定しました。
これも子供じみたエゴが理由のゴールです。

でも、本気で達成できると信じています。

そのことを信じてビジネスを行って来ました、今も続けています。


私には設計の師匠がおります。

坂田真樹さんという方で、53歳の若さで逝去してしまいました。
彼は、天才でした。

この方のデザインと設計力は素晴らしいものでした。
私が今在るのは、この方のおかげです。

私の設計の基礎はこの方のノウハウとテクニックが全てです。
私は、坂田さんのコピーです。

一生かかっても超えられない方ですが、この方が亡くなる数日前に病院に面会に伺った時に、質問をしました。

後々奥様に伺ったところ、もうモルヒネを投与されており、普通の状態ではなかったそうなんですが、あの日だけは意識がシッカリとしていたそうです。

当時私は倒産してまもなくで無職の状態でしたので、坂田さんにこれから何をすればいいのか聞いてみました。
すると即座に答えが返ってきて、

「コンサルタントだよ! すーは、コンサルだよ。 お前はコンサルになれ」

ハッキリと明言されました。

本当に坂田さんは、最初から最後まで師匠でした。

坂田さんとお店を利用した際に、坂田さんが頻繁に言っていたことがあります。

「あと300万だな! あと300万あればこの店ももっと良く出来たのにな ここを設計した設計デザイナーはもっと飲食を知るべきだな 不幸な出会いがあったんだなぁ」と。

坂田さんは一瞬でお店の弱点と改善ポイントと、改装の予算までを見抜きます。

私も若いころより学ばせていただきましたが、この坂田さんの言っていた“不幸な出会い”が、飲食業を知らない設計デザイナーに初めてのお店の設計を依頼してしまって、儲からないお店にされてしまった、全ての不幸の始まりは間違った出会いからだと、感じています。

この不幸な出会いを解消しない限り、状況は変わらないと断言できます。

種を植え変えないと違う実はなりません。

この本は飲食業の方もそうですが、設計を生業にしている方にも読んでほしい本です。

飲食業のことをもっと理解していただき、設計に反映させていただきたいと考えています。
何れかのタイミングで、設計を教える学校も作りたいと思っています。
そもそもの設計デザイナーを育てないと、日本はもっと豊かにならない気がします。

私が坂田さんから学んだように、後進に設計を伝えていかなければと感じています。

有吉ゼミでも外装と内装をテーマにお店の診断をしますが、お店を設計するにあたり飲食業を知ることは本当に重要です。

設計者は専門家です。

同じように世間には専門家が沢山いらっしゃいますが、その在り方が設計者のとは違う気がします。

お腹が痛くなったら病院に行きますが、内科に行きます、耳鼻科には行きません。
パスタが食べたくなったらイタリアンレストランにきます、ラーメン屋さんには行きません。

同じ医者だから、同じ麺屋さんだからと言って専門のところ以外は行かないのに、設計者を探す時は、間違った専門家に設計を依頼してしまいます。

飲食店を作ったことのない、数店舗しか経験が無い、飲食業を全く知らない、専門分野が違う設計者に仕事を依頼してしまいます、設計者だから飲食店の設計も出来るであろうと信じてしまって。

ここに強い違和感があります。

もし医者なら専門分野以外は断ると思います、パスタ屋さんでラーメンの注文をされても絶対にラーメンは作りませんが、設計者だけは何でも受注してしまいます。

お金が欲しいから、仕事になるからなのでしょうか。

逆に私も、飲食業以外の設計はしないのかと聞かれることが有りますが、専門外の受注は出来ませんとお断りさせていただきます。

私は、飲食業だけで手いっぱいです、他のノウハウを学ぶ余地は有りません。

今回は本を書きたい、書こうと思った理由をお伝えしました。

飲食業が大好きだから、
その大好きな事業で不幸になる人が出ることを回避したかったから、
業界を成長させたいから、
外食を支えている設計者にも学んでほしいから、
これらの理由があり本に出来るだけのことを詰め込みました。

本には枚数制限があり、ページ数と文字数の関係で限りがあります。
まだまだ伝えていかなければならいなことが有ります。

そこで、出版後にオンラインサロンを立ち上げて、起業塾も開催します。
成功者を量産するために、具体的な行動を起こします。


そのサポートを沢山の天才の方々にして頂いております。
出来ないことの多い私にとっては、あらゆることが普通にできる方々は天才だと感じています。

その天才の方々に協力いただき、具体的な行動を起こすこととしました。

53歳という若さで逝去されて、本当は一緒に見るはずだった景色を、これからは坂田さんも分の含めてみていきたいと思います。

本には書きませんでしたが、誰よりも一番感謝しているのは坂田さんです。
坂田さんがいてくれたからこそ、今の私が在ります。
本当にありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?