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個人事業主日記 2022年9月1日

2022年の3分の2が終わったと取るか、夏が終わったと取るか。

海には行かなかったがプールに2回行った。そこへは初めて行ったのだけれど想像よりずっとよくて息子もたいそう楽しんでいたようだった。未就学児限定で遊べるゾーンがあって、来春小学生になる息子は今年が最初で最後だったので、とても名残惜しそうにしていて、明らかに疲れ切っているのに粘って遊び続けようとして、ちょっと叱られた。でも、名残惜しい気持ちはとてもよくわかるので、きつく叱りすぎるのも躊躇われて、あまり経験したことのない切なさに襲われたのだった。

今年の息子は「今年で最後」がとても多い。何年も通い続けてきた園も最終学年で、行事のひとつひとつが最後である。親としては感慨深いが、息子はいったいどのように感じているのだろう。毎月のようにやってくる「今年で最後」。あまりに多くて「今年で最後飽き」していないだろうか。

なんだかいろんなことが「小学校に上がる前の準備期間」的な意味合いを帯びすぎてしまうのももったいないなあと感じている。先を見据えるのは悪いことではないけれど、もっと目の前のことに夢中になってもいいじゃないの、みたいな。二度と来ることのない一年、二度と来ることのない夏なのだから。

おれの40歳の夏だって、二度と来ることのない夏ではあるのだが、それを実感するのはさすがに難しい。曖昧に生まれて曖昧に生きて曖昧に死ぬ人生の中の繰り返される夏のひとつでしかないという気分になりそうなところを、息子の存在が取っかかりになってくれている。何を信じていいのかわかんなくなるような、それこそ曖昧さで正気を保っていられなくなるほどのくだらない誤魔化しが跋扈する夏だったけれど、息子にどんな風に正気を保ちながらサバイブしてほしいか、翻っておれはどうか、などと考える。

このまえランニング中にふと思いついたコンセプトがあって、それは「信頼の分散」というものである。

なにも信じられなくなる不信と、それ以外は信じられなくなる狂信のあいだでおれたちは暮らしているわけだけれど、そのバランスがずいぶん危ういことになっている今日この頃だなあということを感じている。「バランスが大事だよ」というフレーズはあらゆることに適用できて、もちろん正しいのだけれど、正しいだけすぎてあまり役に立たない。その大事なバランスを維持するためにもうちょっと、補助線のようなものがあればいいのにな、と考えていた。

信頼の分散。いろんなものをちょっとずつ信じる。まるごと信じるわけじゃないし、まったく信じないこともできるだけしない。分散というのはリスクヘッジにつながり、未来への楽観につながり、ひいては精神の安定につながる。

観念的だけど、自分としては取っかかりができたような言語化だったと思っている。言語化とは、取っかかりをつくることなのかもしれない。

世の中の言説に対しても、仕事のつきあいに対しても、しばらくこれでいってみようと思う。信頼の分散。そして姿勢王。

先月書いた「姿勢王」活動は継続中である。忘れてもすぐに思い出す腹筋と背筋の意識、日々のストレッチ、運動。首や腕の痛み、力の入りにくさなどは、もうない。再発しないように継続していこう。どんなに才があろうともフィジカルをぶっ壊すと発表できなくなることは冨樫義博先生が示していらっしゃる。いわんや才のないわたくしをやである。蹲踞の姿勢でよろしくどうぞ。


【おしごと】

ほくせん タグライン・ステートメント

8月末でクレジットカード事業を終了したほくせん。新タグライン「いい地元をつくる。」とステートメントをお手伝いしました。古巣であるT.C.Pが長年お世話になっているクライアントで、私も在職時たいへんお世話になりました。


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