
個人事業主日記 2025年1月1日
おかげさまで年を越せました。ありがとうございます。
本当に「おかげさま」なのである。マジでそう思っている。
スコピーが年を越せたことも、一年間概ね順調に仕事ができたことも、一年間概ね健やかに暮らせたことも、ぜんぶおかげさまだ。
家族や、友人や、取引先や、おれに関心を抱いてくれた人や、おれに無関心でいてくれた人や、みみずや、おけらや、あめんぼや、生きとし生けるものすべてや、生きていないものすべて。
なんでもかんでも含もうとすると何も言っていないのと同じになるけど、おかげさまだからしかたない。
ぜんぶ偶然だったんじゃねえかな、と思うことが最近多いのだ。たまたま、いろんなタイミングがよかっただけ。タイミングが合わなかったものには気づかないまま終わるだけ。おれがコピーライターという仕事を知ったことも、なりたいかもと思ったことも、実際なったことも、続けてきたことも、巡り合わせのなれの果て。
自分のがんばりを否定はしない。がんばってきたと思う。たくまはよくがんばっとる。ビール飲んでよし。でも、そのがんばりも、内容とタイミングがうまいこといっただけなのだとしたら、そこはもうおれのコントロールできる範囲を超えていると思うのだ。
「いけるかも?」と感じたとき特に根拠なく「やー!」と飛び込んだことが今につながっている。一方で「なんかやばそ」と思ってやめた、ひよったことによって、致命傷を避けられたということもたぶんあるだろう。
自分の意志や判断の意味がないとは思わないが、自分の意志や判断を含めてなにがどうなるかわからん。だから楽しいよねーみたいな今日この頃だ。
そんな最近の気分についてこの日記で書いておきたいと思ったのは、一年間働いたスコピーの数字が見えてきたからなのである。
2024年の売上が、2023年とほぼ同じだった。
定額のルーティン仕事をしているわけでもなく、取引先や仕事内容の内訳も全然違う。そのつど見積もって、納品して、請求して、入金確認して。そんなこんなで一年間積み上げた数字、8,800円差。僅差っていうかもう誤差である。不思議〜。
フリーランスは不安定と世の中から脅され続け開き直って不安定バッチコイモードで独立したのに、こんなビタビタに安定感抜群でいいのだろうか。老け顔で生きていると自ずと安定するものなのだろうか。
これこそ「おかげさま」ですわ。「偶然」ですわ。という気持ちである。
まあ、ビジネスデイにヒマせずヘルシーに働き、かつ値付けを間違えさえしなければよいという話なのかもしれん。そう考えておくことにする。なんでも値上げの世の中で現状維持はまずいんじゃねえの、というのはさておき。
ちなみに、2024年に公開されたお仕事はこんな感じ。
こうして並べて見てみると「あれ、これしか仕事してなかったんだっけ?」という気持ちになるのは毎年のことだが、引き続き仕込み中で公開前の仕事もあるし、世の中に出てはいるけど実績公開していないものもある(公開OK確認取れ次第、追加していきます)。スコピー最近どんな感じ? というあたりは直接お気軽にお問い合わせくださいませ。
さて2025年。抱負と呼ぶほどがっちり固めた決意でもないが、現時点での気分としては「思いがけない人と会いたい」という感じ。マイペースでがんばりながら、偶然性の海に自分をぽんぽん放り投げていきたい。ブライアン・イーノが言ったとかいう「終わりではなく始まりをデザインする」みたいなことを思いつつ、能動と受動を行ったり来たりしつつ。そんな一年は、大変なことも面倒なこともあるだろうけど、きっと楽しいと思うので。
会いましょう。今年もよろしくどうぞ。
【おしらせ】
札幌コピーライターズクラブ年鑑2024

12月にあったSCCとSADCの合同忘年会クリクリパーではでっかい賞状もいただき、会いたかった人にも会えて、うれしかったです。新林七也さんデザインのSCC年鑑。SCC賞が2つ、入選が3つ。スコピーのお仕事が載っています。1冊1,000円。ご購入はSCC事務局まで。