個人事業主日記 2022年10月1日

9月はわりと出かけた。さっぽろ紙まつりや、寺島デザイン30周年展、オータムフェストなどのイベント。そして、初めての福井や石川へ。それぞれに楽しく、それぞれに心揺さぶられた。行ってよかった。

コロナ前で会社勤めのときは毎日出かけるのが当たり前で、今もそういう人が多いかと思うけれど、おれはすっかりそうでない人になってしまった。自宅が職場になり、リモートでの打ち合わせが当たり前になり、息子の送り迎えやランニングで家の外には出るけれど、それは出かけるのとはなんか違う。

そんな生活で、人と接する機会が激減している。仕事で直接関わる相手とはインターネットや電話を介して繋がっているが、そうでない人々との接触がない。関係ない人との関係なんて取るに足らないともいえるし、予期せぬ刺激がないともいえる。安定ともいえるし、停滞ともいえる。

もっと人と会うようにしよう、という考え方がひとつ。無理なくうまく機会をつくっていければと思う。そしてもう一方で、ひとりでの過ごし方を、もっと研ぎ澄ましていけないか、とも考える次第だ。

人と会わなくてもできることはたくさんある。出会えるものはたくさんある。それらを通じて、いろんな人や、人以外と出会うことができる。そっちのほうをじっくり考えてみたい今日この頃である。

「美術手帖」の五木田智央特集を読んだ。

人間関係はプロレスみたいなもんだから「お前がそう来るなら、俺はこう返すよ」みたいな感じ。別に確固たる信念があるわけではない（笑）。

P36

インタビュー記事に出てきた五木田のこの発言が、ずっと心に残っている。人とのつながり、仲間とのつながりを軽んじず、かといって重くとらえ過ぎもせず、ほどよいところに保ちながら自分で手を動かし続けている姿を、勝手に感じ取ってぐっときた。

ところで福井で出会った恐竜たちはとてもよかった。体のデカさ的にも、時間の長さ的にも、自分という存在のちっぽけさをしみじみと感じさせてくれた。「おれなんかどうせ」ですわ、いい意味で。

ずんずん寒くなる今日この頃、暖かい布団と仲良くやっていきましょう。よろしくどうぞ。

【おしごと】

北日本消毒 企業ウェブサイト

北海道小樽市で創業40年。消毒や害虫・害獣駆除、HACCP導入支援など様々な事業を行っている北日本消毒。もともとユニークな取り組みも多い企業なのですが、このたびウェブサイトが新しくなりました。「平和な日々を、守り抜く。」ほかコピー全般お手伝いしております。故郷小樽の企業なうえ、1982年1月生まれというところまで同じ。なんだか縁を感じちゃいます。ズックさんのお仕事です。

【ご注意：ウェブサイトを開く前に】ハチ、アリ、ヘビなどのイラストが（かなりでっかく、かなりいきなり）出てきます。リアルだけど気持ち悪くはない絶妙なタッチという素晴らしいクリエイティブなのですが、そういうの苦手な方はいちおうご注意を。

https://www.kitanihonsyoudoku.co.jp/