外国にいる人間にとってのインターネットのありがたみを再確認した話

相変わらず旅先にいて義実家(義姉家)で消耗しているのですが、昨日はそんななかでもなんとか自由な時間が取れ、せっかくだからと嫁と一緒にいろんなところを回る予定を組んでいました。

しかし、なぜか行く先々でトラブルに見舞われ、結局予定していたことはほとんど消化できず。嫁とはどんどん険悪になっていき、怒鳴り合いみたいな最低最悪のケンカにまで発展。ホテルに戻ってきても険悪ムードは消えず、緊張感と怒りが充満した部屋で鬱々として過ごしていました。

せっかくの楽しいはずの旅行先、気を遣うことばかりのなかでようやく手にした自由時間に、なぜこんなことになってしまうのか? もちろん僕にだって悪いところはたくさんある。でもどうしても自分の問題として消化しきれずに、相手を責めてしまう。そして、相手の一言一言が心を抉ってくる。冷静でいようとする心と脳を遠慮なく掻き回してくる。

ああ、もう限界だ。怒りと自己嫌悪で死んでしまう。

たまらずホテルの部屋を飛び出し、Twitterにこんなことを投げかけてしまいました。

Twitter上で自己肯定感の乞食行為とはなんとも見下げた行為ですが、衝動的に指が動いてしまったのです。

するとどうでしょうか。たくさんの人から励ましのリプライをいただくことができました(みなさま本当にありがとうございました。ただの痴話喧嘩に巻き込んですいません)。そのどれもが、インターネットを通してとはいえ自分のやっていることを意外と見てくれているのだなと思えるような、うれしくなるものばかりでした。

また表に見えるところ以外にも、TwitterのDMやLINEなどで友人に連絡をとるなどして、なるべく脳内に渦巻いているモヤモヤを吐き出すようにしました。みんな真摯に話を聞いてくれて、急速に僕の人間性は回復してきました。

そしてなんとか部屋に戻り、嫁をとりなして普通に話ができる程度の状態には戻りました。完全な仲直りとはいきませんが、だいぶ状況が好転しました。

その後改めて義姉家に向かい、甥を置いて義姉夫婦がどこかに出かけてしまってイライラするなど人間性が危うくなる瞬間はありましたが、クソダサい音を撒き散らすウルトラマンタロウを発見したり、スキをみてECサイトから怪レい日本語をハンティングするなど楽しむ余裕を持つことができました。

もし、TwitterやLINEを通して話を聞いてもらえていなかったとしたらどうなっていたか。皆様に励ましてもらえていなかったらどうなっていたか。ひょっとしたら甥の世話を押し付けられたくらいの時点で、ものすごく良くない噴出の仕方をしていたかもしれません。いや、そもそも嫁とマトモに話をできていなかったかも。考えただけでゾッとします。

そんなわけで、インターネットを介して話をしてくださった皆様には感謝しかありません。改めて、ありがとうございます。

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そんなふうに昨日は、日本国外にいてもインターネットによって日本の人と繋がれることのありがたみをひしひしと実感しました。

なにせ異国の旅行先、しかも聞き取れない言葉を話す義家族の中でよくわからないままに延々と子守をさせられ、相当にフラストレーションが溜まっていたのでしょう。そんな中唯一こちら側に立ってくれる可能性のある嫁とも険悪になってしまい、ものすごい孤独感と焦燥感に襲われたのだと思います。

そんな中でインターネットを介して、自分の母語である日本語で自分の思いを吐き出し、また慰めの言葉をいただけたことは本当に救いになりました。これらは当たり前ですが、インターネットがなければできなかったことです。

昨今は負の側面も強調されがちなSNS(Twitter)にしても、少なくとも昨日の僕にとっては人間性を保つための神アイテムでした。Twitterを通して絡んでくださる皆様の励ましがなければ、孤独のどん底から戻って来れなかったかもしれません。

インターネットがあることによっていつでも日本の人と繋がれてしまうことは海外にいる体験を薄めてしまうことかもしれませんが、それはそれとしてやっぱり日本の人とやりとりしておくことも大事だよな、と改めて確認した一日でした。

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長々と書きましたが、Twitterにしてもnoteにしても、こうして母語で自分の思いを吐き出せる場所があることが自分にとってものすごく救いになっています、皆様これからもよろしくお願いします、という話でした。今度は自分が誰かの力になれたらいいな。

それではまた。

いただいたサポートは貴重な日本円収入として、日本経済に還元する所存です。