見出し画像

全米オープンの騒動に思うこと

テニスのATPツアーは、8月14日から再開することが決定した。そして、8月31日からは全米オープンも無観客で開催される。その際、なるべく関わる人の数を減らしたいとのことから、予選やジュニアの試合などが中止となり、それに伴い、車いすテニスの部も中止とされたようだ。

それに対して、IPTのアンドリュー・パーソンズ会長や一部の選手たちは「障害者差別だ」として抗議。一転して開催されることが決まった。

差別だと感じた選手もいたようだけれど、車いすの部だけ中止にしようとしたわけではないのだから、差別による判断ととらえるのは少し大袈裟なようにも思う。アメリカでの抗議デモなども広がりを見せているから、そういうことで敏感になっているのかもしれないけれど。

車いすテニスのグランドスラムは、確かにグランドスラムと同じ会場で開催されているけれど、観客が大勢詰めかけるような状況にはない。
それは、車いすテニスの魅力などの問題よりも、運営側の事情が大きいと思う。そのあたりについて長々と書いていたのだけど、さすがにここで語るほどのことはないと思って削除してしまった。また別の機会に改めて。

要するに、準決勝や決勝を見るためのチケットを持っている観客は、よほど条件が揃わないと屋外でやっている車いすテニスの試合にまで足を運べない。
今年、2020年の全豪オープンは、雨でスケジュールが変更になったことで、車いすテニスの試合をいつもより多くの観客が見にこれたようだった。

主催者側にしてみれば、男子、女子の試合がメインだという感覚は強かったのだと思う。
ただ、開催すると決定したものの、今のアメリカの感染者数の問題、抗議デモの問題など、気軽に出場を決められる状況でもないように思う。選手たちは相当慎重に参加の有無を決定するだろう。

よろしければサポートお願いいたします!