誰が連れてきてくれたのか?
こんにちは。
「究極の塾経営突破術」
「究塾」の石原です。
私が塾の先生としてスタートした頃の話の続きです。
「出勤時間自由」「服装自由」という画期的な塾でしたが、当時の塾を取り巻く空気からか、「一応ネクタイはしましょうね」「遅くともこの時間までには教室にいてね」と約束事も増えてきました。
無我夢中で一年目を終えた私に次なる試練がやって来ました。
二教室のうち、開校二年目教室に勢いが出てきたのでそちらに専念してほしいとの指示。
つまり教室長です。期待されていることに純粋に喜びを感じましたが、常駐は自分ひとりで曜日によって別々の先生が授業前にやって来るシステムでした。
自分の担当するクラスは良いとしても、助っ人の先生がちゃんとやってくれるか?
生徒が増えてきていましたので、自分が指導できる教科でも違う先生に任せないといけないケースもあり、不安だらけでした。
最初は本部に入室して打ち合わせをして自分の教室に移動していましたが、だんだんと忙しくなってきて、直接教室に入り昼間からバタバタしていることが多くなりました。
余談ですがこう書いていると何をバタバタしていたかより、お昼にどこの店に行ってなにを食べたか、何がおいしかったかの方をよく覚えています。
近くのうどん屋さんのカレーどんぶり。
洋食屋さんのオムライスぐらいある大きなクリームコロッケランチ。
https://retty.me/area/PRE26/ARE478/SUB11702/100000448946/
地元のスーパーの手作り弁当の香ばしいから揚げ…
みんなおいしかったなあ…
いつもおなかペコペコだったなあ…
当時中1から持ち上がった中学2年が好調でした。
紹介が続いて
学年途中から3クラスになりました。
そんな中、悪い予感がしていたY君が退塾してしまいました。
おとなしく、コミュニケーションをとるのが難しい生徒さんでした。
授業も休みがちでそのたびに欠席のフォローを限られた時間の中でやってはいましたが…
申し訳なさそうにお電話をいただいたお母さまにお詫びをしました。
結構ショックでした。(涙)
それから間もなく、Y君と同じ中学から入れ替わるように中2の男の子が入塾してくれました。お母さまとの面談でY君からの紹介であることがわかりました。
えっ、なぜ??
「私の子供には合わなかったからやめたけど、すごくいい塾よ!」
そういう評価のされ方があるのか?
正直驚きました。そして、素直に喜びました。
あなたもこんな経験をお持ちではないですか?
不思議ですよね。
自分には合わないと感じたサービスを他人には推薦する…
ずいぶん後になって、次の言葉にハットしました。
「そうだったのか!」と気が付きました。
「誰が彼らを連れてきたのですか?」
ダン・ケネディ
当時は全くダン・ケネディなんて知りません(当たり前ですよね)でしたが…
お母さんの私の教室を敬ってくれる気持ちが新しい生徒さんを連れてきてくれたのですね。
そういえば…当時、本当に素敵な子供たち、保護者様に囲まれていたような気がします。楽しいので、日々子供たちと「激闘」(笑)していた記憶があります。
どうりで、おなかも減りますよね。
ありえないことですが、当時この出来事の本質がわかっていたらどうなったのだろうかと想像してみます。
もし分かっていたらそのことをどう生かしたのだろう…
最短距離で理想の教室を作れたかな?
塾において、サービス提供のプロセスはすべてマーケティングだと断言します。混乱したマーケティングはあなたの塾が何者なのかわからなくします。
逆に、軸ぶれのないマーケティングはあなたの塾をわかりやすい塾にします。
二年目にして、早くも責任のある立場にしていただいたゆえに学んだこと。でも、当時の私はそんなこともすぐに忘れて、日々おなかをすかしていました。
よし、今日はチキンカツランチにしよう!
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