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「これからの○○」から「いかしあう○○」へ。2020春、グリーンズは再び生まれ変わります

できることならグリーンズは、どんなときでも時代の、社会の、そしてひとりひとりの人生のトランジション(転機)に寄り添えるメディアでありたい。2006年に創刊して今年でもう14年目(人生のほぼ1/3...!)になるけれど、ずっとそんなことを思っている。

そのために最先端の動きもシェアしていきたいし、一方でむやみやたらな情報量に押し流されない本質的な智慧の部分の解像度も高めていきたい。

トランジションの可能性を知る情報が求められているのなら、必要なサービスは"ウェブマガジン"なのだろうし、情報はある程度は行きわたって、いよいよトランジションを乗り越える仲間との実践の場が求められているのなら、必要なサービスは"ラーニングコミュニティ"なのかもしれない。



そんなグリーンズでは、数年おきに変わっていく合言葉がある。

創刊当時は「エコスゴイ○○」で、東日本大震災が起こった2011年頃は「これからの○○」だった。(green drinks Tokyoは「これからの旅」や「これからの結婚」をテーマに100名以上のひとたちが恵比寿に集まったりもした)


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green drinks Tokyo「これからのLOVE」


「これからの...」の背景にあったのは、「これまでの...」では立ち行かなくなりそうだけど、どんな未来になるのかはまだ予感としかいえるものがなくて、みんなで一緒に考えたかったから。

いまやそうした対話の場はどこにでもあるものになったけれど、2010年前後のgreen drinks Tokyoは、本当に多くの人たちに求められていたし、活気があったと思う。



2012年頃からは書籍のタイトルにもなった"ソーシャルデザイン"というキーワードを押し出すようになって、「ほしい○○」が合言葉になった。


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モヤモヤすることはいろいろあるけれど、それを自分宛てのメッセージとしてしかと受け取めよう。誰かのせいにするのではなく自ら動いてみよう。

そうやって個人的な願いだったり自分にとって大切なことをきっかけに、"自分のため"="社会のため"というひとまわり大きな欲望へと育て上げていく。

このときはきっと煩悩の最たるものとされている欲望を肯定するだけでなく、なんというか"解放"したかったのだろうと思う。(その文脈で大きな影響を受けたのが、空海の哲学だったのでした)


とはいえ、


これまでとはちがう、なにか。
自分にとって大切な、なにか。


ということはわかっているけれど、実際のところそれは何なのかというのはまだまだ試行錯誤で、明確な方向性を描ききれているわけではなかった。

だから、greenz.jpを読んでくれていた、希望を感じてくれたみなさんも、小さな成功体験と同じくらい壁にぶつかったこともたくさんあったと思う。

僕たち自身も、たくさんの失敗を重ねてきたし、そのたびにたくさんの学びを得てきた。次に進むためには、それらを糧にするしかなかった。



そうしてグリーンズのタグラインが変わったのが、2018年。新しい合言葉は「いかしあう○○」となった。


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"いかしあうつながり"とは、あらゆる人、生物、資源の可能性が活かされる持続的な関係性。そして、有限な世界で幸せに生きるデザインの方法論のこと。(詳しくはこちら)親しいキーワードでいうと、sustainablilityはもちろん、「豊富な」という意味のabundanceとか、「知恵に富む」という意味のresourcefulnessとかかな。

とはいえ、僕たちは教える側ではない。僕たちは筆頭の学生となり、みんなで探究していきたい。


私たちが願ってやまない「ほしい○○」とは、これからの時代に求められる「これからの○○」とは、すでにある豊かな恵みを受けとっていることに気づき、それらをリソースとして創造的に工夫しながら幸せに生きていく「いかしあう○○」だった。

うん、いよいよ、向かうべき方角は決まった。


私たちが願う、これからの旅とは、「いかしあう旅」である。
私たちが願う、これからの結婚とは、「いかしあう結婚」である。

私たちが願う、これからのビールとは、「いかしあうビール」である。
私たちが願う、これからの自転車とは、「いかしあう自転車」である。


私たちが願う、これからの音楽とは、「いかしあう音楽」である。
私たちが願う、これからの芸術とは、「いかしあう芸術」である。

私たちが願う、これからのファッションとは、「いかしあうファッション」である。
私たちが願う、これからの住まいとは、「いかしあう住まい」である。


私たちが願う、これからの学校とは、「いかしあう学校」である。
私たちが願う、これからの病院とは、「いかしあう病院」である。

私たちが願う、これからの子育てとは、「いかしあう子育て」である。
私たちが願う、これからの介護とは、「いかしあう介護」である。


私たちが願う、これからの学び方とは、「いかしあう学び方」である。
私たちが願う、これからの働き方とは、「いかしあう働き方」である。

私たちが願う、これからの生き方とは、「いかしあう生き方」である。
私たちが願う、これからの死に方とは、「いかしあう死に方」である。


私たちが願う、これからの○○とは、「いかしあう○○」である。



そしてグリーンズは、「いかしあう○○」をつくるSTUDY&ACTIONを通じた仲間たちとの出会いによって、それぞれの人生のトランジションを支えながら、社会の、時代のトランジションに貢献してゆきたい。


ということで、2020春、グリーンズは再び生まれ変わります。
僕も、5年ぶりに、家に帰ります。

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はじめまして、勉強家の兼松佳宏です。現在は京都精華大学人文学部で特任講師をしながら、"ワークショップができる哲学者"を目指して、「beの肩書き」や「スタディホール」といった手法を開発しています。今後ともどうぞ、よろしくおねがいいたします◎

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1979年秋田生まれ。元greenz.jp編集長。 2016年にフリーランスの勉強家として独立し、京都精華大学特任講師に着任。"ワークショップができる哲学者"を目指して「スタディホール」などの手法を開発中。『ソーシャルデザイン』『beの肩書き』「空海とソーシャルデザイン」。

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