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朝、内なる情熱に火を灯す。 スタディ・リトリートのリズム、開創します

朝5:00。ちょっとずつ明るくなる空。鳥の鳴き声。目覚めのシャワーを浴びて、家族が起きる前の、ひとりきりのゴールデンタイム。

まだ、焦らなくていい。
時間は1コマ分、たっぷりある。

本の続きを読もうか。うーん、積ん読しているあの本を、パラパラめくってみるのもありかな。やりっぱなしの机や本棚をひとまず片付けてもいいし、いっそ白紙の紙に向かってモーニングページを10分とかでも。

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そんな朝の時間は、あっちにこっちにと、とっ散らかってしまっている自分自身を調える時間。やるべきことだらけの日々でも、本当はやりたいことがちょっと先に進んだ気がする、ホッとする瞬間。

それは自らの好奇心との対話。内なる情熱の確認。大きなつながりのなかでわたしが生かされている意味、引き受けようとしている使命のようなもの、それぞれの人生のテーマ、そうしたもろもろとの再接続。

「そうだった、そうだった」と、心が、開かれる。ひとりきりになって、実は僕はひとりきりではなかったことに、ふと気づく。

ここに、ともに、ある。そんなinter-beingとしての本来の自分を味わう、早朝の勉強のリズム。


ということで、スタディ・リトリート、はじめます

こんにちは、勉強家/沙門(見習い)の兼松佳宏です。

6月1日から、みんなで暮らしを調える習慣づくりのプラットフォーム「Nesto」にて、月水金の朝、5:30から6:15まで、みんなで集まって勉強する場スタディ・リトリートのリズムを、リズムサポートの奥田麻衣子さんと一緒に開くことになりました。

言ってみれば、空間を超えた"時間の公民館"。勉強家の、勉強家による、勉強家のためのリトリート。

このリズムは、何より僕自身にとってなくてはならない済い(すくい)の時間です。だからこそ、これまでも、これからも、ずっと続けてゆくだろうルーチンを、葛藤しながらそれぞれの道を行くあらゆる人たちとも、分かち合えたらと思っています。

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このリズムで行うことは、勉強を通して情熱と出会うこと。

studyの語源が"情熱"であるならば、勉強とは、内に秘めた情熱に火を灯すこと、といえるかもしれない。そんな思いで、創造性の源とつながる習慣を身につけてゆけたらと思っています。

といいつつ、スタディ・"リトリート"とあるように、このリズムが目指しているのは、静かな情熱によって自分自身が癒やされるということ。

早朝のフレッシュな気づきによって、もともとの広い視野を取り戻し、閉じていた心が開かれていく。そうして内なる情熱、あるいは世界の痛みに対する慈悲の気持ちを回復することで、エゴの霧が晴れ、inter-beingとしての本来の自分が立ち上がってくる。

スタディという行為を通じて、世界とつながり直し、自らの使命のようなものを受け取っていく人が増えていくことが、このリズムに込めた願いです。


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開創、メタファーとしての"寺"を開く

弘法大師・空海は、20代に葛藤を重ね、30代に真言密教という一大体系を構築し、多くの人々にその法を弘める足場として、40代に高野山を開創しました。それはきっと空海自身のためでもあり、同志のためでもあり、未来のためでもあったのだと思います。

スケールの違いはさておいて、20代に葛藤を重ね、30代にソーシャルデザイン教育を探究し、「これからどう生きていこう?」とふわふわしたまま40代に突入した僕にとって、このスタディ・リトリートのリズムは、空海にとっての高野山と何だか重なるような気がしています。

スタディ・リトリートのリズムを開くこと、それは開創すること、すなわち(あくまでメタファーとしての)"寺"を開くことと似ている。そんな自分なりの"寺"的な場を、Nestoのみなさんとともに探究してゆきたい。(実はさらに、グリーンズの学校での「beカレ(仮)」という、もうひとつの開創もあるのだけど)


30歳から名乗りつづけた"勉強家"から、"いち修行者"を意味する"沙門"へ、導かれるままに、自分自身もよくわかっていない、深い深いトランジションへ。

うん。

よきかな、よきかな。
つとめよや、つとめよや。


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追伸:もし「気になった!」「ピンときた(かも)!」という方は、まずは下のリズムの流れをご確認いただきつつ、今後開催されるNesto説明会にご参加ください。新しい出会いを楽しみにしています◎


はじめまして、勉強家の兼松佳宏です。現在は京都精華大学人文学部で特任講師をしながら、"ワークショップができる哲学者"を目指して、「beの肩書き」や「スタディホール」といった手法を開発しています。今後ともどうぞ、よろしくおねがいいたします◎