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常識に反した私の勉強法【東大理三に独学で現役合格】


勉強法には一般的に良いとされているものがたくさんあります。たしかに良さそうなものが多いのですが、それらは場合によって正しくないことも結構あるのです。

私の経験上、必ずしも正しくないと考えられる勉強法について、なぜ正しくないか、ではどうするのが正しいのか、というのを述べました。

常識に反しているかもしれません。しかし、冷静に論理的に考えた結果たどり着いたものとなっています。参考にしていただければ幸いです。


*私がどういう人間かというのを自己紹介で書いています。そちらを読んでいただいてから、この記事を読むかどうかの判断をしていただけたらと思います。
東大医学部医学科の学生の自己紹介【田舎の公立高校から独学で現役合格した方法についても語っています】



この記事では4つのポイントについて考えています。あなたはこれらのような常識を持っていませんか?
1. 苦手教科は作ってはいけない? → 苦手教科が1つくらいあっても余裕
2. 共通テスト特有の対策が必要? → 普段の勉強に集中したほうが良い
3. 小さい頃から勉強しなければ難関大学は無理? → 小さい頃は自由に遊ぶのが大事
4. 塾に行く必要がある? → 塾に行かなくても大学には受かる


常識に反すると思われる解答をしていますが、これらは私自身の経験はもちろん、私の周りの東大生の多くについても言えることとなっています。

では1つずつ詳しく語っていきましょう。


1. 苦手教科は作っても大丈夫

勉強では苦手をなくして総合点を上げるべきというのが一般的に言われていることです。

これは正しいことではあります。実際に、偏差値50から60に上げるのは、60から70に上げることよりも簡単です。そのため、現時点で偏差値60の教科を頑張るよりも偏差値50の教科を頑張るほうが効率的となります。


では、苦手科目があると大学受験は落ちてしまうものなのでしょうか。これについては「NO」といえます。

大学受験というのはあまり高得点を求められるものではありません。東大理三でも7割点数が取れれば確実に合格できます。1科目くらい苦手でも他の科目でカバーできるようになっています。他の大学ならなおさらカバーが可能になります。

数学が苦手でも東大理三に受かる点数配分の例
   国語 数学 理科 英語 総合
満点  80   120   120   120   440
得点  50    40    100   100   290

苦手科目というのはおそらく嫌いな科目でもあると思います。苦手科目を得意にするほど嫌いな科目の勉強量を増やすのはおそらく苦痛になると思います。それだったら、現在好きで得意な科目を超得意にするほうが精神的負担は小さいはずです。


東大の2次試験では国数理英の4科目が出題されます。私は元々、国語(というか古典)が超苦手、数学が苦手、理科と英語は得意、という感じでした。数学はどうにか普通くらいの点数にして、国語は諦め、理科と英語を超得意にしてカバーするという方針で合格しました。この方針でも割と余裕をもって合格しています。

苦手科目はほどほどにして、最悪諦めて、得意科目でカバーすることも視野に入れたほうが良いです。総合得点で合格すれば良いのです。


2. 共通テストに特化した対策はほとんどいらない

センター試験から共通テストに変更ということで、その対策を頑張っている人も多いと思います。塾でも共通テスト対策と銘打って色々な指導を行っているところがありますよね。私はその方針には反対しています。


共通テストの対策というのはどうしても表面的な部分になってしまいます。ほとんどの人は表面的な部分より根幹的部分が抜けているので、そこの部分を対処する必要があります。

センター形式・共通テスト形式というのはあくまで形式であり、問うてる部分は普段の勉強がいかにきちんと身についているかです。小手先のテクニックでは少し問題傾向が変わっただけで対処できなくなってしまいます。


センター試験から共通テストに変わって大変だという人は多いですが、それも些細な変化でしかありません。本当に問題をちゃんと見てから「大変だ」と他の人たちは言っているのでしょうか。そうだとしたら、おそらく根幹的な勉強が足りていないので、そちらを頑張ったほうが良いです。

センター試験の国語では説明的な選択肢から答えを選ぶのに対して、共通テストの国語では会話文の選択肢から答えを選ぶ、というような小さな変更です。他の科目の例として、物理でも、質点の移動ような非現実的な題材じゃなくて、もう少しリアルな題材を持ってきているわけです。

結局、解答するときに必要な知識や技能というのは変わっていないのです。

たしかに説明的文章より会話文のほうが日常では多いですし、質点の移動は普段の生活で見かけることはないです。そういう意味で「より実用的な技能を問う試験に変更した」と文科省の偉い人たちは言っているわけですね。

そんな表面的なことに踊らされないためにも、普段の勉強をしっかりする必要があります。


では、共通テスト対策をするとしたら、どの程度する必要があるのでしょうか。結論から言うと、2次試験で出ない科目は5回くらい、2次試験で出る科目は2回くらい、模擬問題を解けば十分だと思います。

2次試験で出ない科目は普段の勉強も少ないはずなので、本番でどのように解いていくかを徹底的にシミュレーションしつつ、その場で知識も手に入れていきましょう。特に理系にとっての社会科目は、センター試験の過去問などでも知識がどんどん吸収できるものなので多めにやっておいても良いと思います。

それに対して2次試験で出る科目は普段から多くの時間を割いているはずで、小手先のテクニック以外の部分を2次試験のためにも鍛えていってるはずです。ここで共通テストに時間を割きすぎて、最終的に根幹の力が足りずに2次試験の問題に対応できなくなっては本末転倒です。根幹の力があれば解けるようになっているので、共通テスト対策は時間配分の確認程度にしておきましょう。


3. 小さい頃から無理やり勉強させるのは良くない

難関大学に受かるためには小さい頃からの積み重ねが大事だという話を聞きます。赤ちゃんの頃から幼児教育を行い、小学校入学と同時に公文などで勉強し、高学年で塾に入って中学受験をして、そこから毎日勉強していって、最終的に難関大学に受かる、みたいなことですね。

これは本当にそうなのでしょうか。私はその必要はないどころか、これは子供の精神衛生上良くないと思います。

東大生に中学受験をしている人が多いのは事実です。しかし、中学受験をしていない人も結構な数がいるのも事実です。実際、東大医学部ですら高校受験の人はそれなりにいます。これを考えると東大合格に必ずしも中学受験が必要というわけではないのがわかりますね。

さらに言うと、中学受験組でも小学校高学年から対策を行い、大学受験も本格的に意識し始めるのは高校に入ってからというのがほとんどです。中学のときは部活などに力を入れている人が多いです。


ここまでが一般論で、次に私の経験の話をします。

私は自己紹介noteでも書いたように、地元の中学校に通い、田舎の公立高校に進学しました。正直、中学校まではほとんど勉強していません。幼児教育など行われた覚えがないのはもちろん、塾にも通っていないし、勉強も高校受験まではテスト前に詰め込むという感じでした。

それでは何をしていたのかというと、幼稚園までは親と遊びに出かけて、小学校時代は近所の友達と外で遊んで、中学校は部活やゲームに熱中していました。小学校での習い事はスイミングでしたね。

小さい頃というのは好奇心に応じてやりたいことをやっていくのが、頭の発達のためにも心の発達のためにも良いと思います。東大生で小さい頃に幼児教育を受けていたという人たちもほとんどが「子供の時からそういう頭を使ったことが好きだった」人たちです。それを好きでもないのに強制的に行わせてはいけません。

多くの選択肢を用意しておき、興味を持ったものを全力でやることが将来につながると思います。


私も小さい頃に外で遊ぶ中で昆虫や魚などの生物知識を手に入れたことが後々医学部に行くことにつながっていると思いますし、中学までしていた運動が受験勉強に耐えられる体力を養ってくれたと思います。

小さい頃から好きなことに打ち込める人は最終的に何かを成し遂げます。勉強なんて高校受験のときに始めれば東大理三でも受かるというのは私自身が証明していることです。小さい頃から焦りすぎるのはやめましょう。


4. 塾に行かなくても大学は合格できる

私の勉強に関する考え方で最も一般理論から離れているのはここだと思います。これは東大生であっても、この考え方を持っている人は少ないのではないかと思います。

しかし、私は田舎の公立高校から塾に行かずに独学で国内最高峰の東大理三に現役合格しています。「塾に行かないと大学には行けない」という文言のはっきりとした反例となっています。

「頭の良い家系で勉強しなくても東大理三に受かったのでは」と思う人もいるはずです。これも違うというのがはっきり言えます。私の父親は地方国立大学出身ですし、母親は短期大学出身です。親戚を見渡しても医師はいない、東大はおろか旧帝大に行っている人もいません。地頭だけではさすがに東大理三に行けるような家庭ではないと思います。


では、どのようにすればこんな私でも東大理三に受かることができたのでしょうか。中学時代から先取り学習をしていたわけでも塾以外の何かに投資していたわけでもありません。ひとえに勉強法に尽きると思います。


勉強法というのは大きく3つのパートに分けられます。

1つ目は根本的な考え方です。受験勉強全体を通して、どのような考え方を常に持っておくべきなのかという部分です。これは「勉強に必要な3つの根本的な考え方とは」という記事で詳しく説明しています。

2つ目は大まかな勉強プランです。志望校に受かるという目標のために、今からどのような勉強をしていけば良いだろうかというのを考えていきます。このときのポイントとしては、細かすぎる勉強プランは立てないということです。細かすぎると計画からずれてしまったときに修正が大変になってしまいます。

*具体的な勉強プランは一人ひとりに合ったものをココナラで立てています。ぜひご活用ください!

3つ目は勉強を進めるときの細かな部分です。どのように問題集を解き進めていくのか、模試はどのように活用していくのか、本番直前にできることはないのか、という話です。これはブログのほうに色々な内容の勉強関連記事を載せているので参考にしてください。

これら3つがきちんとしていれば独学であっても高校3年間で東大理三にまで合格できます。私は高校2年生の時点で東大理一の合格点は取れていたので、高校2年間であっても東大理一になら合格できるということになります。


独学で受験勉強をすると、塾にお金を払う必要がなくなり、かなり費用を抑えることができます。さらに、大学に入って以降の勉強も自分でできるというスキルが身につくため、将来の成長につながりやすくなります。

自分で勉強するということで大学に合格ができるというのはもちろん、メリットまでついてくるのです。


まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。他にも気になることはこちらで質問も受け付けているので、ぜひ質問してみてください!

あまり常識にとらわれすぎるのは良くないことです。周りが言っているから、こういう風潮があるから、というのを簡単に真に受けてしまうと、本当に大切なことを見失ってしまいます。

重要なことは自分で見つけ出すのが一番です。しかし、それは時間もかかりなかなか難しいことでもあります。

そういうときには、確実に結果を出している人たちに話を聞くのが良いです。よく知らない大学を出ている人たちが難関大学受験について語っているのを真に受けるのはちょっと的外れな気がしますよね?

実際に結果出している人たちに会って話を聞いたり、ネット上のそういう人たちの中で信頼できそうなものを選んだりして、正しい情報収集をしましょう。

私も信頼されるような人になれるような情報発信者になっていきたいです。お互いに頑張りましょう。


最後にちょっとした宣伝をさせてください

noteに他の記事も載せているので、そちらも見ていただけたら嬉しいです。
主に受験勉強について色々書いています。

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