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【本レビュー.1】ウォール街のランダム・ウォーカー

 この本は、駒場では数少ない金融の授業で講師に勧められ、2020年の4月に読んだ本です。投資業界ではかなり有名な本らしく原著から翻訳されていて、12版も刷っているということで期待は高かったです。

 Amazonから本が届くと想像以上の厚さ(全511ページ)にビビりましたがフォントサイズはそれほど小さくなかったので何とか読み切れるかなという印象でした。

 構成はというと、株式投資の基本や歴史を紹介した第一部、テクニカル分析やファンダメンタル分析をこき下ろす第二部、新しい投資手法を紹介する第三部、そして具体的にどのように投資をすると良いかというアドバイスが書かれた第四部に別れていました。

 とても長い本でしたがこの本の言いたいことはクリアで、

投資するならインデックス、分散が鉄壁

ということでした。その他は大体なぜその手法が良いかということを色々な角度から消去法のような感じで記述していました。

 トレーダーがチャートの画面をいくつも開いてテクニカルやファンダメンタルを使って秒単位の取引をして顧客の資産を増やす、というのはすごくかっこいいし子供達の憧れになりうると思うのですが、一般人がプロに依頼したところで手数料を取られまくって失敗するのはまあ簡単に想像できますよね。やはりギャンブルではなく資産形成をしたいと思うならネット証券でインデックスが一番手難いのかと再認できてよかったです。

 この感想を読んで、”そんな単純な本なら読まなくていいや”と思う方も多いと思いますが、私はそうは思わないです。というのも一つのテーマに対して500ページもの量を読むからこそ、鉄則が頭に染み付いてくるのだと思うからです。読みたくなったら是非下のリンクからどうぞ!

 余談ですが、ファンダメンタル分析やテクニカル分析などはとても人間的な手法だと感じるのですが、最近では機械学習などを用いた投資手法も開発されているようです。Pythonでのデータ分析の勉強が進んだら素人ながら株価予測プログラムを作ってみたいなと思っています。おすすめの本などありましたら是非教えてください!

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