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【代表インタビュー Vol.02】研究からデザインの道へ「スタジオスプーンの創業ストーリー」

この記事は2022年2月にWantedlyで公開したものを一部修正し掲載しています。

今回は代表取締役の中村昌司さんにインタビューを行いました。会社の創業から現在に至るまでの話はもちろん、これからの展望などを伺うことができました。どうぞお楽しみください。
※【代表インタビュー Vol.01 中村明史】はこちらからご覧ください。

中村 昌司(なかむら まさし)
代表取締役 / アートディレクター / 経理・総務責任者
1986年北海道生まれ。2010年東京農業大学応用生物科学部栄養科学科専攻卒業。2011年デザイン事務所M+の創業を経て、2013年スタジオスプーン株式会社を設立。趣味は日本代表のサッカー観戦と旅行。日々の楽しみは、家族で食卓を囲むこと。

スタジオスプーン広報担当
インタビュアー

業務委託を受けて対外的な情報発信を行う。
客観的な立場から、スタジオスプーンの魅力を伝えていくために奮闘中。


きのこの成分研究からデザインの道へ。はじまりは学園祭の展示物制作。


ーー本日はよろしくお願いします。スタジオスプーンは、昌司さんの個人事業主としての活動が始まりだと聞きました。どういった流れで会社を設立されたのでしょうか。

中村:2011年に個人事業主としてデザイン事務所M+を創業したことが始まりです。最初は一人でWebサイトやバナー制作を請けていました。いただける案件が増えるにつれて人手が足りなくなったため、兄の明史や友人を誘い、2013年7月4日にスタジオスプーン株式会社を設立しました。

ーー大学卒業の翌年に創業されたんですね。プロフィールを見ると、異なる分野からデザインの道に進まれたようですが、きっかけは何だったのでしょうか。

中村:大学ではきのこに含まれる成分を研究していたので、デザインとの関わりはありませんでした。所属していたサークルで、学園祭で使用する展示物のデザインを担当したことが、この道を志すことになったきっかけです。

以前からデザインに興味はあったものの、知識や経験はなかったため、社会人スクールに通って基礎を学びました。そこでデザインの楽しさや奥深さを知ることができ、将来デザインを仕事にしたいと強く思うようになりました。ただ、当時はその方法がわからなかったんです。

卒業後は、大学での学びやパン好きが高じて、敷島製パンという会社に就職しました。ただ、就職後も夢を忘れることができず、毎日ルート営業をしながら、考えることは「将来このままでいいのだろうか」という不安ばかり。何とかできないかと、仕事終わりや休日にグラフィックデザインやイラストの制作を続け、個展を開いたりグループ展に参加していました。

当時、個人で取り組んでいたグラフィックデザイン

ーー独立までに何か転機があったのでしょうか。

表参道のカフェで個展を開催した時のことです。お客様として来てくれた方が、自分のイラストを気に入ってくれ、一緒に仕事をしないかと誘ってくださったんです。アパレルのECサイトを運営するMONO-MARTという会社で、取締役を務める徳田さんという方です。お会いした翌日にポストカードを送ったところ、その対応の早さに感動してくれたことが大きかったようです。業務委託として、ECサイトのバナーやランディングページの制作などを担当させていただきました。仕事の合間にやっていて忙しかったのですが、とにかく楽しかったです。

信頼関係を築けてきた頃に、代表取締役の杉山さんから「月額◯◯万円を保証するから、本格的にうちの業務委託として活動してくれないか」と声をかけていただきました。これを機に、2011年3月で敷島製パン株式会社を退職し、2011年4月からデザイン事務所M+として活動を開始することになりました。その後、冒頭でお話しした流れで、スタジオスプーン株式会社を設立するに至りました。

ーー丁寧な仕事ぶりが信頼関係に繋がったんですね。会社の設立にあたって、スタジオスプーンという社名はどのように決めたのか教えてください。

当時のメンバーで話し合いながら、言葉の持つ意味はもちろん、声に出した時の響きなどで決めました。スタジオには「制作をする集団でありたい」という想い、スプーンには「クライアントの想いを掬う(すくう)」という想いを込めています。

ーー今も変わらない会社の姿勢を表しているんですね。それでは、次にスタジオスプーン設立後の話を聞かせてください。


がむしゃらだった設立当初。身をもって感じたワークライフバランスの大切さ。


ーー設立当初はどのような会社だったのでしょうか。

こんなサービスを作りたい、こんな制作をしたい、こんなクライアントさんとお仕事をご一緒したいなど、たくさんの夢や希望を追いかけていました。ただ、がむしゃらに夜中まで仕事をすることが多く、自分は休日も出勤していたので「仕事=人生」になっていたと思います。社内のリソースを考えずに、売上確保のことばかり優先していました。社員のみんなに負担をかけていたと思うので、今ではとても反省しています。自分自身も体調を崩してしまい、兄の明史に経営を委ねた時期もありました。

身を持って休むことの大切さを感じたことで、現在は職場環境の改善に注力しています。残業時間の削減や給与の見直しなど、少しずつですが、働きやすい環境を整えられてきたと思っています。

設立当初のコーポレートサイト

ーーその他に、経営で大事にされていることがあれば教えてください。

「ゆっくりでいいので、少しずつ成長する」ということです。売上や利益はもちろん大切なものですが、そればかり追いかけていると、何かを犠牲にしてしまう場面があると思います。自分たちはそれを望んでいません。社員の働きやすさや夢の実現を優先して、その結果、売り上げも利益も前年を上回るということを目指しています。

この考え方は、設立時に読んだ年輪経営という本にとても影響を受けています。著者である塚越さんの「社員を幸せにするような会社をつくり、それを通じて社会に貢献する」という企業姿勢にとても共感しています。品質にこだわり、納期を守り、丁寧に伝え、無理をしない。そういった、当たり前のことをこれからもきっちりと続けていきたいです。


技術の追求を止めない。そして、夢を追い続けること。


ーーこれからスプーンで叶えていきたい夢や目標があれば教えてください。

社内に研究開発部を新設したいです。クライアントワークではなく、自分達がいいと思うものを作る部署です。新しい技術を追求することで社員のステップアップにつながるのはもちろん、スプーンの独自性を高められると考えています。

ーーそこでは、まず何を作りたいのでしょうか。

イラストレイン(※スタジオスプーンが運営するフリーイラスト素材サイト)のようなインターネットサービスをもう一度ゼロから作ってみたいですね。こういったサービスを事業単体で収益化させるイメージはある程度できているので、もう一度チャレンジしてみたいです。ただ、当時の経験や知識は他のサービスにも生かせるはずなので、他にも色々と考えていきたいです。

ーー最後に、今後どういった方と一緒に働きたいか教えてください。

今のスキルは問わないので、好きなことに一生懸命チャレンジしている方と一緒に働きたいです。そういう方には、成長する爆発力があると思っているからです。自分はサポートさせていただきながら、その成長を見られることが楽しみでワクワクします。これを読んで、少しでもスプーンに興味を持ってくださった方がいれば、どんな些細なことでも構わないので、「将来こんなことをやってみたい」という話を聞かせていただきたいです。

ーー本日はありがとうございました。


いかがだったでしょうか。 このインタビューを通して、スタジオスプーンに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。

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